【コラム】なぜ私たちは、遅い「右クリック」を選んでしまうのか?
過去4回で入門的な自動化やフォルダの環境面を話してきました。
noteではもっとすごい自動化や、AIの活用法を紹介されている方がたくさんいます。
ですが、私のnoteではパソコン操作が得意でない方にも、使ってもらえるような、「これならやってみようかな」と思えるようなものを届けたいと思っています。
なので、画像をたくさん使用したり、なるべく分かりやすい説明を心がけています。
パソコン操作が得意な方からしたら「え?こんなこと記事にするの?」と思うようなこともあるかもしれませんが、徐々にステップアップしながら進めたらと思っています。
ということで、今回は自動化とかではなく、パソコン操作の効率化の基本、ショートカットキーについてお話します。
具体的な操作の話に入る前に、まずは「ショートカットと右クリック」について考えてみたいと思います。
はじめに:なぜか「右クリック」に戻ってしまう私たち
職場でこんな光景、見たことがありませんか?
「コピーは『Ctrl + C』でやった方が速いですよ」
そう教えても、翌日にはマウスをカチカチして、右クリックメニューから「コピー」を選んでいる。
教えた側としては「せっかく教えたのに、なぜ?絶対こっちの方が速いのに」と思ってモヤモヤ。
教わった側も「今は忙しいから、慣れた右クリックのほうが速いし」と思っている(と思ます)。
こんな光景というか、私の体験談だったりするのですが。
今回は、この根深い問題である「なぜ人は、マウス操作を選んでしまうのか」ということに焦点を当ててみましょう。
AIが算出した衝撃的な数字
AIのDeepResearchを使って「マウス操作とショートカットキーの効率差」についてリサーチを行ってみました。
※DeepResearchとは、Web上の情報をAIが自動で収集・分析してくれるAIの機能のひとつです。
1. 速度の差は「6倍」
たった1回の「コピー」という動作にかかる時間を比較すると:
マウス操作(右クリック等):平均 3.0秒
ショートカットキー:平均 0.5秒
実に 6倍 もの差があるそうです。
マウスの場合、「右クリックして、メニューが出てくるのを待って、ポインタを合わせて、左クリックして…」という工程が必要ですが、ショートカットキーなら指を動かす一瞬で終わります。
2. 年間で失われる時間は「8.4営業日」
「たかが2.5秒の差でしょ?」と思うかもしれません。
しかし、私たちは1日に何回マウスを操作しているでしょうか?
コピー、ペースト、保存、ウィンドウの切り替え、Excelのセル移動、スクロール…。
AIの試算によると、一般的なデスクワークでは、これらの細かな操作が1日平均 約2,000回行われているそうです。
「えー、そんなにしてる?」と思ったけど、そう言われるとそのくらいしてるような気がしてきます。
ちなみにAIによると2,000回は控えめに見積もっての数値だそうです。
そのうち、ショートカットキーで代替できる操作が**約20%(400回)**あると仮定してみましょう。
これをざっくり計算すると、年間で 約67時間 もの時間を「マウス操作」のためだけに費やしている計算になります。
1日8時間労働で換算すると、約8.4日分 です。
想像してみてください。
1年間のうち8日間以上、ただひたすら「マウス操作」だけをしている姿を。
もし、この時間が「休暇」に変わったら?
もし、この時間が「新しいスキルの勉強」に使えたら?
もし、この時間が「家族と過ごす時間」に使えたら?
