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曲線を描く形とつながる色と

2025年の万博をめぐり

散りばめられた形や色をたどっていく。デザイン
のモチーフに、重ねられる思いを感じる。訪れた
オマーンのパビリオンに連続する赤。熱を帯びた
大地のような形の間を、流れるように水が輝く。



夜に浮かぶ赤、ゆらめく曲線を


際立たせる直線の重なり



赤い壁は光に照らされ、影をまとう



揺らめく水の流れは



白い壁面を輝かせる



パビリオンの中へ進む。光に揺れる通路から



展示室に広がる青い空間へ



床面に現れては消える水の流れ



光は集まり、離れ、連なる



水は自由にうごめき感覚に訴えかける



青に包まれた空間に重なるガラスは



角度により奥行きを持ち



国の風土や文化が刻まれる



そこに動植物が浮き立つように



展開される水のイメージ。乾季の長いこの国では



水はかけがえのない恵みをもたらす



古来より自然とともに、人は生き



水に生かされてきたともいえる



すべてのものを育む水。それら増幅させる光



青に包まれた空間で、その尊さを体感し 




また空間は青から白へ



そして赤へと転じる



パビリオンに展開される色と形の連続



曲線は連なり、影を帯び、光をまとう



緩やかに重なる曲線は 



角度に応じて様々な表情を見せ、そこに投影されるのは



オマーンという国の文化のかけら。そして



パビリオンは、国と国との架け橋にもなる



ひらひらと花びらが舞い



壁面には日本の風景がふわりと浮かぶ

  


抽象化された谷の風景としての


赤い曲線の連なる形に


いつか遊んだ重なる形を懐しむ


パビリオンに展開される曲線は


繰り返す旅と響きあうように


円を描いては重なり合う


風景を切り取る形。形を浮き立たせる風景


曲線は様々な角度で旅をつなぎ


そして記憶は糸のように紡がれ


万博の地を心に結ぶ


パビリオンの設計を手掛けたのは若いオマーンの
建築家たちという。斬新な外観、抽象化された形状、
流れる物語、連続する形がもたらす立体感、昼夜
の反転、感覚に訴えかける展開。空間に身を置く。
光と影が混じり、ほのかな香りが漂う。抽出された
情報が体の中に浸透する。形にひかれ光をたどる。
未知なるデザインに、視点の重なりを感じながら。


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