2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

B 4204 : 1998

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによってJIS B 4204-1994は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正では,国際整合化を図るため,ISO 2584 : 1972, Cylindrical cutters with plain bore and key drive

−Metric series(キー溝付き平フライス),ISO 2585 : 1972, Slotting cutters with plain bore and key drive−Metric

series(キー溝付き溝フライス)及びISO 2587 : 1972, Side and face milling cutters with plain bore and key drive

−Metric series(キー溝付き側フライス)を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

(1)

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

日本工業規格

JIS

B 4204 : 1998

円筒フライス

Milling cutters−Cylindrical milling cutters

序文 この規格は,1972年に第1版として発行されたISO 2584 Cylindrical cutters with plain bore and key

drive−Metric series, 1972年に第1版として発行されたISO 2585 Slotting cutters with plain bore and key drive

−Metric series及び1972年に第1版として発行されたISO 2587 Side and face milling cutters with plain bore

and key drive−Metric seriesを基に作成した日本工業規格であり,対応国際規格と対応する部分については,

技術的内容を変更することなく作成しているが,対応国際規格には規定されていない規定項目(定義,品

質,材料,試験方法,検査,製品の呼び方及び表示)及び規定内容(穴径のB式)を追加している。

1. 適用範囲 この規格は,フライス加工に使用する円筒フライス(以下,フライスという。)について規

定する。

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 2584 : 1972 Cylindrical cutters with plain bore and key drive−Metric series

ISO 2585 : 1972 Slotting cutters with plain bore and key drive−Metric series

ISO 2587 : 1972 Side and face milling cutters with plain bore and key drive−Metric series

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む)を適用する。

JIS B 0021 製品の幾何特性仕様 (GPS) −幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示

方式

JIS B 0172 フライス用語

JIS B 0401-2 寸法公差及びはめあいの方式−第2部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

JIS B 0405 普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

JIS B 0601 表面粗さ−定義及び表示

JIS B 0659 比較用表面粗さ標準片

JIS B 4201 フライス穴及びフライスアーバ部

JIS B 7503 ダイヤルゲージ

JIS B 7513 精密定盤

JIS B 7725 ビッカース硬さ試験−試験機の検証

JIS B 7726 ロックウェル硬さ試験−試験機の検証

JIS G 4403 高速度工具鋼鋼材

JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法

JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法

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B 4204 : 1998

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0172による。

4. 種類 フライスの種類は,用途によって,溝フライス (Slotting milling cutters),平フライス (Plain milling

cutters) 及び側フライス (Side milling cutters) の3種類とする。

溝フライスは,直刃だけの1種類とする。

平フライスは,構造によって,むくフライス及び組合せフライスの2種類とし,むくフライスは,刃形

によって,普通刃,荒刃1形及び荒刃2形の3種類とする。

なお,刃のねじれは,むくフライスでは直刃及び右又は左のねじれ刃とし,組合せフライスでは,直刃

及び右ねじれ刃と左ねじれ刃との組合せとする。

側フライスは,刃形によって,普通刃,荒刃及び千鳥刃の3種類とする。

各々の種類は,表1のとおりとする。

表1 種類

刃形

刃のねじれ

溝フライス

用途

むく

直刃

平フライス

むく

普通刃

側フライス

構造

名称

(むく)溝フライス(直刃)

直刃

ねじれ刃

荒刃1形 直刃

ねじれ刃

(むく)平フライス 普通刃(直刃)

(むく)平フライス 普通刃 ねじれ刃

(むく)平フライス 荒刃1形(直刃)

(むく)平フライス 荒刃1形 ねじれ刃

荒刃2形 直刃

ねじれ刃

組合せ

直刃

ねじれ刃

(むく)平フライス 荒刃2形(直刃)

(むく)平フライス 荒刃2形 ねじれ刃

組合せ 平フライス(直刃)

組合せ 平フライス ねじれ刃

むく

直刃

ねじれ刃

直刃

ねじれ刃

(むく)側フライス 普通刃(直刃)

(むく)側フライス 普通刃 ねじれ刃

(むく)側フライス 荒刃(直刃)

(むく)側フライス 荒刃 ねじれ刃

ねじれ刃

(むく)側フライス 千鳥刃

普通刃

荒刃

千鳥刃

備考 表中の名称で紛らわしくない場合は,括弧を付けた文字を省略してもよい。

5. 形状・寸法 フライスの形状及び寸法は,溝フライスは表2,平フライスは表3及び表4,側フライス

は表5による。

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B 4204 : 1998

表2 溝フライスの形状及び寸法

単位 mm

外径D

穴径d

基準寸法 許容差

幅L

B式(1)

