「美しいものを作るには、まず美しい場所が必要だ」 創業者ゼニアの長期的視野とは?
皆さんは、服を選ぶとき「その一着がどんな場所で、どんな想いで生まれたか」を考えたことはありますか?
僕はオーダースーツの世界で日々生地と向き合っていますが、知れば知るほど、その圧倒的な美しさに「畏怖」すら感じてしまうブランドがあります。それが、イタリアの至宝「Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)です。
今日は、創業者エルメネジルド・ゼニアという一人の男の「美意識」についてお話しさせてください。
それは、現代を生きる僕たちが忘れかけている、
とても大切な「経営の本質」でもあります。
こんにちは。田中雄大(たなかゆうだい)と申します。
私は、学生時代に野球を16年間継続し、高校・大学とキャプテンをしていました。
そして、会社員勤めをしたのち起業して今に至ります。
小売店の経営、SES事業等の事業を通じて「お客様の理想の人生をつくる」お手伝いをしています。
このnoteは、20代に向けて仕事や人間関係・日々の悩みに対して、お役に立てればと思い開設しました。
詳しいことが知りたい人は、下記のリンクを覗いてみてください。
私の自己紹介を書いています。
さて、本題に入りましょう。
今回のテーマは、「美しいものを作るには、まず美しい場所が必要だ」 創業者ゼニアの長期的視野とは?」について書いていきます。
50万本の木を植えた完璧主義
ゼニアの故郷、北イタリアのトリヴェロ。1910年に創業した当時、そこは荒涼とした岩だらけの山村でした。
弱冠18歳で父の工場を継いだエルメネジルドは、世界一の生地を作るために、まず何をしたと思いますか?
彼は最新の機械を並べるよりも先に、工場の周りの山に50万本もの木を植え、何キロにも及ぶ道路を自らの手で切り拓いたのです。
※より詳しくは読み進むと書いてあります。
「美しい生地は、美しい場所からしか生まれない」
彼はそう信じて、実行してその信念を突き通しました。
汚れた空気や、荒んだ景色の中では、世界を感動させる繊細な糸は紡げない。この「根本から整える」という圧倒的な美意識が、ゼニアのすべての根源にあります。
利他こそが、最高のクオリティを生む
なぜ、彼はそこまでしたのか。その理由は、一言でいえば
「働く人の幸せ」こそが品質を決めると確信していたからです。
「貧しく、病気がちな職人が、どうして世界を感動させる布を織れるだろうか?」と考えて
単に工場を作ったのではありません。社員とその家族、そして地域住民全員が誇りを持って、幸せに暮らせることをデザインしたのです。
100年前の北イタリア。エルメネジルドが最初に取り組んだのは、驚くべきことに「生活のすべて」を整えることでした。
「ゆりかごから墓場まで」を支えるインフラ
彼は工場の周りに、社員のための住居はもちろん、最新の設備を整えた病院、学校、図書館、スポーツ施設、さらには劇場まで建設しました。当時としては破格の福利厚生ですが、彼の狙いは「贅沢」をさせることではありませんでした。
「衣食住が整い、心に文化的な豊かさがあって初めて、人は仕事に誇りを持てる」と信じていたのです。
孤立した村を世界とつなぐ「232号線」
かつて、彼の故郷トリヴェロは陸の孤島のような貧しい山村でした。エルメネジルドは私財を投じて、全長26kmもの山岳道路を切り拓きました。これが今も愛される「パノラミカ・ゼニア」です。
この道は、単に生地を運び出すためのものではありません。「村の人々が外の世界と交流し、新しい風を取り込めるように」という、閉鎖的な人間関係からを開放的な場所へと変えるための、まさに未来への架け橋でした。
自分たちへのという誇り、自然との調和
彼は広大な山々を買い取り、50万本もの木を植えて、一般に開放しました。誰でも歩ける美しい森を作ることで、「自分たちはこの美しい自然を守り、その恩恵の中で生きている」という郷土への愛、帰属意識と誇りを、住民全員の胸に刻み込んだのです。
なぜ、彼はそこまでしたのか。
経営的な視点で見れば、これは究極の「人材への投資」でした。
「自分たちは、世界で最も美しいものを作っている。そして、この場所は自分たちをこれほどまでに大切にしてくれている」
そう確信する職人たちの手からは、迷いや妥協のない、最高級の布地が生まれます。
ゼニアの生地が放つ、あの独特の「優しさ」や「品格」は、こうした
「守られ、愛されている場所」からしか生まれないものだったということです。僕たちビジネスパーソンがゼニアを纏うとき、単なるブランドロゴ以上の「安心感」を覚えるのは、その糸の一本一本に、彼が築いた「調和のとれた利他」によって生まれた幸福な記憶が編み込まれているからかもしれません。
自分の利益だけを追うのではなく、関わるすべての人、そして自然そのものを豊かにする。その「健やか循環」の中から生まれた布地だからこそ、手にした瞬間に心が洗われるような気持ちになるのだと、僕は思います。
50年後の「日陰」のために、今を生きる
エルメネジルドが山に木を植え始めたとき、その木が立派な森になり、清らかな水を生み出すまでには数十年という時間が必要でした。
彼は知っていたのです。「自分が生きている間には完成しない美しさ」のために情熱を注ぐことこそが、真のリーダーの仕事であるということを。
「私が木を植えるのは、50年後の人々に美しい日陰を贈るためだ」
この言葉に、僕はゼニアというブランドの真の凄みを感じます。
目先の利益ではなく、50年、100年先の未来を見据えて「今、最善を尽くす」。この時間軸の長さが、そのまま生地の奥行き、品格となって現れているのです。
未来は今だ、ということを教えてくれるようなブランドです。
最後に
僕たちがゼニアのスーツに袖を通すとき。
それは単に「高い服」を着るのではなく、「自分の環境を整え、未来のために誇り高く生きよう」という、創業者の哲学を継承することだと思うんです。
忙しい毎日だからこそ、一息ついて、ゼニアという「贅沢な物語」を纏ってみてください。
100年前、スコップを持って山を歩いた一人の男の情熱が、あなたの心をそっと整え、明日への一歩を支えてくれるはずです。
僕も、皆さんが「最高の自分」で未来へ踏み出せるような、そんな美しい一着をこれからも心を込めてお仕立てしていきます。
【このnoteを書いている人のプロフィールです】
田中雄大 学生時代は野球につぎ込む16年間だった。
高校・大学はキャプテンとして活躍。
大学卒業後、大手人材会社に入社。会社の仕事に励みながら、個人でも活動を開始。会社の仕事に励むかたわら、23歳で、あるベンチャーで新卒研修の企画、講師を依頼を受けて実施。
23歳が22歳に研修をすることを実施し、翌年の依頼も受ける。
その後、新卒に対しての研修を実施しながら、将来設計のサポートに従事し500名以上の転職を支援。
25歳で独立。オーダースーツの店舗経営、SES事業を実施、アパレルなど幅広く展開をしている。
【noteを開設した経緯】
大学の講師を受けた際に、自分の話を聞いて可能性を感じた、仕事をしたいと思ったというお声を頂き、自分にも何かできるこがあると考え、当noteを開設。
【発信テーマ】
「誰もが輝き、活躍する社会を創造すること」
【最後に】
自分が体験してきたものをお伝えしていくnoteです。
独立したい、起業したい、今仕事に悩んでいる人、もっと仕事ができるようになりたい人、僕がどんな人か興味がある方などに何かお役に立てればと考え、noteを更新しています。あらゆる目線でお伝えさせていただくnoteになります。
