2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
K 5531:2003
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本塗料
工業会(JPMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによ
ってJIS K 5531 : 2002は改正され,この規格に置き換えられる。
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
K 5531:2003
目
次
ページ
1. 適用範囲 ························································································································ 1
2. 引用規格 ························································································································ 1
3. 定義 ······························································································································ 2
4. 種類 ······························································································································ 2
4.1 クリヤラッカー ············································································································· 2
4.2 ラッカーエナメル ·········································································································· 2
5. 品質 ······························································································································ 2
6. 見本品 ··························································································································· 4
7. 試験方法 ························································································································ 4
7.1 サンプリング ················································································································ 4
7.2 試験用試料の検分及び調整······························································································· 4
7.3 試験の一般条件 ············································································································· 4
7.4 容器の中での状態 ·········································································································· 5
7.5 色数(ガードナー) ······································································································· 5
7.6 分散度 ························································································································· 5
7.7 透明性 ························································································································· 5
7.8 塗装作業性 ··················································································································· 5
7.9 乾燥時間 ······················································································································ 5
7.10 塗膜の外観 ·················································································································· 5
7.11 隠ぺい率 ····················································································································· 5
7.12 鏡面光沢度 ·················································································································· 6
7.13 耐ブロッキング性 ········································································································· 6
7.14 にじみ ························································································································ 6
7.15 塗膜の加熱安定性 ········································································································· 6
7.16 耐水性 ························································································································ 7
7.17 耐沸騰水性 ·················································································································· 7
7.18 耐揮発油性 ·················································································································· 8
7.19 加熱残分 ····················································································································· 8
8. 検査 ······························································································································ 8
9. 表示 ······························································································································ 8
(2)
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日本工業規格
JIS
K 5531:2003
ニトロセルロースラッカー
Nitrocellulose lacquer
1. 適用範囲 この規格は,ニトロセルロースラッカーのうち,木材面の透明塗装及びラッカーエナメル
で塗装したときの仕上塗りに使用するクリヤラッカー,並びに金属面及び木材面の上塗りに使用するラッ
カーエナメルについて規定する(以下,ニトロセルロースラッカーという。)
備考 ニトロセルロッカーには,ホルムアルデヒド系防腐剤,ユリア系樹脂,フェノール系樹脂及び
メラミン系樹脂のいずれをも含まないものとする。
参考 ニトロセルロースラッカーは,工業用ニトロセルロースとアルキド樹脂とを主な塗膜形成要素
とし,自然乾燥で短時間に塗膜を形成する液状・揮発乾燥性の塗料である。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによってこの規格の規定の一部を構成する。
これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
