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ぶるたろ。1770~伊太利亜骨牌虚実交々〜(3.3)ミンキアーテについてのあれこれ(その1)

前回の記事はこちら。

Minchiate(ミンキアーテ)の大アルカナ(切り札)を愛でておりました。
今回は、Minchiateについていろいろ書きます。


versicole〜ミンキアーテの特徴的ルール

Minchiateのルールの日本語訳はないので、例えばPagat.comに項目があるので翻訳して読みましょう。

Minchiateはトリックテイキングゲームになります。
乱暴に言うと、以下の記事で紹介したタロットのゲーム、French Tarot(フレンチ・タロット)もトリックテイキングなので同じ類になります。

French Tarotでは、トリックで獲得したカードのうち
・特定のカード単体で得点が入る
・大アルカナの0番、1番、21番の3枚セット(Oudlers:アウドラー)が揃うと得点が入る
要素があります。

Minchiateも同様です。
ただし、なにせ特定のカードの枚数が多く、アウドラーのように数枚セットで点数が入る組み合わせ(versicole:ヴェルシコラ)も多いのです。
なので、点数の取り方を以下のような図表で示しています。

引用:https://www.pagat.com/tarot/minchiate.html
引用:https://store.tarotminchiate.com/

カード単体の点数は、数字(あるいは文字)を囲んだ図形によります。

Regular Versicoleは、大アルカナの
・1番から5番(Papaの5枚(※前回の記事参照))
・28番から40番(Torombe)
の範囲で3枚以上連続した数字のカードが揃うとカード単体の点数がさらに得点されます。
 29のカードは特殊で、カード単体は点数がありませんがVersicoleで揃えると5点入ります。

Irregular Versicoleは、
・versicola del Matto(ヴェルシコラ・デル・マット):
 Matto(愚者)-1番(Bagatto)-40番(Trombe)の3枚を揃える。
・versicola del Tredici(ヴェルシコラ・デル・トレディチ)
 1番(Bagatto)-13番(Morte)-28番(Capricorno)の3枚を揃える。
・versicola delle diecine(ヴェルシコラ・デレ・ディーチェネ)
 10番-20番-30番、20番-30番-40番、あるいは10番-20番-30番-40番を揃える。
・versicola dei Regi(ヴェルシコラ・デイ・レジ)
 3枚あるいは4枚のキングを揃える。
の4種類です。
※下の表の14番(Diavolo)-35番(Gemelli)-39番(Monde)のversicolaはPagat.comにはありません(どうやら派生ルールらしくversicola della carne(ヴェルシコラ・デラ・カルネ)と呼ばれます)。

【余談】
Minchiateの1番から5番(5枚のPapa)ですが、時代や場所によって微妙に様々派生しています。
上の引用で上げたstore.tarotminchiateのブログに興味深い記事として取り上げています。

多様なVersicoleを持っているのがMinchiateの特徴の一つだと思います(Versicoleの意味は「詩・詩篇」)。


Rosso〜赤い背景

Minchiateの大アルカナ(切り札)には、赤い背景(イタリア語で「赤」はRosso)のカードが8枚あります。
最強の40番Torombeから33番のLeoneまで上位に寄せています。
ではなぜ8枚なのかというと……あまりはっきりした理由はなさそうです。

当然強いので赤くすることで目立たせる意図はあります。
AIのGeminiくんに聞いてみると、

【社会的ステータスの象徴(文化的理由)】
ルネサンス期から近世にかけてのイタリアにおいて、「赤(紅花やコチニールによる染料)」は極めて高価な色でした。
・貴族の象徴:赤は権力、勝利、そして神聖さを表す色です。
・ヒエラルキーの可視化低位の切り札は通常の背景(白や薄い色)であるのに対し、宇宙の真理や神の裁きを表す高位のカードに赤を用いることで、そのカードが持つ「格」の違いを芸術的に表現しています。

との返答です。
なるほどですね。

しかし、先に述べたMinchiateのゲームルールを見ると、カード単体での得点は赤い背景のカードのうち最強枠の5枚が10点で、その他の3枚が5点です。
Regular Versicoleは28番から40番の13枚のシークエンスなので、赤い背景のカード8枚では中途半端です。

……煮えきりませんなあ。

しかし、未知のMinchiateのゲームルールが発見されて、より納得できる理由に行き着くかも知れません。


De Poillyのカードの順序

さて、いったんフランスに戻ります。

以前の記事

にて父Poillyさんの作ったMinchiateに触れましたが、星座のカードは1月、2月と順序揃えて並んでいる中で、なぜか2枚が入れ替わっていました。

26番 Septembre、Septembre(9月/天秤座)と27番 Octobre、October(10月/蠍座)です。

AIのGeminiくんに訪ねてみると、興味深い回答がありました。

「9月=秋分」の強調
ド・ポワイリー版では、カードに地理情報や暦の解説が詳しく書き込まれています。
9月(天秤座): 秋分(Equinoxe d'Automne)を含みます。
10月(蠍座): 本格的な秋の深まり。
ド・ポワイリーはこれらを「秋」のグループとしてまとめましたが、彼が参考にした資料や、カードに記載した「地理的属性(各月に割り当てられた国や地域)」の論理的順序を優先した結果、イタリア式の番号付けと、彼が意図した暦の順序に齟齬が生じ、入れ替わっているように見える構成になったと考えられています。

春分が可哀想。

いや、そんなことはないですよ。
面白い理由だと思います。

その一方で、Geminiくんが回答しなかった珍ぬさんの仮説を書いてみます。

35番から1月、2月……と順々に並と
28番は8月、27番は10月、26番は9月
で順が崩れることにより、
Regular Versicoleは28番で
区切ることを示している。

です。
多分たまたまだと思うのですが。
しかし、奇妙な一致にビックリしてます。


中締め

そこそこの分量になったので、いったん区切りまして次回に持ち越します。

では。

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