A式

基準寸法 許容差 基準寸法

許容差 基準寸法 許容差

参考

側面の ボス径 刃数

盗み径

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B 4204 : 1998

単位 mm

外径D

穴径d

基準寸法 許容差

幅L

B式(1)

A式

基準寸法 許容差 基準寸法

許容差 基準寸法 許容差

参考

側面の ボス径 刃数

盗み径

注(1) B式は,なるべく用いない。

備考1. 外径D,穴径d及び幅Lの許容差は,JIS B 0401-2による。

2. キー溝は,JIS B 4201による。

参考 量記号は,ISO 2585では,ボス径をd1と表示している。

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B 4204 : 1998

表3 むく平フライスの形状及び寸法

備考 図は,ねじれ刃のものを例として示したものである。

単位 mm

外径D

基準寸法 許容差

穴径d

A式

基準寸法

許容差

幅L

B式(1)

基準寸法

許容差

参考

刃数Z

普通刃 荒刃1形 荒刃2形

備考1. 外径D及び穴径dの許容差は,JIS B 0401-2による。

2. キー溝は,JIS B 4201による。

3. 幅Lの許容差は,JIS B 0405に規定する公差等級c(粗級)とする。

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B 4204 : 1998

表4 組合せ平フライスの形状及び寸法

備考 図は,ねじれ刃のものを例として示したものである。

単位 mm

外径D

基準寸法

許容差

穴径d

A式

基準寸法

許容差

幅L

B式(1)

基準寸法

許容差

備考1. 外径D及び穴径dの許容差は,JIS B 0401-2による。

2. キー溝は,JIS B 4201による。

3. 幅Lの許容差は,JIS B 0405に規定する公差等級c(粗級)とする。

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B 4204 : 1998

表5 側フライスの形状及び寸法

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B 4204 : 1998

単位 mm

外径D

穴径d

A式

基準寸法 許容差 基準寸法 許容差

幅L

B式(1)

基準寸法 許容差 基準寸法 許容差

参考

刃数

側面 ボス

の盗

み径

普通刃 荒刃 千鳥刃

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B 4204 : 1998

単位 mm

外径D

穴径d

A式

基準寸法 許容差 基準寸法 許容差

幅L

B式(1)

基準寸法 許容差 基準寸法 許容差

参考

刃数

側面 ボス

の盗

み径

普通刃 荒刃 千鳥刃

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B 4204 : 1998

単位 mm

外径D

穴径d

B式(1)

