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起業6年目も、計画的に怠惰だった

朝起きたらまず歯を磨く。

中医学の先生に「寝ているあいだに増えた菌を落としてから朝食を取った方がいいですよ」と言われて以来、もう一年半くらい愚直に続けている。  

最初は面倒だと思ったけど、いまでは自然にやっているから、人間慣れればどうってことないのかもしれない。  

朝食後に豆柴のお茶子と散歩をするのが日課。

妻も一緒に出かけることが多い。天気が良ければ少し遠回りして帰るけど、僕ら二人とも特に仕事に急ぐ必要がないから、のんびり歩ける。  

午前中に仕事がある日はたまにある程度。クライアントとのアポが月に10回もないから、「今日は午前が休みだな」と思った日はだいたい休みになる。  

昼近くになると「暇だね」となって、妻の運転でスタバへ行ったり、なんとなく買い物に出かけたり。運転は妻にまかせて、自律神経失調症で運転ができない僕は助手席でぼんやり外を眺めている。  

帰ってきたら適当にお昼を食べて、15時か16時くらいにサービス提供の仕事をこなすことが多い。気分が乗ればまとめて2時間ほど。調子が悪い日はゼロ時間で終わる。  

このバラつきが自分にはちょうどいい。

体調が悪ければ何もしたくないし、元気ならちょっと頑張る──それくらいが性に合っている。  

そもそも、経営していたストレッチ専門店を辞めてオンライン事業に完全シフトしてから、この“毎日12時間くらい暇”という状態がデフォルトになった。  

そうそう、出版社から本を出すくらいストレッチの専門家として活動はしてた。

起業1年目でまだギリギリ元気だった。この本が出た2ヶ月後には体調がおかしくなったわけだけど。

で。

自律神経失調症で体調の波が大きいせいもあって、外に出ない・働きすぎないように事業設計を組んだ結果、通勤時間すらなくなり、在宅ワークがメインとなった。  

初年度は、あまりにやることがなさすぎて「何すればいいんだろう」と途方に暮れたけど、いまはすっかり慣れてしまって、むしろ「何かしよう」と意気込むほうが面倒で仕方ない。  

おかげで仕事はめちゃくちゃ少ない。週5時間すら働いてない気がする。  

ただ、SNSのXに発信はしているから、そこは労働にカウントしたほうがいいのかもしれない。でも実務はオンラインアシスタントやAIに任せることがほとんど。  

「それで大丈夫なのか?」と言われるかもしれないけど、当の僕も、在宅ワークが開始したときは多少の心配していた。

でも、理論値から逆算して経営計画を立てているのでそこまで真剣に心配はしてない。暇だから問題が起こればずーっとその件について考えられる。だからこそ、特に心配しなくていいというのはある。

それに一応、今年も無事儲かった。

けれど、税金をたくさん払ってみたら結局はプラマイゼロみたいな感覚になった。100万や200万じゃなく、もっとまとめて払った気がするけど、もう覚えてない。  

年商1,500〜2,000万円をずっとキープしているとはいえ、ここから税金や経費がさまざま差し引かれると、そんなに貯金がガッツリ増えるわけでもない。  

ガッツリ増えてるという感覚を得るには、どうも年商3,000万円で粗利8〜9割くらいにならないとダメらしい。あくまで僕の体感だけど。

ただ、生活に困らないし、余剰が出れば死亡保険やつみたてNISA、個別株に回しているから、それで長い目で見ると安定するので別に焦って稼がなくていいかなと思ってる。  

仕事を拡大しようとすれば、働く時間も増えるし、まったく動きたくない自分にはそっちの方がリスクが大きい。無理しないがいちばん。  

妻と犬の散歩を日課にしてるから、毎日のように顔を合わす他の飼い主さんには「この人、いつもいるけど、どうやって稼いでるんだろう?」と思われているかもしれない。  

でも実際にはオンライン事業があって、自分の代わりにAIや外注が動いてくれるから、僕はぼんやりしてても事業が回る。  

自律神経失調症で急に体調を崩すこともあるし、マイペースでしか働けない身体だからこそ、最初からゆるく働くモデルを選んだ。  

ちなみに起業7年目を迎えるにあたって、何か大きな悩みがあるかといえば特にない。  

サービスは安定していて、あと5年くらいはこのペースでイケるんじゃないかと考えてるし、多少の仕込みをしながら、焦らずにやっていくつもりだ。  

正直、いまの働き方が一番ラクだし、暇すぎてどうしようって悩みも年に何回かあるけど、逆に言えばトラブルが起きてもすぐ対応できるメリットがある。  

だから、何もかもが自分の性に合っていると思う。多分来年もこんなふうに、「あれ、働いてるんだっけ?」と自問しながら終わるんじゃないか。  

それでもじわじわ稼げているのはありがたいし、僕にはこれがちょうどいいんだと思う。

人から見たら「そんなに暇で大丈夫?」「男は働いてなんぼ」「仕事が人生」と思う人だっているだろうけど、僕は僕のリズムで進んでいきたい。  

去年も今年も、結局「なんぼ稼いでもプラマイゼロやがな」という気分にはなった。

けど年末に妻と散歩して、お茶子をなでながら「まぁええか」と思う自分がいる。

働かないと暇がつらいし、働きすぎると身体がもたない。ちょうど真ん中をキープするのが僕流なんだと思う。

来年も、「計画的な怠惰」を実践していこう。

成り行きではなく、計画的に。


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