フィンランドで、日本と全く同じ暮らしをやったら、全部違って見えた
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2026.04.08
羽田からヘルシンキへ。

コロナから海外への渡航ハードルを感じていた。

そこで昨年、自分への慣らし保育?(笑)も兼ねて
韓国・ソウルに行っていた。
慣らし保育をした理由もヘルシンキに行きたかったからだ。

仕事のアウトプットをあげたい理由もあったが
ヘルシンキに行く理由は
"自分の暮らしをアップデートしたかったから"

一方で自分でお金を払い、手配も全部やったのに
直前の行きたい気持ち度合いは30%。

つくづく安定思考だと思いながら、羽田を発った。

物価高に円安、そして中東情勢もあってか
航空券は往復40万円越え
滞在費含めると70万円近くの出費。
全然ゆとりのある旅ではないし、
無理している部分もあるが、
帰国して1ヶ月を経とうとしている中
きっと5年10年経っても、
「この旅にお金と時間を使ってよかったな」
そう思える体験ばかりだった。
この体験で見て、感じたことを
ちゃんと自分の言葉で残しておきたいと思いnoteを書いている。
1.なぜヘルシンキだったのか

さて、なぜヘルシンキだったのか。
ヘルシンキに住んでみたいと思っていたから。

長野に落ち着いて3年。
結婚して1年未満。
妻にまだ何も言ってない中で、これかよって感じだけど笑
多拠点生活をしてて思ったのは、移動する暮らしは一生できない。
それは移動疲れや、人疲れもあるんだけど、それ以上に拠り所を持てなくてしんどかったんだよな。
だけど、1拠点で死ぬまで永住も考えられない。
リアルなところ4拠点生活でシーズンごとに住む場所を変えるくらいが1番良いのかもなぁ。ってことで、さよならの続きみたいにハワイだなw
妻に冗談半分で話したことはあったが、
言った本人は満更でもないと思っている笑
春にヘルシンキ、
夏に長野、
秋に福岡、
冬にハワイ。
例えばこんなイメージ。
ヘルシンキがあるフィンランドは、世界一幸福度の高い国。

北欧の1国で、福祉が充実しており、サンタクロースとムーミン、マリメッコ、イッタラ、サウナ発祥の地、オーロラがよく上がるワード。
住んでみたいと言っときながら、僕も同じレベルの認識。
だけど、サウナと幸福度が高いって部分は、
自分の豊かな暮らしでは欠かすことのできない要素。
(僕自身、7年前からサウナにハマり、毎週のサウナで、心身ともに健康でいられている。)

特に幸福度が高い要因はどんなところから来ているのか。
今回は、ヘルシンキに住む人の暮らしを知りたい気持ちが強かった。
そして人口500万人のに対し、300万個のサウナがあるフィンランド。

間違いなくフィンランド人にとって、サウナは無くてはならないものであり、これも幸福度や暮らしに少なからず影響してそう。その観点からみてもこのフィンランドでサウナを通じた街や地域、人の繋がりってどんなものなんだろう。
大人の探究学習のように、自然な問いをもって、
興味の赴くまま行くことを決めた。
だから、観光というより地元の生活にお邪魔した旅だった。

自分自身も住むんだったら、どんな暮らしになるんだろう。
仮に住んだとしたら、どんな暮らしが待っていて、
どんな暮らしをしたいんだろうと考えて過ごした旅だった。
2.「暮らす」実験
ヘルシンキ旅の滞在期間は
飛行機での移動含め1週間程度。

この旅を進めるにあたって2つの決まりを作った。
① 普段通りの暮らしをする
② 予定を入れない
① 普段通りの暮らしをする
今回の旅の目的は、暮らしたい場所かの検証。
無理なく普段通りの暮らしができないと始まらない。

実際に僕の暮らしはとてもシンプルだ。
ルーティンは5つ。
・朝、外で仕事(朝マックでコーヒーがベスト)
・散歩
・サウナ or 風呂
・1日の振り返り
・美味しいご飯を食べる(自炊・外食問わず)
どれも数年以上続いているもの。
そして多拠点生活で長野・大阪以外にいる時でも
このルーティンは欠かさない。
アドレスホッパーは毎日刺激と変化が多くて生活が不規則そう
よく言われるが、実際、長く多拠点生活をしている人ほど
自分のルーティンをもって、環境が変わっても、
規則正しく同じ生活をしている。