そう考えると、ショートカットキーを使わないことが、どれだけ「もったいない」か、背筋が寒くなりませんか。
私がショートカットキーに目覚めた理由
偉そうなことを言っていますが、私もかつては完全な「マウス派」でした。
以前はとにかく仕事が忙しく、効率化なんて考える暇がありませんでした。
「まず目の前の業務をこなして、いつか時間ができたら効率化を考えよう」なんて思っていましたが、いつまで経っても時間はできませんでした。
そんな時、ある本で、衝撃的な一節に出会いました。
「本を読む時間がない」はただの言い訳。
本当は「本を読まないから時間がない」。
東洋経済新報社
著者の本田氏は「本には他人の数十年分の経験や知恵が詰まっている
。」とも述べています。
これは仕事が忙しくて時間がないなら、先人のテクニックを学んで仕事を早くこなせるようになればいい。
本にはそのための方法が詰まっているということです。
雷に打たれたような気分でした。
これは読書に限った話ではありません。
「忙しいからショートカットキーを覚えない」のではなく、「ショートカットキーを覚えないから忙しい」。
そこから私は、パソコン操作の本を何冊か読み、実践するようになりました。
※ちなみに、昔の私は読書なんてまったくしてなかったのですが、とあるきっかけと方法で読書が習慣になりました。このあたりの話もどこかでできればと思います。
最初はたどたどしかった指の動きも、今では無意識に動くようになり、驚くほどパソコン操作が速くなりました。
なぜショートカットキーは「浸透」しないのか?
これほど明白なメリットがあるのに、なぜ多くの人はショートカットキーを使わないのでしょうか?
それは「怠慢」ではなく、脳の仕組みに理由があります。
1. 現状維持バイアス(ホメオスタシス)
人間の脳には「変化を嫌い、現状を維持しようとする」性質があります。
これを行動経済学などで「現状維持バイアス」といいます(生物学的にはホメオスタシスとも関係しています)。
新しい操作を覚えようとすると、脳にとっては「ストレス」になります。
「右クリック」という慣れ親しんだ安全地帯から出ることは、脳にとってエネルギーを使う嫌なことなんですね。
そもそも脳が「めんどくさがり屋」なのです。
2. 習慣化までの「反復」の壁
新しい行動が習慣になり、無意識にできるようになるまでには、平均して66日(約2ヶ月)かかると言われています。
つまり、最初のうちは「えーっと、コピーはCtrlとCだっけ…?」と考えながら打つため、一時的にマウスより遅くなるのです。
この「もどかしさ」に耐えられず、忙しい状況ではつい「慣れた(でも遅い)マウス操作」に逃げてしまう。これが最大の原因です。
3. マウスの「直感性」という甘い罠
人間は視覚情報を一番頼りにするため、マウス操作は画面に見えているメニューを選ぶだけなので、脳への負担が少なくなります。
一方、ショートカットキーは画面に答えがないため、記憶を引き出すエネルギーが必要です。疲れているときほど、脳は楽なマウスを選びたくなるのです。
とことん「脳はめんどくさがり屋」なのです。
どうすればショートカットキーを使ってもらえるのか?
自分の作業が速くなっったのだから、職場でもみんなに使ってもらって、チーム全体の効率化に繋げたい。
「ショートカットってすごいんですよ!」って伝えたい。
とは思いつつも、周りに「めんどくさい」が伴う作業を強要するのは難しいものです。
「便利ですよ」「速いですよ」と言うだけでは、人は動きません。
冒頭でも書きましたが、私が過去、ショートカットキーを人に教えても、すんなり使ってくれる人は10人中、1人か2人といった感じでした。
ではどうすればいいのか?
これは明確かつ効果的な答えは、まだ分かりません。
私自身も考えている最中です。
私と同じような経験がある方は「こう言ったら使ってくれるようになった」「逆にこれは失敗だった」など、ぜひコメントで意見を聴かせてください。
終わりに
ショートカットキーを身に着けるのも教えるもの難しいのは分かったけど、じゃあ自分自身はどうやって習得すればいいのか?
そこで次回は、いまや数十個のショートカットキーをつかいこなす私が行った、絶対に挫折しない「ショートカットキー習得法」をご紹介します。
パソコン操作を覚えるのが苦手な方でも大丈夫です。
「覚える」という概念すら必要ない、私が考えたとっておきの方法です。
その次は、私がおすすめのショートカットキーを紹介予定です。
超絶便利だけど、意外に知られていない、一番のおすすめのをいきなり出しますので、お楽しみに。
過去の記事
📍 この記事(ショートカットキー考察・思想編)
💬 ここまで読んでくださった方へ
この記事を読んで何かを感じてくれたら ♡(スキ) を押してもらえると嬉しいです。
みなさんのスキが、次の記事を書く原動力になります!
コメントもお待ちしています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
