ARP.EXE
実行ファイルだよ
ARPテーブルを表示・設定するときに使うよ
私の環境では「%systemroot%\system32\ARP.EXE」にあったよ
簡単に書くよ
ARP.EXEとは
プログラムなファイル(実行ファイル)のひとつ
であり
ARPテーブル
(IPアドレスとMACアドレスの対応が書いてあるカンペ)の内容を表示・設定するときに使う実行ファイル
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として
・コマンドプロンプト
・IPアドレス
・MACアドレス(マックアドレス)
・ARP
・ARPテーブル
・実行ファイル
について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
コマンドプロンプトは「Windowsにくっついている黒い画面」です。
コンピュータさんに指示を出すための画面です。
コンピュータに詳しい人が、よく使います。
コマンドプロンプトに「コマンド」と呼ばれる命令文を打ち込むと、それに従ってパソコンさんが お仕事をしてくれます。
IPアドレスは「ネットワーク上の住所」です。
インターネットっぽい通信において、送信先を特定するときとかに使う情報です。
「198.51.100.2」のような形式になっています。
MACアドレスは「ネットワーク機器に割り当てられた住所」です。
通信において、データの受け渡し先を特定するときに使われます。
IPアドレスとMACアドレスは、どちらも「住所」に相当する情報です。
ただし、用途が違います。
IPアドレスは「最終的にどこに届けるか」を表現するときに使う情報です。
MACアドレスは「次に、どこに届けるか」を表現するときに使います。
すんごい頑張れば、どちらか片方だけでも通信できるのでしょうけどね。
どちらか片方しかないと効率が悪いので両方あるのだと思います。
ARPは「IPアドレスからMACアドレスを調べる仕組み(で使う お約束事)」です。
ARPの仕組みは簡単と言えば簡単です。
まず、IPアドレスをMACアドレスに変換したいコンピュータが「お~い、このIPアドレスの奴は返事をしろ~!おまえのMACアドレスは何だ~?!」と大きな声を出します。
どれくらい大きな声かというと、同じネットワークにいる全部のコンピュータに聞こえるくらい大きな声です。
この声が聞こえたコンピュータのうち「あっ、自分は、そのIPアドレスじゃないや」なコンピュータは返事をしません。
自分には関係ないので無視します。
「あっ、自分は、そのIPアドレスだ」なコンピュータは「俺のMACアドレスは、これだ~!」と返事をしてあげます。
これでIPアドレスをMACアドレスに変換したいコンピュータは、IPアドレスに対応するMACアドレスを知ることができましたね。
めでたし、めでたし。
実際には、もう少し あれやこれやが あれやこれやですけどね。
大雑把な仕組みは、そんな感じです。
ARPテーブルは「ARPの仕組みで使うカンペ」です。
ARPの仕組みにおいて、一度判明したIPアドレスとMACアドレスの対応はカンペに書いて残しておきます。
もう一度同じ内容の問い合わせがあったときに、さっさと答えられるようにするためです。
カンペに書いておけば同じ内容を問い合わせなくて済みますからね。
このIPアドレスとMACアドレスの対応を書いたカンペを「ARPテーブル」と言います。
実行ファイルは「プログラムなファイル」です。
べちべちっ!とダブルクリックすると、お仕事を始めます。
(Windowsの場合)拡張子は「.exe」であることが多いです。
以上を踏まえて
ARPテーブルの内容を表示したり設定したりするときに使う実行ファイル
が「ARP.EXE」です。
私の環境(Windows 11)では「ARP.EXE」は以下の場所にありました。
%systemroot%\system32\ARP.EXE
このファイルをべちべちっ!とダブルクリックすると、一瞬だけ黒い画面が表示されます。
それだけです。
それ以外は、なーんにも変わりません。
実は「ARP.EXE」は、コマンドプロンプト(黒い画面)上で使うために用意されている実行ファイルです。
ダブルクリックして動かすと
黒い画面が表示される
↓
「ARP.EXE」が実行される
↓
黒い画面が消える
の一連の流れが一気に行われます。
「ARP.EXE」自体はお仕事をしますが、その結果を表示した黒い画面がすぐに消えちゃうのです。
そのため「ARP.EXE」を動かすときは先に黒い画面を起動します。
試しにやってみましょう。
まずは黒い画面を起動してください。
Windows 11を例に説明すると、画面の下の方にあるファイルとかの検索欄に「cmd」と入力して、表示された「コマンド プロンプト」というやつをポチっと押すと起動します。
黒い画面が表示されたら、そこに
ARP.EXE /?
や
%systemroot%\system32\ARP.EXE /?
と入力してエンターキーを押してください。
そうすると、ARP.EXEの使い方が表示されます。
……と、もったいぶって書きましたが、ネタばらしをしておきますね。
パソコンさんに詳しい人はご存じだと思いますが、Windowsには「arp」というコマンドが用意されています。
この「arp」コマンドの本体が「ARP.EXE」です。
黒い画面上で「arp」と入力してエンターキーを押すと、実際には「ARP.EXE」さんがお仕事を始めます。
つまり、黒い画面上で
ARP.EXE
と入力しても
%systemroot%\system32\ARP.EXE
と入力しても、あるいは
arp
と入力しても、すべて同じ結果になります。
一言でまとめるよ
まぁ「ARP.EXE」って単語が出てきたら「ARPテーブル
(IPアドレスとMACアドレスの対応が書いてあるカンペ)を表示・設定するときに使う実行ファイル
(プログラムなファイル)なんだな~」と お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「ARP」は多分「Address Resolution Protocol(アドレス・レゾリューション・プロトコル)」の略です。
「address(アドレス)」の意味は「住所」とかです。
「resolution(レゾリューション)」の意味は「解決」とかです。
「protocol(プロトコル)」の意味は「(外交上の)儀礼」とか「議定書」とかですが、今回は「お約束事」と解釈してください。
「exe(エグゼ)」は多分「execute(エグゼキュート)」か「execution(エグゼキューション)」か「executable(エグゼキュータブル)」の略です。
「execute(エグゼキュート)」の意味は「実行する」とかです。
「execution(エグゼキューション)」の意味は「実行」とかです。
「executable(エグゼキュータブル)」の意味は「実行できる」とかです。
何となく くっつけると
住所を解決するときに使う お約束事.実行
となります。
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