そうすることで、
たとえ住む場所・出会う人が毎回違っても
その変化を楽しめるほどの余白が生まれ
毎回の出逢いを120%満喫できる。
ちなみに、今回のヘルシンキでも1番最初に探したのはマックだった。

② 予定を入れない
シンプルかつ、簡単に実行できそうだけど難しいもの。
特に、普段と違う場所に行くとそうだ。

「せっかく高い交通費払ってきたんだから」
「次、いつ来れるかわからないから」
そんな勿体無い精神から
分刻みの予定を入れてしまう。
だけど、多拠点生活をしていて思う。
百聞は一見にしかず。
出発前に色々調べていくことよりも、
現地で気になったもの、誘われたものに行く方が
より心動くものになっている。


もちろん、どうしても行きたいところ
会いたい人が明確にあれば予定を入れる。
機会損失は防ぎつつも、最小限にしている。
今回の場合、事前に調べたのは下記だけ。
・サウナ
・滞在場所
・アクセス方法
観光ガイドも開かず、自分が現地で感じた気持ちを道標に過ごした。
そして、日本の時と全く同じ暮らしをしているのに、全部違って見えた。
3.違って見えたこと①:サウナの役割

僕がコミュニティ関連の仕事柄か
日本とフィンランドのサウナの違いがとても面白かった。
日本のサウナ:自分との対話(内省)を楽しむ時間
フィンランドのサウナ:他の人との会話を楽しむ時間
日本のサウナの多くは黙浴推奨だ。
水風呂・外気浴も基本会話はせず
ととのうことに集中している。

まさに頭が空っぽの状態となって目を閉じ、
自分の鼓動を感じながら自分と向き合う・労わる時間だ。
一方でフィンランドのサウナは違った。
この旅で6個のサウナを回ったが、
1つのサウナを除いて全て会話のオンパレードだった。
それもサウナ室・外気浴ともに。
「どこから来たのか」
「最近こんなことあってさ。。」
知らない人同士でも話している。
内向的な人が多いと言われるフィンランドで意外だった。
そしてこの会話を楽しむが軸になっているからか
サウナ室・外気浴でお酒を嗜めるサウナも多かった。

löylyでは、サウナ室でカクテルも飲める。
ヘルシンキで2番目に古い公衆サウナのKotiharjunSaunaでは、
お酒・ドリンクの持ち込みがOKで、
お客は受付前の巨大業務用クーラーボックスにお酒を入れ込んでいた。

現にサウナの楽しみ方も違った。
日本の場合は、サウナ(ととのうこと)を目的に来ている人が多く、
サウナ・水風呂・外気浴を
自分のベストな時間、セット数で区切ってサウナを全力で楽しむ。
一方でフィンランドの場合、
外気浴中も会話をしており、会話が一区切りしたり
寒くなってきたら、サウナに場所を移して会話を始めていた。

実際に、Allas Sea poolやKuusijärviでも現地の人に話しかけられたし
その時におすすめのお店やサウナの楽しみ方を聞いた。

ロウリュの数も日本の比にならないほどあって、大胆にかける。
現地の人は、質問するごとにロウリュしてて笑った。

4.違って見えたこと②:美味しいご飯を食べる
ヘルシンキでの外食は、どこも高かった。
感覚値にはなるが、
物価高&円安も相まって日本の3倍程度。

最初は観光地価格もあるのかなと思っていたが
地元の人が行くお店でも同じ金額感のところが多かった。
一方でスーパーを見てみると
もちろん商品によって日本より高いもの・安いものはあるが
外食ほど高いわけではない。

ボリュームが多いが、その分安くなったりとしている。
彼らの平均年収は日本と比べて確かに高い。
ヘルシンキだと約740~860万円程度。
一方で日本以上に税金や社会保険料が引かれる(30~35%程度)
そしてこの物価。
フィンランド人にとっての外食は、
何かお祝いごとなど
特別な時にしか行かないそうで
普段は自炊をしているんだとか。

