見出し画像

青というか碧

もはや説明不要の人気観光地、ウズベキスタンのタシケントにあるシャーヒ・ズィンダ廟群。

2月の旅行閑散期といえども、サマルカンドに降り立った瞬間、旅行客を至る所でみかけた。これは朝早くいくべし!とまだ薄暗い路地を歩いてシャーヒ・ズィンダへ向かう。

今回泊った2軒の宿ともに徒歩20分弱。シャーヒ・ズィンダだけでなく、レギスタン広場へも徒歩10分と観光には非常にありがたい立地だった。

住宅街を歩かず、ビビハニム方面からいけばわかりやすいのだが、
「少しでも近道がいい」
という、旅先で発動しがちな謎の貧乏性を発揮。
住宅街をひたすら歩く。治安はかなりいいので女子一人で歩いていても特に問題なし。

6時50分に無事、到着。
オープンは7時だから少し待つかなと思っていたのだが、お祈りタイムが朝早くあり、門があけられている。入口に入場料の文字があるが、誰もいない。

天国への階段と名づけられた階段を見上げると、中国人っぽい観光客が望遠をつけたカメラを片手に写真をとりまくっている。

入っていいのか?まあ、帰りに入場料を払えばいいかとずんずんと中へ。

ちなみにこの階段は、上った段数と、帰りに下った段数が同じなら天国へ行ける、という言い伝えがあるらしい。

本来なら数えるところなのだが、
「入場料払ってないけど、大丈夫かな」
という心配が頭の片隅にあり、数えずに登ってしまった。

中国人カップル以外は誰もいない。
まだ入場前だからかあいていない廟もある。

パンフレットやテレビでよく見る青い廟群は、階段上ってすぐにあった。

思っていたよりも道幅が狭く、廟がぎゅっと詰まった感じだがこれが青をより近く感じさせるのだと思う。

一番奥の廟までもすぐにたどりつく狭さ。何も見ずにすたすたと歩いたら5分で到達するんじゃないかというほどの、こじんまりとした廟群。もちろん私は、そんなもったいない歩き方はしない。

立ち止まる。見上げる。また立ち止まる。そして、また見上げる。

個人的には一番奥の廟群が一番美しかった。
「サマルカンド・ブルー」という言葉がある。でも、目の前にすると「青」という言葉だけでは、どうにも足りない。

青と緑が混じったような青緑色、ターコイズブルー、どれもなにか違う。

「碧」

この漢字一文字がぴったりあう。青というより碧。そんな色合いだった。

この写真の右側はティムールのお気に入りの妃の廟で、中は・・・

光り輝くグリーンとイスラム建築で見かける「ムカルナス」が圧巻。
人がいないことをいいことに、ただただその場にたちつくしていた。こういう時間があるから、早起きはやめられないのだ。
ちなみにこの写真は、中国人カップルに撮影してもらった。

時計をみると7時45分。観光客もちらほら入ってきた。ホテルの朝食は8時半でお願いしておいたので、そろそろ帰るとするか・・・とその前に入場料を払わねばならぬ。

そう思った矢先、見回りのおじさんにつかまってしまった。

「お前は入場料を払ってないな」

はい、その通りでございます。ということで入口に連行される。

ゆっくり見ながら、帰りたかったのだが仕方あるまい。
同じく連行された中国人カップル。
入口の入場料を見ると8万スムと書いてある。できればWISEで払いたいので払えるか聞こうとする前に、連行されたおじさんが口を開く。

「お前たちは一緒のグループにしてやる。一人7万5千スムでどうだ」

え?!あなた、ほんとにここの人?勝手に入場料をまきあげるのでは?
という表情が出ていたのか、意味不明なバッジを見せられた。おそらくここの人がつけるバッジなのだろうがそんなのわからない。返事をするか迷っているとさらなる特典をいってきた。

「今日一日入り放題だ。お得だろ」

え?!それはお得。いやいや、だまされるな。調べてないからわからないが、普通に買っても入り放題なんじゃ?

とにもかくにも、もう見学は終わったし、夕方もう一度これるならそれはラッキー。ということで、中国人カップルとともに支払いをした。もちろん、現金で。

すると、レシートを1枚出してきて中国人カップルに渡す。

おいおい、中国人カップルに渡したらわたしの分はどうなる?すると、それを察知したおじさん。

「このレシートの写真を撮れ」

そんなんでいいのか?と思いつつも、素直に写真をとる日本人。そして当たり前のようにレシートをもって立ち去る中国人。

「ほんとに、レシートの写真見せるだけでいいの?」
「おれは一日中ここにいるから大丈夫だ」

いやいや、トイレにいったりご飯食べたりあるでしょうよ。と怪訝な顔でみつめる。

「このレシートがあれば問題ない」

言い切る。ほんとかよ。
まあ、いいや。朝のシャーヒ・ズィンダをプライベートツアーのように見学できたから。

とはいえ、もう一度入れるということであれば行かねば損。夕方に再訪。

冬といえどもやはりそれなりに人がいる。朝の静けさを堪能してしまったら、もう観光地然としてしまって楽しめない。ささっと見て帰ろうと思い、ひとまずレシートが映った写真を用意するも誰もチェックしない。

ということで、これまたしれっと入場。
一通り、見て回り、滞在時間10分ほどで入場口に戻る。
けれども、誰もチェックしない。

スタッフらしい女性がちらりとこちらをみたが、なにも言ってこない。

結局、「一日入り放題」というおじさんの言葉が本当だったのかは、最後までわからなかった。

それでも、7万5千スムで朝と夕方の2回楽しめた。

朝はほぼ貸し切り状態。夕方は観光地らしい雰囲気。

結果としては、かなりお得なシャーヒ・ズィンダ観光になった。

通常券でも入り放題なのか知りたいので、検証済みの人はコメントにいれてくださいませ。

朝日
朝の爽やかブルーも美しい



いいなと思ったら応援しよう!

ゆきんこ 応援ありがとうございます!いただいたサポートは次回のブータン旅行時、キッズ僧侶たちへ日本のあめちゃんを大量に購入する費用にいたします。