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#93 オーストラリア寮生活㉖|携帯番号の「所有権」は誰に?110ドルの壁で乗り換えできなかった話

今回わたしのオーストラリア訪問で、銀行口座開設と共にしようと思っていたのが「長男のスマホのSIMカード変更」。
理由は長男が過ごしている寮はWi-Fiの具合が悪く、アップデートの度にGBを食い、ものすごい額の請求が来るからでした👇

しかし結論から言うと、今回の滞在で計画していた「SIMカードの乗り換え」は、時間切れと仕組みの壁に阻まれ失敗に。

なぜ乗り換えようと思ったのか、そしてなぜ失敗したのか。
同じようにオーストラリア留学をされるお子さんを持つ方の参考になればと、今回の体験をまとめます。


入学準備の味方「日系SIM」。その確かなメリットとは?

渡航当初、日系SIMの「ニッテル」を選んだのには、確かなメリットがあったからです。

  • 日本で事前にSIMを受け取れる(ギリギリの渡豪だったため、入学時はスマホ契約している時間などなかった)

  • 日本語でサポートが受けられる(日本側から親が問い合わせることも可)

  • エージェントの推奨もあり、当時はベストな選択だった

当初の様子は、こちら👇にまとめています。


寮生活で見えたデメリット。1年使って分かった日系SIMの「盲点」

便利だった反面、寮のWi-Fi環境が不安定な長男にとって、以下の仕様は大きな負担となりました。

  1. 「超過料金」の通知がなく、いきなり高額請求が来る
    データの規定量を超えても速度制限がかからず、通知もありません。iPhoneのアップデートなどが重なり、気づかぬうちに1GBあたり約$10.50のペースで課金が発生。明細が出るまで親も子も料金を把握できない。

  2. 使用量をリアルタイムで確認する手段(アプリ)がない
    大手キャリアならアプリで「残り何GB」とすぐ分かりますが、ニッテルは請求書が発行されるまで先月の正確な使用量が分かりません。問い合わせても教えてくれません。

  3. データの繰り越しができない
    長期休みで日本に一時帰国し、ほとんどデータを使わない月があっても、翌月に繰り越すことができません。

  4. MMS(写真・動画付きメッセージ)が有料
    オーストラリアの主要3大キャリア(Telstra, Optus, Vodafone)は国内MMS無料が一般的ですが、ニッテルは1通75セントかかります。WhatsAppで繋がっていない友達にスポーツの時に撮った写真を送る、なんて場合は、お金が結構かかります。


現地最大手「Telstra」への乗り換え理由は?

今回現地のSIMに契約変更しようとした最大の理由は、「管理のしやすさ」にあります。

  • 専用アプリでリアルタイム確認: 親も子も「今どれだけ使っているか」がすぐ分かる

  • 段階的な通知: データ消費が50%、85%、100%に達したタイミングでSMSが届くので利用量を把握しやすい

  • 超過後の安心感: データを使い切っても「速度制限」がかかるだけで、勝手に追加料金が発生しない

13歳の子供が、毎日のように使っているGBを気にして生活するか?
するわけないし、そんなことを気にするより、もっと集中してほしいことがたくさんあります。

そして13歳という年齢は、親と一緒ではないと何の契約もできないお年頃。
なので、私が滞在しているうちにと親子でTelstra(オーストラリアの3大通信会社のひとつ)に出向いたのでした。


乗り換え失敗!番号保持とニッテル独自の乗り換えステップ

銀行の手続きを終え、満を持してショップへ向かいましたが、ここで大きな落とし穴が。

① どこを探しても「アカウント番号」が見当たらない!

現在の電話番号を維持して乗り換えるには今の会社の「アカウント番号」が必要ですが、ニッテルの請求書や契約書にはそれが明記されていません。
問い合わせようにも電話窓口がなく、メールでのやり取りになるため、滞在中の限られた時間では解決できませんでした。

②番号の所有権は会社に?「110ドルの買取手数料」というハードル

後日判明したことですが、ニッテルから他社へ番号を保持したまま転出(MNP)する場合、「番号買取手数料」として110AUDを支払い、その後にアカウント番号を教えてもらうという独自のステップが必要だったのです。

現代のモバイル業界では、「電話番号は利用者の権利(厳密な法的所有権は別として)」という考え方が主流です。だからこそ、番号をそのまま他社へ移せるMNPも普通に行われています。実際に、日本でもオーストラリアの大手(TelstraやOptusなど)でも、転出手数料は基本的に無料です。

もちろん私の事前確認が甘かった部分もありますが、改めて問い合わせてみたところ、返ってきたのは「電話番号の所有権は弊社(ニッテル)にある」という回答。私には特殊な契約内容だったため、番号を変えずに他社へ移るという、ごく一般的なはずの行動で戸惑うことになったのでした。


タイムリミット、そして出した「苦肉の結論」

帰る時間が迫っていたため、今回は乗り換えを断念。 苦肉の策として、ニッテルのプランを30GB($32)から45GB($52)へアップグレードしました。

月額$52(約5,000円以上)は決して安くはありませんが、夜中の自動アップデートなどで再び高額な超過料金が発生するリスクを考えれば、仕方ないと言えるでしょう。これでしばらく様子を見てみることにします。

寮のWi-Fiが改修されるのが先か、次回の訪問でリベンジするのが先か……。しばらくはこの「様子見プラン」で踏ん張ってみようと思います。


長男とのスマホ利用交渉についての記事はこちら👇


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