「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典イメージぴよ画像「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典

WPA2

pointこの用語のポイント

point暗号化の やり方だよ

point無線LANの話で出てくるよ

pointWPAのパワーアップ版だよ

point「Wi-Fi Protected Access 2」の略だよ

スポンサーリンク

簡単に書くよ

WPA2(読:ダブリューピーエーツー)とは

無線LAN(電波ビビビーでやり取りする、インターネットっぽい通信のやり方)における通信内容を暗号化(ルールを知っている人しか意味を読み取れないようにするために、特定のルールに従って、データを ぐちゃぐちゃにすること)するやり方のひとつ
であり

しょぼいWEPの代わりに使うために生み出されたやつ(WPA)のパワーアップした姿
です。


image piyo

詳しく書くよ

順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として

暗号
暗号化
無線LAN


について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。

暗号は「ルールを知っている人しか意味を読み取れないようにするために、特定のルールに従って ぐちゃぐちゃに変換したデータ」です。

WPA2

暗号は、そのまま見ても内容が分かりません。
パッと見では ぐちゃぐちゃになっているからです。

WPA22

ルールを知っている人は、そのルールに沿って元の形に戻すことで内容を読み取れます。

WPA23

暗号にすることで悪い人に盗み見られても大丈夫な気分になれます。
変換ルールを知らない人は書かれている内容を読み取れないからです。

暗号化は「データを暗号にすること」です。

WPA24

以上が暗号化に関する予備知識です。
次に無線LANについて説明します。

無線LANは「電波でビビビーな通信のやり方」です。
インターネットっぽい通信をするときのやり方のひとつです。
LANケーブルの代わりに電波を使って情報を伝えます。

WPA25

無線LANは、電波ビビビーで通信相手とやり取りします。

WPA26

ビビビーな電波は空気中を自由気ままに飛び回ります。
そのため、悪い人に盗み見られる可能性が、線でつながっているときより高いのです。

WPA27

そこで、途中で盗み見られても内容が分からないように通信内容を暗号化します。

WPA28

これで安全です。
途中で盗み見られても、やり取りしている内容は分かりません。

WPA29

以上を踏まえて

無線LANの通信内容を暗号化するときの暗号化のやり方

のひとつが「WPA2」です。

WPA210

Wi-Fi Protected Access 2(ワイファイ・プロテクテッド・アクセス・ツー)」の略で「WPA2」ね。
気が向いたら、覚えてあげてください。

WPA211

※「Wi-Fi Protected Access 2」を何となく日本語にすると「無線LANの保護された接続その2」となります。[詳細]

もともと、無線LANの通信内容の暗号化は「WEP」と呼ばれるやり方でやっていました。

WPA212

ただ、残念ながらWEPは結構しょぼくてですね。
比較的、簡単に内容が解読できてしまうのです。

WPA213

そこで「WEPの代わりになる、もっと強いの作ろうぜー!」と、どこかの誰かが言って「WPA」と呼ばれるやり方が作られました。

WPAはWEPよりも強力です。
そう簡単には内容を解読できません、多分。

WPA214

さらに進化は続きます。
「WPAってさ。もっと強くできるよね?」と誰かが言いました。
そうして生まれたのがWPA2です。

WPA2はWPAの進化した姿です。
WPA以上にパワフルです。
WPA以上に簡単には内容を解読できません、多分。

WPA215

安全性を比較すると

(弱)WEP < WPA < WPA2(強)

です。
可能であれば、WEPではなくWPAやWPA2を使うようにしてあげてください。

あと、将来的にはWPA2に代わる新しい暗号化のやり方もでてくるはずです。
WEPやWPA、WPA2と同列に語られる見慣れない用語が出てきたら、暗号化のやり方だと判断して問題ないと思います。

以上で、ざっくりとした説明は終わりです。
ここからは、もう少しだけ具体的な説明をします。

ただし、ここから先は結構ややこしいです。
何となく分かれば満足な人は読まなくても かまいません。

それでは行きますね。

先ほど、WPA2(やWEPやWPA)を「暗号化のやり方」と説明しました。
やり方はやり方なのですが、正確には「規格」です。
「このデータのここを1つずらして、あっち と こっち を置き換えて~」のような具体的な手順暗号化方式アルゴリズムを示しているわけでは ありません。
もう少し広い意味で、いろいろなことを定義しています。

