【家族信託リアル体験記 その20】イノコの「わかっているふり」のおかげで信託契約は無事終了!
■2021年10月18日(月)
家族信託契約日の当日は、朝からすごい音で目が覚めた。
1階に降りていくと、義母イノコがキッチンの床を汚れた雑巾で丸く拭いている。どうやら洗剤のボトルをひっくり返し、床にぶちまけたらしい。
👱「あら、ももんちゃん、おはよう。よく眠れた?」
「私は余裕ですよ」と言わんばかりのご挨拶だが、手元はまったくおぼつかない。
はいはい、挨拶はいいからそこをどいてください。
洗剤は拭き取るものであって、床に広げるものじゃないです。
私が掃除します。
朝食後、身支度を整えていざ出発。
イノコは鍵だけを握りしめてガレージに向かおうとした。
👩「オカーサン、カバン忘れてますよ」
👱「あ、カバン!」
大慌てで玄関の鍵をもう一度開けたイノコは、こともあろうか片方の靴を履いたままリビングに入ろうとする。
👩「オカーサン、靴!靴を脱いでください!」
👱「いいの、カバンはすぐそこにあるから」
あぁ、どこまで雑なんだろう。
朝からこんな調子だったが、何とか無事公証役場に到着した(駐車場でも一悶着あったが)。
人前で失敗することが何よりも嫌いなイノコは、初めての場所が大の苦手だ。なので駐車場から3階のオフィスに到着するまでは私の後ろから大人しくついてきた。
ところがオフィスについた途端、また人格が変わる。ドアをノックもせずにバンッと開け、奥から人が出てくる前に勝手に中へずんずん入ろうとした。
👱「今日はお世話になります。〇〇と申します」
👩「オカーサン!マスク!マスクつけてくださいっ!」
オットの人生にかかわる大事な契約の相手が彼女だなんて、本当に残念だ。
奥の会議室に通され着席。しばらくして、Sセンターの松岡さんもやってきた。
10時ぴったりに公証人が入室。
ネットには「横柄な人が多い」などとあったが、私たちの案件を担当してくれた公証人は笑顔こそなかったが、言葉も丁寧で親切だった。
公証人は威厳を保ちながらこう言った。
🤓「私が公証人の山田です。これから原本を朗読して、契約者甲乙、並びに私の署名捺印をし、公正証書を製本します。朗読中に何か問題があればどうぞ言ってください」
公証人は、オットとイノコ双方に内容に相違ないことをひとつひとつ確認しながら原本を読み上げていった。
すべてを確認し終えた後3人の署名捺印をし、割り印を押して終了。
「令和3年第〇〇〇号」と採番された原本は、2人の印鑑証明書や戸籍謄本などとともに公証役場に保管されることになった。
次に、公証人の署名と、各ページに割り印がおされた公正証書の正本を2通を渡された。正本の中身は原本と同じだ。終了後に手数料を支払い、本契約は終了した。
公証人はさくっと退席。
前述の公正証書正本1通と、イノコ名義の土地建物の登記済権利証、本人確認書類(マイナカードの裏表/イノコ、オット)、印鑑証明書(イノコ、オット)、委任状(イノコ、オット)と登記原因証明情報を松岡さんに託した。
これらの書類を、彼女から信託登記手続きを依頼する司法書士に郵送してもらう手はずになっている。
🐹「後日、司法書士の先生からイノコさま、オットさま宛てに電話が入ると思います。お2人の信託の意思を確認するためのものなので、ご対応ください」
👦「わかりました」
👱「わかりました」
公証役場に長居はしないのが決まりなのか、松岡さんは話が終了した途端、離席を促してきた。
10時40分、公証役場を後にした。
人生初の公証役場訪問は、意外なほどあっさり終わった。
イノコが変なことを言い出さないか心配したが、公証人の確認にはすべて「はい、わかっています」「はい、それで大丈夫です」の2パターンで押し切ってくれたのも助かった。
「外面がいい」+「他人の前では絶対失敗したくない」という、イノコの自己愛性パーソナリティ障害の特性が功を奏した形だ。
公証役場での手続きはこれで終わりだが、明日は滅失登記のために土地家屋調査士が来ることになっているし、司法書士からの電話も待たねばならない。
加えてセンターへの業務委託料の振込みという大きなヤマも控えている。
というわけでご訪問の皆様、もう少しお付き合いくださいませ🙏
★滅失登記についてはこちらもぜひご覧ください。
★義母イノコはこんなヒト。
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※このnoteでは、義母イノコと家族信託を締結するまでの道のりを綴っています。ここに書かれていることはすべて当時の話であり、現在と状況は異なる可能性があります。また家族信託を検討中の方は、私の体験談を参考程度にとどめ、必ず専門家にご相談ください。
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