「固有リスク」と「残存リスク」の違い
予備知識
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| リスク | 「危険性」のこと。もしくは「不確実性」のこと |
それぞれの用語の意味
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 固有リスク | まだ何も対処していない状態のリスク |
| 残存リスク | リスクの起こる可能性や被害を減らすためにあれやこれやと頑張ったけど、それでも残ったリスク |
似ているところ
どちらもリスクです。
「危険性」とか「不確実性」です。

違うところ
対処前か対処後かの違いです。
それぞれ
固有リスク:対処前のリスク
残存リスク:対処後に残っているリスク
です。
例えば、そうですね。
ピヨ太君がお散歩していたところ、石でできた橋(石橋)に到着しました。

見た感じ、この石橋はボロいです。
ピヨ太君が上に乗ったら崩れ落ちるかもしれません。

心配になったピヨ太君は「大丈夫かな~?壊れないかな~?」を確かめるために石橋をガンガン叩いてみました。

どうやら大丈夫そうです。
これで安心して渡れますね。

この話においてピヨ太君は石橋をガンガン叩いて「大丈夫かな~?壊れないかな~?」を確かめました。
そうすることで「ピヨ太君が乗ったときに石橋が崩れ落ちる」リスクが現実にならないように備えたわけです。
とはいえ、です。
それでもピヨ太君が乗ったときに石橋が崩れ落ちる可能性は0%では ありません。
ちょっとは「ピヨ太君が乗ったときに石橋が崩れ落ちる」リスクが残ります。
ここまでを整理してみましょう。
最初「ピヨ太君が乗ったときに石橋が崩れ落ちる」リスクが ありました。

ピヨ太君はリスクを減らすために頑張りました。
具体的には石橋をガンガン叩いて「大丈夫かな~?壊れないかな~?」を確かめました。

その結果「ピヨ太君が乗ったときに石橋が崩れ落ちる」リスクは減りました。
でも、ちょっとは残っています。

この話において、ピヨ太君が石橋を叩く前の状態のリスクが固有リスクです。

ピヨ太君が石橋を叩いた後に残っているリスクが残存リスクです。

備考
「固有リスク」という用語は、出てくる分野によって意味合いが変わってくるみたいです。
例えば、監査リスクの話では
監査リスク=固有リスク×統制リスク×発見リスク
と表現されたりします。
この場合の固有リスクは「対処前のリスク」では ありません。
「企業の内部統制が存在していないという仮定の上で、財務諸表に重要な虚偽の表示がなされる可能性」とかいう、よく分からない意味です。
さらに、投資の分野でも「固有リスク」という用語が出てきます。
投資の分野で出てくる「固有リスク」は「市場リスク」の対義語です。
その銘柄固有のリスクとか、そんな感じの意味みたいです。