JIS G 3303 ぶりき及びぶりき原板
JIS K 5500 塗料用語
JIS K 5600-1-1 塗料一般試験方法−第1部:通則−第1節:試験一般(条件及び方法)
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部:通則−第2節:サンプリング
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部:通則−第3節:試験用試料の検分及び調整
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部:通則−第4節:試験用標準試験板
JIS K 5600-1-6 塗料一般試験方法−第1部:通則−第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
JIS K 5600-1-7 塗料一般試験方法−第1部:通則−第7節:膜厚
JIS K 5600-1-8 塗料一般試験方法−第1部:通則−第8節:見本品
JIS K 5600-2-1 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第1節:色数(ガードナー法)
JIS K 5600-2-2 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第2節:粘度
JIS K 5600-2-5 塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第5節:分散度
JIS K 5600-3-3 塗料一般試験方法−第3部:塗膜の形成機能−第3節:硬化乾燥性
JIS K 5600-4-1 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用)
JIS K 5600-4-3 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第3節:色の目視比較
JIS K 5600-4-5 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第5節:測色(測定)
JIS K 5600-4-6 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第6節:測色(色差の計算)
JIS K 5600-4-7 塗料一般試験方法−第4部:塗膜の視覚特性−第7節:鏡面光沢度
JIS K 5600-6-1 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第1節:耐液体性(一般的方法)
JIS K 5600-6-3 塗料一般試験方法−第6部:塗膜の化学的性質−第3節:耐加熱性
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JIS K 5601-1-1 塗料成分試験方法−第1部:通則−第1節:試験一般(条件及び方法)
JIS K 5601-1-2 塗料成分試験方法−第1部:通則−第2節:加熱残分
JIS K 5960 家庭用屋内壁塗料
JIS K 8594 石油ベンジン(試薬)
JIS K 8680 トルエン(試薬)
JIS R 3202 フロート板ガラス及び磨き板ガラス
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS R 6253 耐水研磨紙
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8721 色の表示方法−三属性による表示
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 5500による。
4. 種類 種類は,次による。
4.1
クリヤラッカー クリヤラッカーは,工業用ニトロセルロース・アルキド樹脂・溶剤などを主な原
料とする透明な液状塗料であり,用途によって次の2種類に分ける。
a) 木材用クリヤラッカー
b) 仕上用クリヤラッカー
4.2
ラッカーエナメル ラッカーエナメルは,クリヤラッカーに顔料を練り合わせた不透明な,又は着
色しているが透明な液状塗料であり,色によって次の5種類に分ける。
a) ラッカーエナメル 白
b) ラッカーエナメル 淡彩(1)
c) ラッカーエナメル 銀色
d) ラッカーエナメル 透明色(2)
e) ラッカーエナメル その他の色
注(1) 淡彩とは,白塗料を主成分として作った塗料の塗膜に現れる灰色・クリーム色などのような薄
い色で,JIS Z 8721による明度Vが6以上9未満のものをいう。
(2) ラッカーエナメル透明色とは,この塗料を上塗りしたとき,この塗料の色に加えて,その下の
塗膜の色が透けて見えるラッカーエナメルのことをいう。
5. 品質 品質は,7.によって試験し,表1を満足しなければならない。
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表1 品質
項目
種類
クリヤラッカー
木材用
クリヤラッカー
容器の中での状態
色数(ガードナー)
かき混ぜたとき,堅い塊がなくて一様に
なるものとする。
12以下
10以下
分散度
ラッカーエナメル
仕上用
クリヤラッカー