食材も、サーモンなどフィンランド名物はあるものの
それよりかは、じゃがいもなどの食材の方が
びっくりするくらい美味かった。
5.違いを産んだ2つの要因

日本の時と全く同じ暮らしをしているのに、全部違って見えた。
その最大の要因の一つに余白が自然と生まれる環境だ。
① 余白が生まれる環境

現代人ならではだと思うが、
毎日やらないといけないタスクのオンパレードで
忙しさに忙殺されている。現に僕もそうだ。
意識して制御しておかないと
・朝から晩まで仕事やプライベートの予定でいっぱい
・To Doを消化したのに、なぜかTo Doリストが朝より増えている
となりかねない。
ただ、ヘルシンキにいる時、全くそうならなかった。

なぜ、日本と同じ暮らしをしていたのに
フィンランドでは余白が生まれたのか。
この余白を産んでくれた最大の功労者がいる。
それが時差と日照時間だ。
❶ -6~7時間というほどよい時差
まず時差について。
滞在した時期は4月上旬から中旬。
この時にはすでにサマータイムが導入されていて
日本との時差は−6時間。サマータイム以外だと-7時間になる。
この時差がとても良い。一番恩恵を受けたのは仕事TIMEだ。
というのも、集中力の高い午前中に、一気に仕事を終わらせて
午後からフリーにできる点が最大の魅力だ。

僕は朝型なので、まさに天国のような環境だ。
仕事のある日は、たいてい5:30ごろ起き、
遅くとも6:00には仕事を開始している。
仮にフィンランドで6:00から仕事を始めた場合、
日本は12:00となっている。
つまり日本では、仕事が午前中でひと段落した状態で
まとまった情報が仕事始めに確認できる状態。

そしてフィンランドで昼すぎまで働き終えると
日本は18時をすぎ、日本側の稼働が終了している。
午後はまるごとフリーになるので
気になるサウナを1日1つ巡って、 夕食の買い出しに市場やスーパーへ。

会社員時代 「14時以降は観光にしてた」
と話してくれた元上司がいた。

彼女がヘルシンキと同じ時差の
イスラエルに住んでいた時の話。
朝5時スタートから仕事をしていた。
1日がとても長く充実して感じる。
働きながら旅する点でも十分に可能だった。
❷ 時差の効果を最大化させる日照時間
そして日照時間の長さも良い方向に転んだ。
滞在した4月上旬では
5:00ごろから明るくなりはじめ、
日没は20:30ごろ。

20:30でも子供が公園で遊んでいた。
1日がとても長く、そしてゆったりと感じられる。
一方で冬は日照時間がとても短い。
場所によっては1日中、日が上らない極夜もあるし
フィンランドでは南部に位置するヘルシンキでも
9:00 - 15:00の6時間程度しか日照時間がない。
こういった環境もあり、睡眠障害や鬱を招きやすく
自殺率が高い実状もあるのだとか。
だからこそ、この日照時間が長い時期、
フィンランド人は全力で明るい時間を堪能していた。

晴れた日は少し寒くてもテラス席でお酒を嗜んでたり
出歩く人の数も多く感じた。

この点は長野の人にも通ずる部分がある。
僕が一時期住んでいた山間の場所では、
冬から春に移り変わる時、気温や日照時間が過ごしやすくなると
自然と外へ出て行きたい気持ちが増えていく。
どこの国でも感じ方、行動は共通する部分があるんだなと感じた。
② 一次情報の根源
一次情報とは、
他者の解釈や編集が一切入っていない、情報源となるオリジナルな情報。
自分自身が直接見聞きした体験談、現場で実施したアンケートや実験のデータ、公的機関が発表した公式な統計資料などが該当
この一次情報の根源、
つまり、誰が生み出したものなのかで
感じ方・捉え方が全て変わった。
この根源が文化・風習・価値観なんだと思う。
例えば、先ほどのサウナでもそう。

日本であれば、「サウナでお酒=危険」でNGとなるのに
なぜフィンランドではサウナでお酒が飲めるのか?
これは「サウナ=社交の場」という概念があるし
もともと冬場の気温が氷点下を下回るのが普通という環境下で
アルコールには体を温め、気分をリラックスさせる効果がある点もそうだ。
これがいろんな場面で当てはまり、
日本や他の国との違いが生まれている。
・なぜ社会保障が充実しているのか?
・社会の役割は何か?
・個人の幸福がどこなのか?
単に街を歩くだけでも、
この1つ1つの問いが感じられて答えもある。

