短期的な好きと長期的な好き
“好き”という気持ち。
人に対しても、生き物に対しても、物に対しても、活動に対しても起こり得るもの。
“好き”には“短期的な好き”と“長期的な好き”がある。
短期的な好き
⇒“五感”と“本能”への刺激
(五感の幸せと生存の幸せを満たす)
⇒モチベーションの源泉は
自分の“感覚”(美しさや快さ)
⇒特徴としては
・刺激は強め
・即効性があるが持続性がない
・実感しやすいが満足感が小さい
⇒傾向としては
・表層的な魅力を求めやすい
・受動的な動機になりやすい
・臨時的な動機になりやすい
・利己的な行動になりやすい
・投機的な行動になりやすい
⇒例としては
・美しい景色を観る
・心地良い音楽を聴く
・思う存分食べる
・思う存分寝る など
長期的な好き(≒愛)
⇒“心”と“理性”への刺激
(つながりの幸せと活動の幸せを満たす)
⇒モチベーションの源泉は
自分の“価値観”(目的や意義)
⇒特徴としては
・刺激は弱め
・持続性があるが即効性がない
・満足感が大きいが実感しづらい
⇒傾向としては
・深層的な魅力を求めやすい
・能動的な動機になりやすい
・恒常的な動機になりやすい
・利他的な行動になりやすい
・投資的な行動になりやすい
⇒例としては
・夢中になれることをやる
・やりがいのあることをやる
・仲の良い友だちと話す
・愛する人と時間を過ごす など


“短期的な好き”と“長期的な好き”という二つ。
重要視したいのは“長期的な好き”。
でも、優先したくなるのは“短期的な好き”。
持続性があるのは“長期的な好き”。
でも、即効性があるのは“短期的な好き”。
満足感が大きいのは“長期的な好き”。
でも、実感しやすいのは“短期的な好き”。
これは、どちらが良い・悪いではない。
大事なのはこの二つの使い分け。
“短期的な好き”は『日々のご褒美』になり得るもの。
“リフレッシュ・リラックス”につながる行動が中心。
(受動的な行動やインプットの行動になりやすい)
例:美味しいスイーツが好き、漫画やアニメが好き、エンタメ動画が好き、マッサージが好き など
“長期的な好き”は『人生の軸』になり得るもの。
“自己成長・他者貢献”につながる行動が中心。
(能動的な行動やアウトプットの行動になりやすい)
例:子どもと関わるのが好き、自然に触れるのが好き、アイデアを形にするのが好き、アートで表現するのが好き など

自分にとって人生の軸にしたいものなのか、日々のご褒美にしたいものなのか。
それによって使い分けをする。
注意すべきは、意に反する状態になってしまうこと。
「自分はこうしたいのになぜかそうならない」という状態。幸せが遠ざかってしまう。
ケースは二つある。
一つは、“長期的な好き”にしたいのに短期的になってしまうケース。
例:夢中になれることを見つけたいのに飽きてしまう、愛し合える人を見つけたいのに長続きしない など
もう一つは、“短期的な好き”にしたいのに長期的になってしまうケース。
例:スキマ時間だけ見ていたSNSが日課になっている、気づいたら好きなアニメのグッズ集めが止まらない など
原因として、いずれにも共通しているのは、理性と本能のパワーバランスの乱れ。
前者の場合は、人生の軸として永続的に理性を優位にし続けたいが、本能にそれを奪われてしまう状態。
後者の場合は、日々のご褒美として一時的に本能を優位にするが、理性がそれを取り戻せない状態。
前者の対策としては、理性の管理。
目的を言語化し自覚する
ゴールまでの目標を設定する
ブランクをあけないようにルーティン化する
毎回同じことをせず新しいことを取り入れる
後者の対策としては、本能の管理。
利用する時間・金額を制限する
利用した時間・金額を見える化する
定期的に距離を置く時間を作る
先難後獲を徹底しご褒美を見えないところに隠す
人生の軸となる“長期的な好き”の対象を強い意志で長期的に好きであり続けながら活動し、日々のご褒美となる“短期的な好き”の対象によってその活動のリズムを整える。
それがこの二つの最も美しい関係なのだろう。
僕のことを好きじゃない誰かのことでくよくよする時間はないんだ。
僕は、僕を大好きでいてくれる人を大好きでいるのに忙しすぎるから。
― スヌーピー
I don't have time to worry about who doesn't like me.
I'm too busy loving the people who love me.
― Snoopy