(銀色は除く。)
透明性
透明であるものとする。
塗装作業性
2回塗りで,塗装作業に支障があってはならない。
乾燥時間
1時間以内
(硬化乾燥性)
塗膜の外観
塗膜の外観が正常であるものとする。
隠ぺい率
(銀色・透明色は除く。)
白及び淡彩は90以上,その他の色は80
以上あること。ただし,鮮明な赤,青及
び黄色は,50以上とする。
鏡面光沢度(60度)(3)
80以上
耐ブロッキング性
にじみ(4)
(白色・銀色は除く。)
耐ブロッキング性があるものとする。
塗膜の加熱安定性
(白に限る。)
115〜120℃で2時間加熱したとき,外観が変わらないものとする。
耐水性
にじみがあってはならない。
80℃で30分間加熱した後,23℃の水に18時間浸したとき,異
常がないものとする。
耐沸騰水性
沸騰水に10分間浸
したとき,異常が
ないものとする。
耐揮発油性
試験用揮発油1号
に2時間浸したと
き,異常がないも
のとする。
試験用揮発油2号に2時間浸したとき,異常がないものとする。
加
熱
残
分
クリヤラッカー
ラ エ
ッ ナ
カ メ
ー ル
28以上
22以上
白・淡彩
35以上
銀色・透明色・
その他の色
30以上
注(3) 鏡面光沢度が80未満で,特定の値の範囲を当事者間で協定した場合には,その値を適用することができる。
ただし,この場合,その範囲を9.の規定に従って表示しなければならない。
(4) 赤・黄色などのように,使用者側の要求によって,特殊な顔料を用いたラッカーエナメルでは,にじみを適
用除外することができる。ただし,この場合,その旨を9.の規定に従って表示しなければならない。
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6. 見本品 見本品は,JIS K 5600-1-8に規定する区分によって,表2とする。
表2 見本品
項目
観察項目
見本品の区分
形態
設定方式
品質水準
協定見本品
又は
社内見本品
限度見本品
透明性
透明性
塗料見本
塗膜の外観
色・つや
塗膜見本
又は
塗料見本
つぶ・ゆず肌
中心見本品
限度見本品
7. 試験方法
参考 この規格の品質の規定に示した項目の試験に必要な試験板の材質,寸法及び枚数並びに試験日
数は,参考表1による。また,この試験には,試料が約1L必要である。
7.1
サンプリング サンプリングは,JIS K 5600-1-2による。
7.2
試験用試料の検分及び調整 試験用試料の検分及び調整は,JIS K 5600-1-3による。
7.3
試験の一般条件 試験の一般条件は,JIS K 5600-1-1,JIS K 5600-1-6及びJIS K 5601-1-1によるほ
か,次による。
7.3.1
養生及び試験の場所 養生及び試験を行う場所の条件は,次のとおりとする。
a) 養生及び試験を行う場所は,ほかに規定がない場合は,標準状態とし,JIS K 5600-1-6の4.1(標準条
件)で,直射日光を受けず,養生及び試験に影響を与えるガス・蒸気・ほこりなどがなく,通風の少
ない室内とする。
b) 一般状態の養生及び試験の場所は,JIS K 5600-1-1の3.1.1(一般状態)による。
c) 吹付け塗りの場所は,JIS K 5600-1-1の3.1.2(吹付け塗りの場所)による。
d) 拡散昼光は,JIS K 5600-4-3の5.2(自然昼光照明)による。ただし,JIS K 5600-4-3の5.3(色観察ブ
ースの人工照明)に規定する色観察ブースを用いても差し支えない。
7.3.2
試験片の作製 試験片の作製は,JIS K 5600-1-1の3.3(試験片の作製)によるほか,次による。
7.3.2.1
試験板 試験板は,JIS K 5600-1-4による。
備考 ほかに規定がない場合は,耐水研磨紙によって調整した鋼板とする。鋼板は,JIS G 3141に規
定するSPCC-SBの鋼板とし,耐水研磨紙は,JIS R 6253に規定するP280を用いる。
7.3.2.2
試料の薄め方 試料は,表3の組成の薄め液を用い,JIS K 5600-2-2の3.(フローカップ法)に
よって流下時間を測定し,製造業者が指定する秒数になるように薄める。ここで得られた試料と薄め液の
割合は,質量比で記録しておく。
表3 薄め液の組成
組成
7.3.2.3
配合割合(容量比)
酢酸エチル
酢酸ブチル
1-ブタノール
トルエン
試料の塗り方 試料の塗り方は,ほかに規定がない場合は,JIS K 5600-1-1の3.3.7(吹付け塗り)
によるほか,次による。
a) 7.3.2.2によって薄めた試料を,試験板の片面にスプレーガンで吹き付けて2回塗る。
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b) 2回目は,1回目を塗ってから一般状態に30分おいてから塗る。
c) 塗膜の厚さは,2回塗りでクリヤラッカーは20〜30μm,ラッカーエナメルは30〜40μmの範囲に入る
ようにする。
7.3.2.4
塗膜の厚さ 塗膜の厚さの測定は,JIS K 5600-1-7に規定するいずれかの方法による。
7.3.2.5
乾燥方法 乾燥方法は,ほかに規定がない場合は,自然乾燥の場合とする。
7.3.2.6
試験片の周辺塗り包み 7.15及び7.17の試験では,試験片の裏面及び周辺を前もって同種の塗料
で2〜3回塗り包んでおく。
7.4
