K 6557-11:2020

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序文 ··································································································································· 1

1 適用範囲························································································································· 1

2 引用規格························································································································· 1

3 用語及び定義 ··················································································································· 1

4 原理······························································································································· 2

5 装置及び材料 ··················································································································· 2

6 試験片の採取及び調製 ······································································································· 3

7 試験手順························································································································· 3

8 試験結果の表し方 ············································································································· 4

9 試験報告書 ······················································································································ 4

附属書A(規定)湿潤状態の比較見本 ······················································································ 5

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································· 6

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まえがき

この規格は,産業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を制定すべきとの申出

があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本産業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS K 6557の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS K 6557-1 第1部:厚さの測定

JIS K 6557-2 第2部:引張強さ及び伸びの測定

JIS K 6557-3 第3部:シングルエッジ法による引裂荷重の測定

JIS K 6557-4 第4部:ダブルエッジ法による引裂荷重の測定

JIS K 6557-5 第5部:耐水圧の測定

JIS K 6557-6 第6部:静的吸水度の測定

JIS K 6557-7 第7部:液中熱収縮温度の測定

JIS K 6557-8 第8部:耐屈曲性の測定−フレクソメータ法

JIS K 6557-9 第9部:仕上膜の剝離強さの測定

JIS K 6557-10 第10部:銀面割れの測定−ボールバースト法

JIS K 6557-11 第11部:はっ水性の測定

JIS K 6557-12 第12部:透湿度の測定

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日本産業規格

JIS

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革試験方法−物理試験−第11部:はっ水性の測定

Leather-Physical and mechanical tests-Part 11: Determination of water

repellency of garment leather

序文

この規格は,2017年に第2版として発行されたISO 17231を基とし,技術的内容を変更して作成した日

本産業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1

適用範囲

この規格は,革の表面のはっ水性の試験方法について規定する。この方法は,全ての柔軟な革に適用可

能である。この方法は,革の耐水性を試験するものではない。

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 17231:2017,Leather−Physical and mechanical tests−Determination of water repellency of

garment leather(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS K 6556-1 革試験方法−試料採取及び調製−第1部:試料採取部位

注記 対応国際規格:ISO 2418,Leather−Chemical, physical and mechanical and fastness tests−

Sampling location

JIS K 6556-2 革試験方法−試料採取及び調製−第2部:試料調製及び状態調節

注記 対応国際規格:ISO 2419,Leather−Physical and mechanical tests−Sample preparation and

conditioning

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 6556-1によるほか,次による。

3.1

はっ水度(Spray rating)

革の表面のはっ水性を評価する指標。

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4

原理

はっ水度試験装置に45°に傾けて取り付けた試験片に,規定量のイオン交換水を散布した後に,余分な

水分を落とした後,試験片の湿潤状態を観察し,湿潤の程度を湿潤の比較見本と比較することによって,

はっ水度を判定する。また,イオン交換水を散布する前と散布した後との質量を測定し,その差を試験片

の吸水量とする。

5

装置及び材料

5.1

はっ水度試験装置 5.2〜5.4の装置などを備えた試験装置(図1参照)。

5.2

スプレー装置 図1に示すように,内径150 mm±2 mmの漏斗及び垂直に保持した金属製スプレー

ノズル(5.3)及びそれらを接続する内径が約10 mmの接続具で構成する。漏斗の上端から金属製スプレ

ーノズルの下端までの距離は190 mm±2 mmとする。

5.3

金属製スプレーノズル 図2に示すように,凸状の面に直径0.9 mm±0.05 mmの孔が19個配置され

た直径約33 mm,高さ50 mm±1 mmのもの。250 mL±5 mLのイオン交換水(5.6)を,漏斗に注いだ場合

の流水時間は,27.5秒±2.5秒とする。

5.4

試験片保持枠 互いにかみ合うサイズの異なる2個の金属製リングからなる。内側のリングは,外

径が150 mm±2 mmでその寸法が調節できないものとし,外側のリングは,内径を150 mmまで小さくで

きるように調節可能で,試験片を2個のリングの間にしっかりと固定することができるもの。試験を行う

ときには,試験片を固定した試験片保持枠の中心が,金属製スプレーノズルの凸面の中心から150 mm±2

mm下にくるように,適切な保持具の上に45.0°±2.5°の角度で取り付ける。

5.5

はかり 0.001 gまで計測できるもの。

5.6

イオン交換水 イオン交換水又はこれと同等のもの。

単位 mm

1 漏斗(例 ガラス製) 内径150±2

2 漏斗保持具

3 接続具

(漏斗と金属製スプレーノズルとをつなぐ)