2019年時点では、無線LANを暗号化するときの規格(決まり事)には

WEP
WPA
WPA2


の3つがあります。
※その後「WPA3」なんていうのも出てきましたが、話がややこしくなるので、今回は見なかったことにします。

このうち、WEPは忘れてください。
古くて、しょぼいやつなので、今は「セキュリティ的に危ないから、できるだけ使わないでね」と言われているやり方です。

残るは

・WPA
・WPA2


です。

繰り返しになりますが、(WEPや)WPAやWPA2は規格です。
具体的な暗号化方式では ありません。

それでは暗号化方式は何なのでしょうか?
それは

TKIP
AESCCMP


と呼ばれている奴らです。

CCMPは「AES」と呼ばれる暗号化のやり方を無線LAN用に調整したお約束事です……が、とりあえず気にしないでください。
ぶっちゃけ、CCMPよりもAESの方が、見かける機会は多いはずです。
無線LANの話にかぎっては、(本当は違いますが)CCMPとAESを同じものだと思っても かまいません。

ここまでを一旦、整理すると

WPAやWPA2:通信内容を暗号化するときの規格(決まり事)
TKIPやAES:暗号化方式(やり方)


となります。

さて、この規格(決まり事)と方式(やり方)ですが、組み合わせが発生します。
実際には

1.WPAという規格に従って、TKIPなやり方で暗号化する
2.WPAという規格に従って、AESなやり方で暗号化する
3.WPA2という規格に従って、TKIPなやり方で暗号化する
4.WPA2という規格に従って、AESなやり方で暗号化する


の4パターンがあるのです。

WPA216

ただし

2.WPAという規格に従って、AESなやり方で暗号化する
3.WPA2という規格に従って、TKIPなやり方で暗号化する


については「できたら、やってね」です。
義務では ありません。

WPA217

そのため

1.WPAという規格に従って、TKIPなやり方で暗号化する
4.WPA2という規格に従って、AESなやり方で暗号化する


にだけ着目して

・TKIP:WPAで採用されている暗号化のやり方
・AES:WPA2で採用されている暗号化のやり方


と説明される場合も あります。

WPA218

ややこしいですね。

無線LANの暗号化の説明を見ていると

WPA-TKIP
WPA-AES
WPA2-TKIP
WPA2-AES




WPA-PSK(TKIP)
WPA-PSK(AES)
WPA2-PSK(TKIP)
WPA2-PSK(AES)


のような表現を見かけることが、あるはずです。

これらはすべて、規格(決まり事)と方式(やり方)の組み合わせを示しています。
例えば

・WPA-TKIP

であれば

WPAという規格に従って、TKIPなやり方で暗号化するよ!

な やり方です。

・WPA2-PSK(AES)

であれば

WPA2という規格に従って、AESなやり方で暗号化するよ!

なやり方を示しています。

あとは、そうですね。

WPA-TKIP/AES

のような表記を見かける場合もあるでしょう。
これは

・WPA-TKIP
・WPA-AES


をまとめて書いただけです。

WPAという規格に従って、TKIPなやり方で暗号化するよ!あっ、そうそう。AESなやり方で暗号化するのにも対応しているよ!

を示しています。

ふぃ~、これで説明は終わりです。
お疲れ様でした。

単純に理解したい場合は、WEP、WPA、WPA2の関係性だけを考えてください。
もう少し正確に理解したい場合は、WEP、WPA、WPA2とTKIP、AES(CCMP)の関係性を考慮する必要があります。

実は、それに加えて、さらに別の要素との関係性があったりもします。
ややこしくなるので、ここでは書きません。
興味がある人は、別のところで勉強してください。


image piyo2

一言でまとめるよ

まぁ「WPA2」って単語が出てきたら「無線LAN(電波ビビビーでやり取りする、インターネットっぽい通信のやり方)で通信内容を暗号化(ルールを知っている人しか意味を読み取れないようにするために、特定のルールに従って、データを ぐちゃぐちゃにすること)するときの、暗号化のやり方なんだな~」と お考えください。

一番上に戻るよ
スポンサーリンク
書籍画像062
書籍画像009

おまけ

■訳してみるよ

「WPA2」は「Wi-Fi Protected Access 2(ワイファイ・プロテクテッド・アクセス・ツー)」の略です。
「Wi-Fi(ワイファイ)」はIT用語の「Wi-Fi」です。
「protected(プロテクテッド)」は「protect(プロテクト)」+「ed」です。
「protect(プロテクト)」の意味は「守る」とか「防ぐ」とか「保護する」とかです。
「ed」という接尾辞が付くと「~された」的な意味になります。
「access(アクセス)」の意味は「接近」とか「接続」とか「出入り」とかです。
「2」は数字ですね。
何となく くっつけると

Wi-Fiの保護された接続2

となります。




書籍画像
わわわ説明術コラム
宣伝だよ
「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本
体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版 脆弱性が生まれる原理と対策の実践
ソフトウェア受託現場の「失敗」集めてみた。 42の失敗事例で学ぶ受託開発のうまい進めかた