容器の中での状態 容器の中での状態の試験は,JIS K 5600-1-1の4.1.2a)(液状塗料の場合)による。
7.5
色数(ガードナー) 色数の試験は,JIS K 5600-2-1による。
7.6
分散度 分散度の試験は,JIS K 5600-2-5による。
7.7
透明性 透明性の試験は,次による。
7.7.1
器具 試験管は,約15φ×150mmの無色透明で内径及び肉厚が等しいもの2本とする。
7.7.2
操作 試料と見本品とをそれぞれかき混ぜ,直ちに別々の試験管に深さ約100mmまで入れ,これ
らを接して並べ,一般状態の拡散昼光のもとで側面から透かして見る。
7.7.3
判定 見本品と比べて透明性が劣らず,浮遊物,沈殿及び液層の分離を認めないとき,試料は“透
明である。”とする。
7.8
塗装作業性 塗装作業性の試験は,JIS K 5600-1-1の4.2.3b)(2回塗りの場合)による。ただし,試
験板は溶剤洗浄によって調整した鋼板 (500×200×1mm) とし,7.3.2によって,試験板の片面に規定の塗
付け量になるように1回吹付け塗りし,標準状態で2時間乾燥した試験片を用い,1回塗りの場合と同様
に試料を吹付け塗りして,塗装作業に支障がないかどうかを調べる。判定は,試料を2回塗りしたとき,
塗装作業に特に困難を感じないときは,“2回塗りで塗装作業に支障がない。”とする。この試験片は,標
準状態に24時間おいた後,2回塗りの塗膜の外観の試験に用いる。
7.9
乾燥時間 乾燥時間の試験は,JIS K 5600-3-3による。ただし,試験板は溶剤洗浄によって調整した
ぶりき板 (150×70×0.3mm) 3枚を用い,試料を7.3.2によって2回塗り,乾燥時間は1時間,判定は硬化
乾燥状態の評価による。
備考 ぶりき板は,JIS G 3303に規定する電気めっきぶりきのSPTE5.6/5.6 T2とする。
7.10 塗膜の外観 塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1の4.4(塗膜の外観)によるほか,次による。
7.10.1 試験片 7.8の試験を行った試験片を標準状態に24時間おいたものを試験片とする。
7.10.2 操作 拡散昼光のもとで,試料と同様に塗装して標準状態で1時間乾燥し,更に24時間おいた見
本品の塗面と試験片の塗面とを目視によって調べる。ただし,色の判定は,JIS K 5600-4-3による。
7.10.3 判定 色・つやの見本品との差異が小さく,つぶ・ゆず肌の程度が見本品に比べて大きくないとき
は,“塗膜の外観が正常である。”とする。
7.11 隠ぺい率 隠ぺい率の試験は,JIS K 5600-4-1の方法B(隠ぺい率試験紙)によるほか,次による。
7.11.1 試験片の作製 隠ぺい率試験紙を平らなガラス板の上に水平に固定し,その上にすき間200μmの
フィルムアプリケータを用いて,薄めない試料を塗り付け,塗面を上向き及び水平にして標準状態で24
時間乾燥させたものを試験片とする。試験片は,2枚作製する。
備考 フィルムアプリケータの形状等は,JIS K 5960の附属書2(アプリケータ塗装)による。
7.11.2 操作 試験片2枚の白地と黒地の上の塗膜の各4か所以上について,JIS K 5600-4-5によって三刺
激値Yを測定し,それぞれの平均値Yw(白地上)とYb(黒地上)とを求める。
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7.11.3 計算 平均値Yw(白地上)とYb(黒地上)から,2枚の試験片の隠ぺい率Yb/Ywを百分率で計算し,
その平均値を求めて,JIS Z 8401によって整数2けたに丸める。
7.12 鏡面光沢度 鏡面光沢度の試験は,JIS K 5600-4-7による。ただし,試験板は溶剤洗浄によって調整
したガラス板 (200×150×5mm) を用い,7.3.2によって試験板の片面に試料を2回塗りし,塗面を上向き
に板を水平にして標準状態で24時間乾燥したものを試験片とし,測定角度は60度とする。
備考 ガラス板は,JIS R 3202に規定するフロート板ガラス又は磨き板ガラスとする。
7.13 耐ブロッキング性 耐ブロッキング性の試験は,次による。
7.13.1 試験片の作製 試験板は溶剤洗浄によって調整した鋼板 (200×100×0.8mm) を用い,7.3.2によっ
て試験板の片面に試料を2回塗りした後,塗面を上向きに,板を水平にして一般状態に1時間おいた後,
80±2℃に保った恒温器に入れて30分間加熱し,更に,一般状態に1時間おいたものを試験片とする。
7.13.2 操作 試験片の塗面を上向きにし,その中央にガーゼ(5)を5枚重ね,ガーゼの中央におもり(6)を載
せ,40±2℃に保った恒温器に18時間おいた後,取り出し,ガーゼを塗面から引き離し,塗面についた布
目の跡を調べる。
注(5) ガーゼは,日本薬局方に規定するものを用い,ガーゼ及びおもりは,前もって約40℃に保った
恒温器に入れて,1時間以上おいたものとする。
(6) おもりは,直径40mm,質量500gで底面が平らな円柱形のものとする。
7.13.3 判定 目視によって塗膜表面を調べ,布目の跡が著しくないときは,“耐ブロッキング性がある。”
とする。
7.14 にじみ にじみの試験は,次による。
