Z 8801-2 : 2000
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。これによって
JIS Z 8801 : 1994
は廃止され,この規格に置き換えられる。JIS
Z 8801
群は,規格の名称の主題を
試験用ふるい
とし,次の各部から成る。
第
1
部:金属製網ふるい
第
2
部:金属製板ふるい
第
3
部:電成ふるい
(1)
日本工業規格
JIS
Z 8801-2
: 2000
試験用ふるい−
第
2
部:金属製板ふるい
Test sieves-
Part 2 : Test sieves of perforated metal plate
序文
この規格は,1999 年に第
4
版として発行された
ISO/DIS 3310-2, Test sieves−Technical requirements
and testing−Part 2: Test sieves of perforated metal plate
を元に,その技術的内容を変更することなく作成した
日本工業規格であるが,対応国際規格に規定されていない規定項目(材料)及び必要事項(検査の具体的
な方法)を日本工業規格として追加している。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にない事項である。
適用範囲
1.
この規格は,鉱工業の分野において原料,中間製品又は最終製品となる粉粒体状物質のふ
るい分け試験に用いる金属製板ふるい(以下,
ふるいと呼ぶ。)
の技術的要求事項及び検査方法を規定する。
備考
この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO/DIS 3310-2 : 1999 Test sieves−Technical requirements and testing−Part 2 : Test sieves of
perforated metal plate
引用規格
2.
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。ただし,これらの引用規格は,その最新版を適用する。
測定投影機
ノギス
一般構造用圧延鋼材
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
銅及び銅合金の板及び条
ふるい板
3.
3.1
ふるい目の形状及び配列
a)
ふるい板は,金属板に垂直に円孔(円形目)又は角孔(正方目)を開けたものとする。
b)
ふるい目の配列は次のとおりとする。
1)
円孔の場合は,
付図
1
のようにふるい目の中心を結ぶ直線の交差する角度が
60°になるように配列
する。
2)
角孔の場合は,付図
2
のように並列又は千鳥配列とする。
3)
いずれの場合もふるい目の間隔(以下,ピッチと呼ぶ。)は同じとする。
2
Z 8801-2 : 2000
3.2
ふるいの目開き及びピッチ
a)
ふるいの目開き,ピッチ及びふるい板の厚さは付表
1
のとおりとする。
b)
角孔のコーナは,円形にすることができる。ただし,このコーナ円の半径は,次の式で計算される値
γ
max
(mm)
より小さい値とする。
r
max
=0.15
ω
ここで,
ω
(mm)
は公称目開きである。
3.3
ふるい板の厚さ
ふるい板の厚さは付表
2
のとおりとする。
4.
ふるい枠
a)
枠の形状は円形又は正方形とする。
b)
円形枠の寸法は付表
3
のとおりとする。正方形枠の寸法は,特に規定しない。
c)
円形枠の場合は,同一寸法のふるいは積み重ねて使用できなければならない。
5.
外観
a)
打ち抜き傷,ばり,目の変形
ふるい板には,打ち抜き傷,ばり,目の変形などのふるい分け試験結
果に影響を及ぼす欠陥があってはならない。
ひずみ,たるみ
b)
ふるい板は,ひずみやたるみがないように枠に取り付け,ふるい枠とふるい板の取
付け部分に試料が詰まらないように製作しなければならない。
材料
6.
ふるいの材料は付表
4
に規定するもの又はこれと同等以上の品質のものとする。
ただし,正方形枠の材料については,特に規定しない。
検査
7.
7.1
外観
ふるい全体に均一な光を照らし,外観を目視で検査する。このとき
5.に規定する欠陥があっ
てはならない。
7.2
ふるいの目開き及びピッチ
ふるいの目開き及びピッチは,適切な測定器によって次の
a)及び b)
の方法によって検査し,その値が付表
1
の規定に適合していなければならない。
備考1.
公称目開きが5mm 以上のふるいは,JIS
B 7507に規定するノギス又はこれと同等以上の性能
をもつ測定器を用いて検査する。
2.
