塔は光と空との接点となる
繰り返す波のさざめきに誘われ
防波堤と海と空の間に佇む白い塔へと向かう。
八角形の小さな塔は空へと伸びる。外壁を覆う
波板は光を屈折させ、風景に馴染む。寄せては
返す波の音と、祝祭の気配に浮かぶ塔の中へ。

塔は白い灯台のように、人々を導く存在となり

島の風景の中に浮かぶ

波のゆらぎと、波板の湾曲

八角形のシルエットと波板は、垂直線を際立たせ

塔は雲とつながるように、空へと伸びる

小さな塔は空を切り取り、光をとらえる

均一な漆喰に嵌め込まれた

二羽の青い鳥は、輝きをまとい

光と空の接点の中を舞う
空へと続く塔を見上げるほどに

小さな塔は祝祭の気配の中で

いつかの空とつながっていく
防波堤に浮かぶ白いシルエットをたどる旅で
空と光を切り取る塔に出会う
八角形と円。不在と実在。反転する形にふれる

寄せては引く波打ち際の

繰り返す波のさざめき

砂浜にへこんだ足跡は、また平滑となる
ここではないどこかと、つながりを感じる今と

波の音とゆらぎの中に、旅の視点を重ねていく

幾度となく寄せては引くリズムに

水の冷たさと、砂の感触と
波が生み出す音に、旅への思いをつなぎ

島に流れる時間にふれる

遠くに浮かぶ島影と、波に打たれる防波堤に

沿うように、非日常の気配に満ちる島の記憶と

今ここにある暮らしが広がる風景を進む
祝祭に導かれて、船を乗り継ぎ、島へとやってきた。
一時のもの、繰り返すもの、人の生活を支えるもの。
過ぎゆく時間は、島のすべてのものに帯びていく。
アートがつなぐ光や空。結びつけられる海の風景。
寄せてはひく波のように、繰り返す過去から現在
への旅は、未来へと続く旅の視点となるように。
