見出し画像

果てしない空の下の新しい建築へ

旅先のホテルでのひとときを満喫した後は

また自転車にまたがって次の目的地へと向かう。今回
はJR環状線の大正駅を出発し、なんば駅から新今宮駅
と下り、さらに南へと進む。今回の旅の目的地から少し
足を伸ばした先に建つ興味深い建築にも立ち寄って。


目的地は木津川にかかるループ橋の先に建っている
橋の巨大さにひるみながらも、ゆるやかな勾配をのぼっていく
この千本松大橋は別名めがね橋とも呼ばれ、橋の下の高さで
30m程度を確保するため、両岸の取り付け部は螺旋状に
思いもよらぬ橋の構造と、橋の上から広がる空と街並みを
存分に味わって。遠くに見えるあべのハルカスは
大阪の街のシンボルにもなっている。今回の旅でも

旅の途中にその姿を確かめて

橋の上から望む果てしない空の風景に

九州で旅した空の下の風景も重ねたり

千本松大橋の歩道部分をゆっくりと慎重に進みながら
目的地への途中には、鹿の石像も。思いがけず

出会った彫刻に足を止め、旅の偶然を楽しんだり

もう少し自転車を走らせると、目的の建物が見えてくる
鉄骨の梁が用いられた建物サインにSANEI の文字

ここは2020年に建てられた三栄建設の新社屋で

鉄鋼事業本部として鉄骨製造工場を併設している
建物にはシンプルなシルエットを分割する斜めのラインで
歩道から変化のある外観の構成を見上げつつ
ゆるやかに角度をつけられた外観デザインは
光を受けたガラスと鋼板パネルとが、柔らかく交差し
複雑に組み合わせられていくカーテンウォールに
空は映し出され、建物は風景と一体となるようにも
ゆっくりと建物の周囲をめぐり
また鉄骨製造業ならではの建物サインを横目にして
その先には圧倒的な鉄骨製造工場の風景が続く
トラス構造やブレースの連続によって

印象的な影が作りだされ、光により生まれる影の形や

それを作り出す構造物の形をたどり
角度をつけられた建物のデザインを楽しみながら
今度は歩道橋を渡り、敷地と建物の全体像と
広がる空と街の息づかいを体で感じる
立体的に構成される建物の外観を角度を変えて

挑戦によって新しい建築は生み出されていく

設計は竹中工務店が手掛け、高度で複雑なものに

道路の向かいから、ゆるかな角度を持つガラスのボリュームに
京都駅ビルの複雑さを重ね合わせてみたり

旅の風景をつなげていくことも旅の発見の喜びに

そしてまた空へと続くようにそびえるループ橋を上り
空へと溶け込むような風景を進み
大阪に広がる水の風景を味わいながら

旅の情景を重ね、風景の奥行きを感じながら

次なる目的地を目指して進む
大正駅から始めた旅は木津川を越えて


自転車であれば、歩き旅とは異なる風景に出会うこと
ができる。どこまでも続く空の風景に、九州の大きな空
を思い出しつつ進む。ループ橋の上では風景は大きく
移りゆき、大阪の街を一望できる風景が広がっていた。

その先に建つランダムな外観の建物では、その複雑さ
が内部へと展開される。旅を振り返り、建物の内部空間
を知り、外観の形状の意味を知る。コミュニケーション
の活性化を図るボロノイ分割という手法による部屋の
配置、コンピュテーショナルデザインを用いた複雑な
構造の設計と、それを可能にした技術力。旅の途中で
は、新しい可能性を切り開く建築にふれることもある。
そしてまた同じ道を引き返し橋を越え、次の目的地へ。

いいなと思ったら応援しよう!