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島の形と日常に沿うように

揺らめく緑の間を抜けて


島の形と日常に沿うように、港をめぐり、対象に
近づいては遠ざかる。坂道を上っては下り、島に
建つ建物の間を抜けて、動物たちの側を通る。旅に
繰り返される形を、微かにずらしつつ重ねていく。



港を取り囲む家々の中に建つ



島の海の家。側の大きな彫刻には



凹凸のあるタイルが散りばめられ


島は立体感を帯びていく



多彩なタイルに混じるのは


風景をつなぐ鬼瓦



島の人々の思いが重ねられ



近づくほどに、一枚一枚のタイルが



波打つように躍動しては
 



表情の一部となる



曲線を持つ文様が並ぶ台座の上で



全体像を立ち上げる


物語が流れる犬の彫刻は



島の人々の思いに彩られる


旅の途中のどうぶつたちに触れ



港に繰り返すさざ波が



とらえる光の溜まりと



寄せては返す波の動きに



光と影の文様を


遠くに近くに見つけては



島の日常にある形に沿って



旅の進路を定め


分割しては、つなげ、拡大しては、ひいてみる



島を歩き、部分を切り取る



連続する屋根は



空との接線となり



姿をかえゆく建物や



トタンに落ちる影の揺らぎに



触れては間を通り抜ける



島に置かれた形の中で



緩やかに下る坂道に



歩調を合わせ、視点を転じ



褪せゆく色と鮮やかな色の



隙間をたどる


島に散らばる色の連続に



ふと小さな生き物が歩み寄る



そろりそろりと柔らかな



光を過ぎてその先へと



島の時間をまといながら


旅の空気をふと揺らす



部分が集まり、全体像が立ち上がる。重なっては
均質化する連続する要素も、細部は各々に色味を
帯びる。タイルの紋様。光に揺れる千日紅。のんびり
と歩く茶トラの猫。旅を細かく区切りながら、瞬間
を積み重ねては、旅と日常の解像度に視点を置く。


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