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「綺麗事」で片付ける人が見ていないもの


「それは綺麗事だよね」

この言葉を聞いたとき、
どこかで「たしかにそうかもしれない」と思ってしまうことがあります。

現実的じゃない。
甘い考え。
理想論。

そう言われると、
自分の考えのほうが間違っているように感じてしまう。

でも、本当にそうでしょうか。


一度、
視点を変えてみてほしいのです。

その言葉を口にしている人は、
何を見て、何を見ていないのか。

何を知り、何を理解して、
その言葉を発しているのか。


ここまでの流れ。


「結果」と「プロセス」


「綺麗事」と片付ける人は、
多くの場合、“結果”だけを見ています。

うまくいくかどうか。
実現できるかどうか。
現実的かどうか。

つまり、
すでに形になっているもの、
もしくは確実に形になるものしか見ていない。

だから、

まだ形になっていないもの。
途中にあるもの。
可能性の段階にあるもの。

そういったものの多くは、
すべて「綺麗事」として処理されてしまう。


言い換えれば、
既にレールが敷かれているかどうか
で判断しているとも言えるかもしれません。


けれど本来、
どんなものでも、

最初はすべて、形になっていない状態から始まっています。


誰かが、「だったらいいな」を想い描き、
試行錯誤を重ねながら、
間違いや失敗を繰り返しながら、
道のないところにレールを敷いていく作業をして。


最初から現実だったものなんてひとつもありませんし、
最初からレールが敷いてあったわけでもありません。


今、当たり前のように使っているものも、

誰かが長い時間をかけて、
見えないところで試し続けてきた結果です。


たとえば、
今では多くの人が使っている仮想通貨やコード決済も、
スマホが普及していない昭和の時代に隣の誰かが語っていたら、

「実情にそぐわない」
「夢物語」

と感じる人が多かったはず。


それでも、

「綺麗事」と言われるものと、
「現実」として認識されるものがあるのはなぜか?

その違いは、
“プロセス”を見ているかどうかです。


綺麗事で片付ける人は、
プロセスを見ていない。

試行錯誤している段階。
うまくいかない時間。
形になる前の過程。

そういったものを飛ばして、
結果だけで判断している。


だから、

まだプロセスの途中にあるものは、
すべて「無理なもの」に見えてしまう。


でも、現実にしていく人たちは、

完璧な形ではなく、
曖昧な状態のまま進むことや、

正解がわからないまま試すこと、
うまくいかない時間を通ること。

そういったプロセスを、引き受けています。


覚悟や情熱という言葉で表現されることもありますが、

やっていることはとてもシンプルで、
目の前の課題を、疑問を、
「どうしたらこれができるかな?」と

一つひとつやってみる。
行動を重ねていくことです。


つまり、

「綺麗事かどうか」を分けているのは、
できるかどうかではなく、

“プロセス”を引き受ける意識があるかどうかです。


「選び直す」


「綺麗事」と言う人が間違っている、
という話をしているのではありません。

その人はその人で、
リスクを避ける視点を持っているだけかもしれません。

確実なものを選び、
失敗を避けるための判断をしている。

それもひとつの選択であり、
大切にしていることの優先順位や、
持っている基準が違うだけです。


ただ、その視点だけで見てしまうと、
まだ形になっていない可能性をすべて手放してしまう、
少しもったいないところでもあります。


もしもあなたが、
「綺麗事」と言われてモヤモヤしたり、
違和感を感じたりしているのなら。

「やってみたい」
「いいなと思う」

そんな感覚があるのなら。

それを「綺麗事」として切り捨てる前に、
一度、立ち止まってみてほしいのです。


本当に「無理なこと」なのか、
それともまだ、「プロセスの途中」なのか?

安心を得たいのか、
それとも、挑戦をしたいのか?

誰かが成してくれるのを見て満足するのか。
それとも、“私が”取り組みたいのか?


できるか、できないかではなく、
あなたのこころの温度感はどんな感じなのか。


そんな意識を持ったとき、
「綺麗事」ではなく、

自分で選んだ現実”に変わっていく
のだろうと感じます。

あなたは、「結果」と「プロセス」
どちらの視点を持ちますか?

そして、何を、選びますか?



ここまで読んで、
「そういうことかもしれない」と感じた方もいるかもしれません。

けれど同時に、
「じゃあ、どうすればいいのか」
どこか掴みきれない感覚が残っているとしたら、

それはとても自然なことです。

私たちは、“理解したこと”ではなく、
“無意識に持っている前提”によって動いているからです。

その前提となっている
「思い込み」の構造については、
こちらで詳しくひも解いています。


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美結(みゆ)|“目に見えない関係性”を読み解く人 応援、ありがとうございます。いただいたチップは、執筆や対話・探究を続けるための活動費に使わせていただきます。