公称目開きが
4.5mm
以下のふるいは,JIS
B 7184
に規定する投影検査器又はこれと同等以上
の性能をもつ拡大装置を用い,ふるい目を
5〜10
倍に拡大して検査する。
目開き
a)
1)
ふるい板全面から測定箇所を任意に選び,その測定箇所で異なる方向に長さ
15cm
以上の
2
本の直
線を取り,各直線上にあるふるい目の目開きをそれぞれ
8
個以上測定する。
2)
2
本の直線の角度は,円孔の場合は
90°又は 60°(図 3)
,角孔の場合は
90°(付図 4)とする。
3)
ふるい目の個数が
1)で規定した個数以下の場合は,すべてのふるい目を測定する。
ピッチ
b)
1)
円孔の場合は,長さ
15cm
以上,
60°で交差するふるい目の中心を結ぶ 2
本の長直線を取り(付図
5)
,
各直線上にあるピッチをそれぞれ
8
か所以上測定する。
2)
角孔の場合は,長さ
15cm
以上のふるい目の中心を結ぶ直線を縦及び横方向に選び(付図 6),各直
3
Z 8801-2 : 2000
線上にあるピッチをそれぞれ
8
か所以上測定する。
ふるい目の間隔の個数が
1)及び 2)で規定した個数以下の場合は,すべてのピッチを測定する。
3)
8.
品質検査証
a)
製造業者は品質検査証を発行するのが望ましい。品質検査証には製造業者名,製造年月日,製造番号
並びに
7.の検査に合格していることを記述する。
b)
ふるいには
7.の検査方法に従って検査したことを確認する検査記録カードを添付するのが望ましい。
9.
製品の呼び方
製品の呼び方は,規格番号又は製品の名称,公称目開き,ふるい目の形状,ふるい目
の配列(角孔の場合だけ)
,枠の径及び深さによる。
例1.
JIS Z 8801
例2.
試験用ふるい,角孔10mm 並列,枠の径300mm,深さ100mm
10.
表示
a)
円孔5mm,枠の径200mm,深さ60mm
表示は銘板による。銘板には次の事項を記載し,ふるい枠に取り付ける。
公称目開き,ふるい目の形状,ピッチ及び板の厚さ
例
角孔
50mm(ピッチ 63mm/板の厚さ 3mm)
b)
ふるい板の材料
c)
製造業者名又はその略号
4
Z 8801-2 : 2000
付図
1
円孔(円形目)の配列
付図
3
円孔に対する直線の設定
付図
5
円孔に対するピッチの測定
付図
2
角孔(正方目)の配列
付図
4
角孔に対する直線の設定
付図
6
角孔に対するピッチの測定
5
Z 8801-2 : 2000
付表
1
板ふるいの目開き及びピッチ(R20 シリーズ)
単位
mm
公称目開き
目開きの許容差
ピッチ
ピッチの許容範囲
最大
最小
6
Z 8801-2 : 2000
付表
2
ふるい板の厚さ
単位
mm
公称目開き
板の厚さ
板の厚さの許容範囲
最大
最小
付表
3
ふるい枠の寸法
単位
mm
項目
寸法
直径(D
及び
深さ
枠板の厚さ
許容差
ふるい面から上の部分
ふるい面から下の部分
枠の上面から
下で測った内径
ふるい面から下の部分の枠の外径
備考
図は形状の一例を示すもので,構造を規定するものではない。
付表
4
ふるいの材料
項目
材料
板
の
の
の
円筒形の枠
の
の
7
Z 8801-2 : 2000
原案作成委員会
氏名
(事務局)
内
日
大
加
飯
大
荻
真
石
猪
畑
鈴
林
服
海
高
嶋
山
田
塚
田
鍋
原
狩
中
木
良
重
清
英
清
正
隆
部
好
正
英
祐
構成表
所属
治
助
治
夫
次
樹
久
功
浩
生
恵
介
均
伸
工業技術院名古屋工業技術研究所
同志社大学工学部教授
工業技術院標準部材料規格課
財団法人日本規格協会技術部
株式会社飯田製作所
関西金網株式会社
東京スクリーン株式会社
真鍋工業株式会社
社団法人セメント協会・研究所
社団法人日本鋳物協会(キンセイマッティク株式会社)
社団法人日本鉄鋼連盟
日本製薬団体連合会
研削材工業協会
社団法人日本粉体工業技術協会