7.14.1 試験片の作製 試験板は,溶剤洗浄によって調整した鋼板 (150×70×0.8mm) を用い,試験板の片
面の約半分に,7.3.2によって試料を2回塗り,塗面を上向きに,板を水平にして,標準状態で24時間乾
燥したものを試験片とする。
7.14.2 操作 試験片の塗膜の部分と塗られていない素地の部分の上に,この規格に規定するラッカーエナ
メル白を7.3.2によって重ね塗りし,一般状態に1時間おいた後,拡散昼光のもとで,試料の塗膜の成分の
一部が溶けて,ラッカーエナメル白の塗膜ににじみ出て変色したかどうかを,ラッカーエナメル白の塗膜
だけの部分と比較して調べる。
7.14.3 判定 試験片のラッカーエナメル白を塗り重ねた部分に,にじみによる変色が認められないときは,
“にじみがない。”とする。
7.15 塗膜の加熱安定性 塗膜の加熱安定性の試験は,JIS K 5600-6-3によるほか,次による。
7.15.1 試験片の作製 試験板は,研磨によって調整した鋼板 (150×70×0.8mm) 2枚を用い,試験板の片
面に7.3.2によって試料を2回塗った後,標準状態で24時間おいたものを試験片とする。このうち1枚に
ついて試験を行い,残りの1枚は原状試験片として試験が終わるまで保管する。
7.15.2 操作
a) 加熱する前の試験片のXYZ表色系の三刺激値を,JIS K 5600-4-5によって測定しておく。
b) 試験片を118±2℃に保った恒温器に入れ,2時間加熱して取り出して,一般状態に1時間おいた後,
目視によって原状試験片と比べて塗膜の外観を調べ,更に,指先で軽く触れて粘着性を調べる。
c) 次いで,a)で測定した加熱前の試験片と同様にして三刺激値を測定し,JIS K 5600-4-6によって,試験
片の加熱前後の色差を求める。
7.15.3. 判定 塗膜に泡・膨れ・割れ・はがれを認めず,原状試験片と比べて変色・つやの変化・粘着の程
度が大きくなく,計測法による色差が2.0以下であれば,“加熱しても外観が変わらない。”とする。
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7.16 耐水性 耐水性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.[方法1(浸せき法)]によるほか,次による。
7.16.1 試験片の作製 試験板は,研磨によって調整した鋼板 (150×70×0.8mm) 4枚を用い,7.3.2によっ
て試験板の片面に試料を2回塗り,一般状態に1時間おいた後,80±2℃に保った恒温器に入れて30分間
加熱し,更に,一般状態に1時間おいて,原状試験片を除く3枚の周辺約5mmと裏面とを同一試料を用
いて2回塗り包み,2時間放置したものを試験片とする。原状試験片は試験が終わるまで保管する。
7.16.2 操作 操作は,JIS K 5600-6-1の7.4[手順A(単一の液相を使用)]によるほか,次による。
a) 容器を用意し,約150mmの深さまで脱イオン水(7)を入れて,温度を23±1℃に保つ。
注(7) JIS K 5600-1-1の3.2.1(試験に用いる器具,材料及び試薬)に規定するもの。
b) 脱イオン水の中に試験片を糸でつるして約120mmの深さまで浸す。
c) 18時間浸せきした後,試験片を取り出して,塗膜表面に残存する水を吸収紙又は布で軽く叩いて除き,
直ちに目視によって塗膜を調べ,試験片を更に2時間一般状態においた後,再び塗膜を調べる。ただ
し,試験片の周辺及び液面から幅約10mm以内の塗膜は,観察の対象外とする。
7.16.3 判定 取り出した直後及び2時間放置した後の試験片3枚の塗面について,しわ・膨れ・割れ・は
がれを認めず,更に2時間放置した試験片について,原状試験片と比べて,つやの変化・くもり・白化・
変色の程度が大きくないときは,“水に18時間浸したとき異常がない。”とする。
7.17 耐沸騰水性 耐沸騰水性の試験は,次による。
7.17.1 装置,器具及び材料
a) ビーカーは,JIS R 3503に規定する容量1Lのもの。
b) 脱イオン水(7)
c) 加熱装置
d) 沸騰石 磁器の小破片
7.17.2 試験片の作製
a) 試料を表3に規定する薄め液で,JIS K 5600-2-2の3.(フローカップ法)によって流下時間を測定し,
製造業者が指定する秒数になるように薄める。
b) a)の試料の深さが約120mmになるように適切な容器に入れる。
c) 容器の中の試料に溶剤洗浄によって調整したガラス板 (150×70×2mm) を長辺が垂直になるように
入れ,約100mmの深さまで浸して直ちに引き上げ,塗り残した方の辺を下にして乾燥する。
d) 1回目の浸し塗りから30分間おいて,c)の方法で2回目の浸し塗りを行う。
e) 1時間乾燥してから80±2℃に保った恒温器に入れて30分間加熱した後,更に,一般状態に1時間お
いたものを試験片とする。
f)
塗付け量は,乾燥した塗膜の厚さが片面について25〜35μmの範囲に入るようにする。
g) 試験片は3枚作製し,このうち1枚を原状試験片とする。
7.17.3 操作 操作は,次による。
a) ビーカーに深さ80mmまで脱イオン水(7)を入れた後,沸騰石を2〜3個入れ,ビーカーを底から熱し
て小さな泡が毎秒2〜3個ずつ出る程度に保つ。
b) 沸騰水の中に試験片2枚(8)を糸でつるして約60mmの深さまで浸し,10分間おく。