そしてコンテクストが見えてくると
自然と日本のコンテクストも見えて理解が深まるし
変えたいとなった際のポイントも見えてくる。
この発見もまた面白い旅だった。
6.まとめ:ヘルシンキの滞在で見えた次の暮らし

東京で1人暮らしを5年した。
東京と大阪の2拠点生活をした
家なし生活を3年半した。
37都道府県120拠点以上飛び回っている
長野と大阪に拠点を持った。
2025年からは海外も行くようになった。
約10年間での僕の暮らし。
次はどんな暮らしをしていこうか。
今までの暮らしは自分だけのことを考えるだけでよかったが
今は妻もいて、地域もあって、自分だけの暮らしではない。

だけど、ネガティブなことではなく
単純に自分が大事にしたいものが増えているだけで
どう折り合いをつけて、自分も周りも心身ともに豊かになるか。
ただそれだけ。
自分がやりたいこと。なりたい姿。
そして地域から求められること。
家族との心地よい時間。

そう考えると、長野に拠点をおきつつ、
年に1~2ヶ月は別の拠点に腰を下ろしたいなと思った。
例えば、
来年はヘルシンキに1~2ヶ月滞在。
再来年はポルトガルに滞在など。
海外に1ヶ月。そして国内でも1ヶ月と分けて住むのもよい。

特に海外は年に1回、短中期滞在はしたいなと感じた。

というのも、国内とは比べ物にならないほど感じ方に違いがあるから。
いや正確に言えば、国内でも場所をかえるだけで十分に変化を感じるが、
120拠点以上飛び回ると、その変化も日常になっていて気づきにくくなっていたのかもしれない。

拠点を持つと、
その土地を深く知ることができるし、
それによって見方も変わることは当然ある。
一方で外の世界から得られる機会は少ない。
欲張りに両方の視点を持ちたいのが今の自分だ。
この暮らしを60歳までやると、
25カ国暮らしていることになる。

そうなった時の自分の価値観ってどう変わっているのか
ワクワクがいっぱいだ。

一方で無理な話でもない。
確かに日本と比べてフィンランドの物価は確かに高い。 外食は日本の3倍。 サウナも1回2時間で3,000円はかかる。

だけど、マンスリー契約やAirbnbで 家具付き1ヶ月でみてみると 中心街でも15万円(800€)程度から出てくる。 (日本でいう赤坂に住むレベルで)
1ヶ月住むとして、1泊5,000円。
仮にヘルシンキに1ヶ月住むとなると、どれくらい費用がかかるんだろう。ざっと調べてみたら下記くらいかなと思った。(航空代除く)
滞在費(Airbnb):15〜25万
食費(自炊+外食):8万
通信・交通・観光:4万
サウナ月額会員:1万
────────────
合計:30〜40万円/月
日本と比べてフィンランドの物価は高いけど、全てが2〜3倍ってわけではない。日本と同じくらいか、それより安くなる項目もある。
夢物語かと思っていたが、計画して貯金さえすれば、住めると思った。

またヘルシンキで、 思っていた以上に日本人と出会った。
多くが「フィンランドが好き」 という理由だけで来て、 数年以上暮らしている。

「物価と円安で大変だよぅ」と話しながらも、毎日充実しているんだなと思う 笑顔ばかりだった。
好きな場所に住んでいる人は、 しんどさの捉え方が違うのかもしれない。
・場所を変えると、同じ日常が全部違って見える
・移住定住ではなく、プチ移住という選択肢
これを今、知れたことが、5年10年経っても、
「この旅にお金と時間を使ってよかったな」
今無理をしてフィンランドに行く価値があったとなっている。

多拠点生活を実際に始めるための具体的な方法は、こちらにまとめています。
またメンバーシップでは、このnoteで話せなかったオススメスポットの共有だけでなく、旅の裏話やより詳細な旅話をPodCastにて配信中。
実際にヘルシンキ旅で印象に残っている曲で作成したプレイリストも紹介note付きで楽しめますのでよかったらぜひ。
お家にいながら旅気分を味わっていただけたら嬉しいです。
今後も多拠点生活や暮らしの発信をしていくので、興味ある人はフォローよろしくお願いします!
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