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なぜ他人のポートフォリオは立派に見えて、自分の経験はちっぽけに見えるのか

経歴書は、なんとかなったんです。

いつ、どこで働いて、どんな業務をしてきたか。
苦戦はしたけれど、
事実を並べれば、形にはなりました。

止まったのは、その次でした。
ポートフォリオです。

「あなたの実績を、見せてください」と。

そこに並べるものを選ぼうとして、
私の手は、止まりました。


こんにちは、永野ヨウです。
48歳で長期ブランクの主婦から再就職した、
とあるJTC勤め。

50代・氷河期世代の視点から、
あなたの発信をラクにするヒントを
発信しています。

並べようとしたら、ちっぽけに見えた

不思議な感覚でした。

やってきたことが、ないわけじゃないんです。
作ったもの。関わった仕事。
覚えたこと。ひとつひとつ、思い出せはする。

でも、いざ「実績」という枠に入れようとすると、
どれも、ちっぽけに思えてしまった。

「こんなの、実績って言えるのかな」
「もっとすごい人が、いくらでもいるし」

並べる前から、自分で値引きを始めていました。


他人のポートフォリオは、立派に見える

比べてしまうんですよね。

世の中のポートフォリオには、立派な実績が並んでいます。
誰もが知る企業のロゴ。
受賞歴。
「売上を○%改善」みたいな、強い数字。

それに比べて、私の「実績」なんて──。
そう思った瞬間、手が止まる。

でも、あとになって気づいたんです。

私が見ていたのは、他人の「完成形」でした。

その人たちの舞台裏や、
形にならなかった仕事は、
ポートフォリオには載っていません。

他人のハイライトと、
自分の日常を比べていた。

ちっぽけに見えたのは、
たぶん、そのせいです。


「実績」って、何だろう

そもそも、「実績」って何なんでしょう。

ポートフォリオに載るのは、
「切り取れるもの」だけです。

完成した作品。
数字になった成果。
名前の出る仕事。

でも、働いてきた時間の大半は、
切り取れないものでできていませんか。

間に立って、調整したこと。
お客様の話を、最後まで聞いたこと。
失敗して、やり方を変えたこと。
誰にも気づかれずに、続けてきたこと。

これらは、ポートフォリオには載りません。
載らないけれど、たしかにあったはずです。


切り取れないものは、ちっぽけなんじゃない

いまは、こう思っています。
切り取れないものは、ちっぽけなのではなく、
形にしにくいだけ。

わたしの場合は、こうでした。

人と人のあいだに立った経験
依頼してくる人と、作る側と、決裁する人。そのあいだの言葉のズレを翻訳して、なんとか一つの形に着地させる。誰の名前も出ないけれど、それがないと現場が止まる仕事。

「直す」をひたすら続けた経験
他人が作ったデータの、崩れたレイアウトを黙って整える。誰も褒めないし、成果物に「直した人」の欄はない。整っていることに気づかれない仕事こそ、続けるのがいちばん難しい。

わかる側に回った経験
社内で誰もツールを使えないとき、最初に触って、つまずいて、人に教えられるところまで持っていく。わからない側から、わかる側に回る。リスキリングそのものが、実は一つの実績でした。

形にならずに消えた経験
途中で方針が変わって、世に出なかった企画。形にはならなかったけれど、その過程で身についた判断のクセは、いまも残っている。

どれも、ポートフォリオには載りません。

でも、あなたにも、ありませんか。
並べられないけれど、たしかにあった時間が。

形にしにくい経験ほど、
実は誰にも真似できなかったりします。

完成品は、似たものを作れる人が
いるかもしれない。

でも、あなたが20年かけて積んできた
切り取れない時間」は、
世界にひとつしかありません。

前に、こんな記事を書きました。


検索しても出てこない、自分だけの経験。
一次情報こそが、これからの元手になる。
そんな話です。

ポートフォリオに載らないものこそ、
その一次情報だったりするんです。


まず、認めることから

「実績を教えてください」と言われて、
固まったあの日。

私に足りなかったのは、実績ではなくて。

ポートフォリオに載らないものを、
実績だと認める勇気だったのかもしれません。

もしあなたも、いつか同じ場面で
手が止まったら。

並べられるものの少なさに、落ち込む前に。
並べられないものの多さを、思い出してみてください。

それは、ちっぽけなんかじゃない。
あなたの財産です。

永野ヨウ


▼ 53歳、いまだ進行形です。

▼ 心がざわつくのは、まだ終わっていないから


最後までお読みいただき、ありがとうございました。  
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また次のnoteで、お会いしましょう。

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