注(8) 試験片2枚は,ビーカーの内壁及び試験片どうしが接触しないように25mm以上の間隔を保つ。
c) 試験片を取り出して直ちに原状試験片と比べて塗膜を調べ,水を振り切って試験片を更に標準状態に
2時間放置した後,再び塗膜を調べる。ただし,試験片の周辺及び液面から幅約10mm以内の塗膜は,
観察の対象外とする。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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7.17.4 判定 試験片を取り出した直後及び2時間放置した後,目視によって観察し,試験片2枚の塗膜に,
しわ・膨れ・割れ・はがれを認めず,更に2時間放置した後,原状試験片と比べて,つやの変化・くもり・
白化・変色の程度が大きくないときは,“沸騰水に10分間浸したとき,異常がない。”とする。
7.18 耐揮発油性 耐揮発油性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.によるほか,次による。
7.18.1 試験片の作製 試験片は,7.15と同様にして4枚作製し,3枚については試験を行い,残りの1枚
は原状試験片とする。
7.18.2 操作 操作は,JIS K 5600-6-1の7.4[手順A(単一の液相を使用)]とし,次による。
a) 試験片1枚につき容器1個を準備し,それぞれの容器に約150mmの深さまで試験用揮発油(9)を入れ
て,温度を23±1℃に保つ。
b) 試験用揮発油の中に試験片を糸でつるして約120mmの深さまで浸す。
c) 2時間浸せきした後,試験片を取り出して,一般状態に2時間おいた後,目視によって塗膜を調べる。
ただし,試験片の周辺及び液面から幅約10mm以内の塗膜は,観察の対象外とする。
注(9) 試験用揮発油の種類 木材用クリヤラッカーの場合は,試験用揮発油1号を用い,仕上げ用ク
リヤラッカー及びラッカーエナメルの場合は,試験用揮発油2号を用いる。
なお,試験用揮発油1号は,JIS K 8594に規定する石油ベンジン(試薬)とし,試験用揮発
油2号は,石油ベンジン(試薬)とJIS K 8680に規定するトルエン(試薬)とを9 : 1(容量比)
の割合で混合したものとする。
7.18.3 判定 試験片3枚について,塗面のしわ・膨れ・割れ・はがれを認めず,原状試験片と比べて,つ
やの変化・変色・軟化の程度が著しくなく,更に液の着色及び濁りの程度が大きくないときは,“試験用揮
発油に2時間浸したとき異常がない。”とする。
7.19 加熱残分 加熱残分の試験は,JIS K 5601-1-2による。ただし,試験条件は,加熱温度105±2℃,
加熱時間1時間とする。
8. 検査 検査は,7.によって試験し,表1に適合しなければならない。
9. 表示 ニトロセルロースラッカーの容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければな
らない。
a) 名称
b) 種類(10)
注(10) 種類の表示は,次による。
クリヤラッカーの場合は,“木材用クリヤラッカー”,又は“仕上用クリヤラッカー”と表示
し,ラッカーエナメルの場合は,色の種類を含めて,次の例とする。
例 白の場合は,“ラッカーエナメル白”とする。
淡彩の場合は,“ラッカーエナメル淡彩”とする。
銀色の場合は,“ラッカーエナメル銀色”とする。
透明色の場合は,“ラッカーエナメル透明色”とする。
その他の場合は,色名を括弧を付けて示し,“ラッカーエナメル(赤)”などとする。
c) 正味質量又は正味容量
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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f)
製造番号又はロット番号
g) 表1の注(3)及び(4)を適用する場合には,それぞれ“鏡面光沢度○○〜○○”及び“にじみの試験を除
く。”と表示する。
h) ホルムアルデヒド放散等級分類記号(F☆☆☆☆)
参考 F☆☆☆☆は,塗装から7日後におけるJIS K 5601-4-1の3.(デシケータ法)による放散量が
0.12mg/L以下であることを示す。
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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
試 験 日 数 (日)
項目
材質
寸法(㎜)
枚数(枚)
容器の中での状態
色数
分散度
透明性
塗装作業性
ぶりき板
試料・見本品
計2
乾燥時間
ぶりき板
塗膜の外観
隠ぺい力
ガラス板
試料・見本品
計2
鏡面光沢度(60度)磨きガラス
耐ブロッキング性
鋼板
にじみ
鋼板
塗膜の加熱試験
耐水性
試料・見本品
計2
試料・見本品
計2
鋼板
試料・見本品
計2
鋼板
耐沸騰水性
ガラス板
耐揮発油性
鋼板
加熱残分
,
2. 試験日数欄の数字は、時間(h)を示す。
: 塗り付け、
,
: 判定、
,
,
: 放置、
: 加熱、
,
,
: 試験片の共用、
: その他の操作
:
サンプリング,
試料の採取、
備考1. 記号の説明
試 験 板
項目
番号
参考表1 ニトロセルロースラッカー