形は旅をつなぐ手がかりに
日常にある形。日常の中に見る形
世界は形で構成されている。垂直線や、斜めの線、
それらが作る図形の重なり。曲線は角度を変えて、
閉じては円を描く。緩やかに日常とつながる形を
たどり、持ち帰っては日々の景色にかざしてみる。

形は空を切り取ったり、空に浮かんだり

切り分けてみれば、幾何学の形が浮かびあがる
形をたどる旅の中で

四角が波打つようにつながった

赤く大きな彫刻は、訪れる旅人を出迎える

関係が裏返るような三角と四角

旅を続け、形を重ね

島と日々と、旅と日常の景色を繰り返していく

高見島に連なる石垣に沿って、路地を伝い港へ戻る

連続する青い幟。港の日常の道標となる白い灯台

そして港に浮かぶ赤い彫刻は

日々を反転させる存在となる

驚きに満ちたアートとともに

その場は固有の力を帯びる

高見島の港の景色を動的にする赤い彫刻は

海を表すように敷き詰められた瓦の上で

島の日常を息づかせる

赤い彫刻に刻まれるサインは
内田晴之氏のもの。2025年をめぐる旅では
手掛けられた円を描く彫刻にもふれ
赤いオブジェの記憶をたどれば
大阪万博を彩った色ともつながるように

彫刻に空はほのかに映り込み

緑の影が溶け込んでは、風景が拡張される

立方体はずれながら重なり

島の風景をゆらめかせる
形は色と素材を伴う。つやつやと輝いたり、光を
閉じ込め、風景をゆらめかせる。光は反射し増幅し、
景色はとりこまれ反復される。形を頼りに旅を続け
目に映るものを、関連付けては風景を描いていく。