4 金属製スプレーノズル

5 スタンド

6 試験片

7 試験片保持枠

8 保持具

図1−はっ水度試験装置の一例

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単位 mm

1 直径21.4 mm±0.05 mmの円周上に,直径0.9 mm±0.05 mmの孔が等間隔に12個

2 直径10.0 mm±0.05 mmの円周上に,直径0.9 mm±0.05 mmの孔が等間隔に6個

3 中央に直径0.9 mm±0.05 mmの孔が1個

図2−金属製スプレーノズル

6

試験片の採取及び調製

6.1

JIS K 6556-1に規定する方法で試験片を採取する。孔,又はその他の損傷がない領域から,一辺が

182 mm±2 mmの正方形の試験片を3個採取する。

一つのロットから3枚以上の革を試験する場合,それぞれの革から1個の試験片を採取する必要がある。

ただし,試験片の総数は3個以上とする。

注記 羊毛の付いたシープスキンを試験する場合は,試験片をしっかりと固定できるように,羊毛を

刈り込むことが必要な場合がある。

6.2

試験片は,JIS K 6556-2の箇条6(状態調節)に規定する方法で状態調節する。

6.3

それぞれの試験片の質量を0.001 gまで測定する。

7

試験手順

7.1

試験片の使用面を上にして,試験片を試験片保持枠(5.4)にしわがないようにしっかりと固定する。

はっ水度試験装置の金属製スプレーノズルの鉛直下に,試験片保持枠の中心がくるように,保持具を置く。

7.2

250 mL±5 mLのイオン交換水(5.6)を漏斗に注ぐ。このとき,一旦開始したら連続して散布できる

ように,素早く,かつ,一定の速さで注ぐ。

7.3

散布が終了した後,直ちに,試験片を付けた状態で試験片保持枠を取り外し,その一端を試験した

面を下向きにしてほぼ水平に持ち,試験片保持枠の一端を硬いものに当て軽くたたく。更に水平に180°

回して一端を持ち,同様の操作をして余分な水滴を落とす。

7.4

試験片保持枠を付けたまま試験片の湿潤状態を観察し,次に規定する湿潤の程度の状態,又は図A.1

の湿潤の程度の比較見本のいずれかによって,試験片のはっ水度の等級を決定する。ただし,中間の格付

けは行わない。

1級 表面全体に湿潤を示すもの。

2級 表面の半分に湿潤を示し,小さな個々の水滴状の湿潤が連なった状態のもの。

3級 表面に小さな個々の水滴状の湿潤を示すもの。

4

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4級 表面は湿潤していないが,小さな水滴の付着を示すもの。

5級 表面に湿潤及び小さな水滴の付着がないもの。

7.5

試験面の裏側を調べ,湿潤があった場合は記録する。

7.6

試験片を試験片保持枠から取り外し,試験片の表面に付着している水滴を軽く拭き取り,0.001 gま

で質量を測定する。

8

試験結果の表し方

はっ水度は,等級で表し,3個の結果を全て記載する。

吸水量mw(g)は,式(1),吸水率w(%)は,式(2)によってそれぞれ算出し,四捨五入によって小数点

以下1桁まで求める。

m

w

=

m

2

m

1

············································································ (1)

w

=

(

m

2

m

1

)100

×

m

1

ここに,

9

····································································· (2)

m1: 試験前の試験片の質量(g)

m2: 試験後の試験片の質量(g)

試験報告書

試験報告書には,次の事項を記載する。

a) この規格の規格番号

b) はっ水度(等級)

c) 吸水量(g,小数点以下1桁)

d) 吸水率(%,小数点以下1桁)

e) JIS K 6556-2に規定する,どの標準状態で状態調節したかの詳細

f)

この規格で規定した方法との相違点

g) 試料を識別するための詳細情報,及び試料採取に関するJIS K 6556-1との相違点

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附属書A

(規定)

湿潤状態の比較見本

注記 この写真で示したはっ水度等級は,American Association of Textile Chemists and Colorists(AATCC)を基に,AATCC

の分類を7.4に規定する等級に置き換えたものである。7.4に規定する等級に対応するAATCCの分類を,次に

示す。

JISの等級

AATCCの分類

1級

2級

3級

4級

5級

図A.1−湿潤状態の比較見本によるはっ水度等級

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JIS K 6557-11:2020 革試験方法−物理試験−第11部:はっ水性の測定

(I)JISの規定

(III)国際規格の規定

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと

の評価及びその内容

(V)JISと国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇条

番号

箇条ごと

の評価

変更

ISO規格ではISO 3696グレード3

であるが,JISではイオン交換水と

した。

実質的な差異はない。

ISO規格では注記に記載している

が,JISでは規定であるため本文に

移した。

JISでは,削除した。

実質的な差異はない。

箇条番号

及び題名

5 装置及び

材料

6 試験片の

採取及び調

内容

5.6 イオン交換水

国際規

格番号

内容

蒸留水又は脱イオン水

変更

削除

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 17231:2017,MOD

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

− 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

− MOD ··············· 国際規格を修正している。

技術的差異の内容

実質的な差異はない。

附属書JA

(参考)

JISと対応国際規格との対比表