努力は、設計バグの放置で起こる
頑張ってるのに儲からない人は設計がバグってる。
— なぁさん|しょぼい起業家 (@nst_nakata) January 9, 2025
時間ないのに異常に安い単価で請け負ってて、値段を上げる工夫にはノータッチだったり。目先の売上を毎月追うあまり翌月の売上すら不安定だったり。
そういう近視眼的な商売してる人、もっと俯瞰的に事業構造を練っていかないと、遅かれ早かれ詰む。
「儲からない」のは頑張り不足ではない?
ぼくは今回のポストで、「頑張っているのに儲からない人の原因は、そもそもの設計に問題がある」と主張しました。これはけっして、努力をしている人を否定したいわけではありません。むしろ「本当に一生懸命やっているからこそ、なおさら正しい方向性に力を注いでほしい」という思いからなんです。
「頑張っているのに成果が出ない」という話は、周りを見渡すと意外とよくあること。毎日睡眠時間を削って必死に働いているのに、ちっとも収入が上がらず、慢性的に忙しくて次の一手を考えられない――そんなケースを何度も見てきました。
でも、突き詰めていくと「頑張りが足りない」というよりも「ビジネスモデルの設計がバグっている」ことが原因だと感じるんです。今回は、その“設計バグ”をどう直していくかについて、ぼく自身の考えをシェアします。
近視眼的な商売はなぜ危ないのか
まずは「目先の売上を追うあまり、翌月以降の見通しが立たない」ケースです。短期的にはいろいろな仕事をかき集めて売上を作れるかもしれませんが、単価が低いまま数をこなしていては、いずれキャパオーバーに陥ります。加えて、ただ数を増やしているだけでは、いつか限界がきて売上が頭打ちになりやすいんです。
1. 低単価の仕事を受け続けるリスク
• 時間が圧迫されて新しいチャレンジができない
安い単価で大量の案件を抱えると、それだけで一日が埋まってしまい、新商品の開発やマーケティングの勉強などに割く時間がなくなります。
• 疲弊してパフォーマンスが落ちる
無理を重ねれば身体も心も疲れていき、だんだん品質が落ちる。結果として、リピート率も上がらず悪循環に陥ります。
2. 先の展望がなくなる
• 新たな収益源の模索が後回し
今月の支払いをどうにかクリアするのが精一杯で、新プロジェクトや仕組みづくりまで手が回らない。
• 不安定な売上サイクルから抜け出せない
毎月、同じような低単価の仕事に追われているだけで、次の月も同じような状態が続きがち。結局、一時的には稼げていても予測不能な状態が続いてしまいます。
「俯瞰的に見る」とはどうすればいいのか
「もっと俯瞰的に事業構造を練るべきだ」というのは簡単ですが、実際にどうやってそれを行えばいいのでしょうか。ぼくが考えるポイントは次のとおりです。
1. 事業の“コア”を明確にする
自分が本当に提供したい価値や強みは何なのか。ぼくも新しいアイデアが浮かぶたびに、事業が散らばりがちになってしまうことがあります。そうすると、結局どれも中途半端になって利益につながらない。本来の強みや、本当にやりたいサービスが埋もれてしまいがちです。
• 顧客にとっての唯一無二の価値は何か?
• 自分だけが持っているノウハウや経験は何か?
これを一度しっかり言語化して、そこを核にビジネスモデルを組み立てるだけで、だいぶ道が見えてきます。
2. 単価を上げる工夫をする
「今のままじゃ単価を上げられない」という声をよく聞きますが、本当にそうでしょうか。少なくとも“価格を上げるチャレンジ”をしないまま低単価を続けていては、収益が拡大する未来は見えません。
• 付加価値を高める
たとえば普通の商品にサポートや特典をつけるなど、顧客が「これなら高くても納得」と思える価値を提供する。
• 実績・事例をしっかりと可視化する
「高い理由がわからない」と言われないように、わかりやすい成果や事例を提示する。顧客が明確にメリットを感じれば、値段に納得してくれやすくなります。
3. 月々のキャッシュフローを安定させる仕組み
毎月ゼロから案件を取りにいかなければならない状態は、精神的にもきついです。だからこそ、月額課金モデルやサブスクリプション、あるいは継続契約を取りやすいサービス形態など、売上が一定のラインで安定する仕組みを考えてみましょう。
• 定期的なサポートプラン
たとえばコンサル系であれば、単発ではなく毎月フォローするプランを用意する。
• ビジネスパートナーとの提携
協業関係を築き、継続的に受注しやすいラインを確保する。
ぼくの体験談:低単価からの脱却
正直、ぼくも昔は「安い単価でも量をこなせば稼げるだろう」と考えていた時期がありました。最初のうちはどんどん仕事が入るので調子に乗っていましたが、初月で無理がきかなくなり、このまま継続しても体力も精神面も限界になると気づきました。
そこで思い切って、薄利多売はやめて、サービスを作り込み、付加価値を明確にしました。さらに、料金を上げると同時に「なぜこの値段なのか」をしっかり言語化して発信したところ、新しく獲得できたお客さんは価格に納得してくれる方が多かったんです。
月2,980円から3回の値上げで月8,800円にできたので売上は劇的に変わりました。さらにサービス内容は改善することで働く量が減り、利益率と満足度が上がりました。
具体的なアクションプラン
では、どうやって近視眼的な商売から抜け出して、事業構造を練り直せばいいのか。ぼくが考えるステップをまとめてみます。
1. 現状の売上構造を「見える化」する
• 月ごとに何の仕事でいくら稼げているのか、スプレッドシートなどに整理する。
• その仕事にかかっている時間と手間も同時に把握する。
2. 単価アップのシミュレーションをする
• 今の価格よりも20~30%上げたら、どの程度の売上・利益が見込めるか試算してみる。
• なぜその値段が妥当なのか、自分でも納得できるポイントを考える(付加価値、成果事例、サポート内容など)。
3. 月額収益モデルを検討する
• サブスクや会員制サービスにできる部分はないか。
• 継続契約を結べるような仕組みや提携パートナーを探す。
4. 複数の収益源を用意する
• 1つの稼ぎ方だけに依存していると、その市場が下がったときに一気に厳しくなる。
• コアとなるビジネスをベースにしつつ、リスク分散できる別の収益柱を構築する。
まとめ:設計バグを放置すると手遅れになる
「儲からないのは頑張りが足りないせい」――そう思いこんでひたすら根性で乗り切ろうとしていると、いずれ体力も心も限界が来ます。ビジネスモデルの根本がバグっているなら、どれだけ頑張っても大きな成果にはつながりにくいですし、むしろ破綻するリスクが高まります。
大切なのは、今のうちに「俯瞰的に見て、事業構造を設計し直す」こと。もし「毎月ただ目先の売上を追うだけでいっぱいいっぱい」という状態であれば、一度立ち止まって計画を練り直すのがおすすめです。短期的に見ると怖いかもしれませんが、長期的な視点を持たずに走り続けると、結局は遅かれ早かれ詰んでしまう可能性が高い。
逆に、正しい設計さえできれば「頑張った分だけきちんと収益が上がるビジネス」を作ることは十分可能です。ぼくも最初は失敗続きでしたが、モデルを見直すことで仕事量に余裕ができ、新しいプロジェクトや学びに時間を回せるようになりました。
そもそも、努力=何かが間違っている状態と認識して、確実にリターンを得られる「仕組みづくり」をしていきましょう。
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