A式

基準寸法 許容差 基準寸法 許容差

幅L

基準寸法 許容差 基準寸法 許容差

参考

刃数

側面 ボス

の盗

み径

普通刃 荒刃 千鳥刃

備考1. 外径D及び穴径dの許容差は,JIS B 0401-2による。

2. キー溝は,JIS B 4201による。

3. 幅Lの許容差は,JIS B 0405に規定する公差等級c(粗級)とする。

参考1. 量記号は,ISO 2587ではボス径をd1と表示している。

2. 外径D及び幅Lで括弧を付けたものは,ISO 2587では規定していない。

6. 品質

6.1

外観 フライスの外観は,地きず,割れ,有害なまくれ,きず,さびなどの欠点がなく,仕上げは

良好でなければならない。

6.2

表面粗さ フライスの刃部の表面粗さは,8.1による試験を行ったとき,すくい面及び逃げ面でJIS B

0601に規定する1.60μmRa (6.3μmRy) 以下とする。

6.3

硬さ フライスの刃部の硬さは,8.2による試験を行ったとき,63HRC又は772HV以上とする。

6.4

振れ フライスの刃部の振れは,8.3による試験を行ったとき,表6による。

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B 4204 : 1998

表6 刃部の振れの公差

備考 図示方法は,JIS B 0021による。

単位 mm

外径Dの区分

外周刃の振れの公差 tr

側面の振れの公差 ta

側刃の振れの公差 ta

50を超え 80以下

80を超え125以下

125を超え200以下

7. 材料 フライスの材料は,JIS G 4403に規定するSKH51又はこれと同等以上の性能をもつものとする。

8. 試験方法

8.1

表面粗さ フライスの表面粗さは,目視によってJIS B 0659に規定する比較用表面粗さ標準片と比

較測定する。

8.2

硬さ フライスの刃部の硬さは,JIS B 7726に規定するロックウェル硬さ試験機を用いてJIS Z 2245

に規定する試験方法によって測定する。ただし,ロックウェル硬さ試験機による測定ができない場合は,

JIS B 7725に規定するビッカース硬さ試験機を用いて,JIS Z 2244に規定するビッカース硬さ試験方法に

よって測定してもよい。

なお,試験機による測定が困難な場合は,やすりによる比較測定を行ってもよい。

8.3

振れ フライスの刃部の振れは,次による。

a) 外周刃の振れ フライスの外周刃の振れは,フライスをテストアーバに緩みのないように挿入し,図

1のように精密定盤の上に置いたセンタ台に取り付け,外周刃に垂直にダイヤルゲージを当て,フラ

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B 4204 : 1998

イスを矢の方向に回しながらダイヤルゲージの指針の動きを読む。読みの最大値と最小値との差を測

定値とする。

b) 側面の振れ・側刃の振れ フライスの側面の振れ又は側刃の振れは,フライスをつば付きアーバにナ

ットで締め付け,図1のように精密定盤の上に置いたセンタ台に取り付け,側面又は側刃に垂直にダ

イヤルゲージを当て,フライスを矢の方向に回しながらダイヤルゲージの指針の動きを読む。読みの

最大値と最小値との差を測定値とする。

備考1. 精密定盤は,JIS B 7513に規定する1級とする。

2. ダイヤルゲージは,JIS B 7503に規定する目量0.01mmダイヤルゲージとする。

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B 4204 : 1998

図1 刃部の振れの測定

9. 検査 フライスの検査は,形状・寸法,外観,表面粗さ,硬さ及び振れについて行い,それぞれ5.及

び6.1〜6.4の規定に適合しなければならない。

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B 4204 : 1998

10. 製品の呼び方 フライスの呼び方は,名称(2),外径D×幅L×穴径d(特に,ねじれの方向を指定す

る必要のときだけねじれ方向を入れる。)及び材料記号(3)による。

例1. 溝フライス

63× 8×22 SKH51

例2. 平フライス 普通刃

100× 70×40 SKH51

例3. 平フライス 荒刃1形

100× 70×40 SKH51

例4. 平フライス 普通刃

100× 70×40右ねじれHSS

例5. 組合せ 平フライス

100×100×40 HSS

例6. 側フライス 普通刃

100× 10×32 SKH55

例7. 側フライス 千鳥刃

100× 12×32 HSS-Co

注(2) 名称とは,表1に規定する名称をいう。

(3) 使用材料がSKH51又はこれと同等の場合はHSSと,また,SKH55又はこれと同等の場合は

HSS-Coと呼んでもよい。

11. 表示

11.1 製品の表示 フライスには,側面の盗み部又は側面に,次の事項を横書きに表示する。ただし,盗

みの幅又は側面の幅の小さいものは,ボス面に表示してもよい。

a) 外径D×幅L×穴径d :例 100×10×32

b) 材料記号(4)

:例 SKH51

c) 製造業者名又はその略号

注(4) 使用材料がSKH51又はこれと同等の場合はHSSと,また,SKH55又はこれと同等の場合は

HSS-Coと表示してもよい。

11.2 包装の表示 フライスの包装には,名称及び11.1に規定する事項を表示する。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

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B 4204 : 1998

国際整合化調査研究委員会 構成表

(委員長)

(事務局)

氏名

所属

村 田 良 司

中 嶋 誠

本 間 清

伊 藤 哲

橋 本 繁 晴

野 上 彰

羽 山 隆 貫

片 桐 泰 典

日下部 祐 次

宮 林 光 行

倉 持 建

舞 田 靖 司

岡 安 英 雄

西 村 欣 也

石 川 侑 男

安 武 昭 彦

手 取 正 輝

小 峰 武 夫

白 土 秀 明

佐 藤 直 彦

木 村 育 夫

平 野 武 治

西 垣 吉麻呂

東京理科大学理工学部

通商産業省機械情報産業局

工業技術院標準部

工業技術院機械技術研究所

財団法人日本規格協会技術部

株式会社不二越

日立ツール株式会社

株式会社不二越

神鋼コベルコツール株式会社

株式会社彌満和製作所

日本高周波鋼業株式会社

社団法人日本機械工業連合会

社団法人日本工作機械工業会

社団法人日本歯車工業会

社団法人日本金型工業会

社団法人日本工作機器工業会

いすゞ自動車株式会社川崎工場

コベルコツールエンジニアリング株式会社

オーエスジー株式会社

理研製鋼株式会社

株式会社三興製作所

日本工具工業会

日本工具工業会