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Amtrak アメリカ鉄道旅 19 カージナル

今回はシカゴと東海岸を結ぶ美しい景色を誇るカージナルについてです。

カージナルの路線図

アメリカ第1の都市、ニューヨークと第2の都市シカゴをワシントンD.C.経由で繋ぎます。ニューヨークとシカゴを結ぶアムトラックには2路線あり、南回りがカージナル、北回りがレイクショア・リミテッドです。ワシントンD.Cとシカゴを結ぶアムトラックにも2路線あります。北回りがキャピタル・リミテッド、南回りがこのカージナルです。カージナルは、ニューヨーク-シカゴ間はレイクショア・リミテッドに客を奪われ、ワシントンD.C.-シカゴ間は、キャピタル・リミテッドに客を取られている状況で、搭乗率が低く、週3便の運用となっています。

運行間隔:週3日運行(シカゴ-ニューヨーク間)
運行都市:シカゴ - ニューヨーク
時間:28時間
距離:1,846km

この路線のハイライト

・カージナルは、景色が美しいという特徴があります。競合する路線と比べると時間はかかりますが、特に秋は車窓から美しい紅葉を見ることができます。
・カージナルは、インディアナポリスと、シンシナティに停車する唯一のアムトラック路線です。
・シカゴのセントラル・タイムと東部のイースタン・タイムの2つのタイムゾーンを行き来しますので、シカゴ近くで時計を一度進めたり遅らせる必要があります。
・この路線は春と秋の景色が美しく、乗車率が増加します。この時期は予約必須です。

カージナル vs キャピタル・リミテッド

カージナルとキャピタル・リミテッドはどちらもシカゴとワシントンD.C.を結びます。Alleghany山脈を通るのでルートも似ています。カージナルは週3便、キャピタル・リミテッドは毎日運行となります。キャピタル・リミテッドの方が走行距離が短く乗車時間も短いです。カージナルの方が距離が長くなる理由はウエスト・バージニア州の名勝New River Gorgeを通過するからです。ここはアムトラック全路線でも美しい景色と人気です。
この2路線を比べると、キャピタル・リミテッドは時間短縮ルート、急いでいる人向き、カージナルは観光客向きと言えるのではないでしょうか。

カージナル vs レイクショア・リミテッド

ニューヨークとシカゴを結ぶこの2路線。両方の路線共に寝台車があり、カフェカーがついていて、WiFiがあります。しかし2つの路線は大きな違いもあります。距離についてはレイクショア・リミテッドの方が短いです。そしてレイクショア・リミテッドはアルバニーで車両が分かれボストンとアクセスできます。シカゴとニューヨークを結ぶ路線だけでなくシカゴとボストンを結ぶ路線でもあるのです。
よって、シカゴとニューヨークを短い時間で旅をしたい場合や、シカゴとボストン間を利用したい人はレイクショア・リミテッドがおすすめです。
ウエストバージニアなど他のアムトラック路線とは重ならない風光明媚な街を通るカージナルは、やはり観光目的の利用となります。

時刻表

カージナルの時刻表

座席とクラス

ビューライナー車両での運行です。個室から座席まで幅広いオプションが用意されています。
・Coach seat
・Roomette
・Family bedroom
・Bedroom

食事について

基本、食べると言うことであれば、車内の設備は整っています。
個室利用者にはすべての食事が付いています。カフェカーも付いているので、誰もがハンバーガー、ホットドック、ピザ、スナックや飲料を購入できます。そしてカフェカーには誰もが使えるテーブルがあるので、ここでのんびりと食事をすることも可能です。今回私はコーチ席だったのでカフェにお世話になりました。いつもオープンしているわけではないので、こまめにチェックしてください。車内販売を行うときは車内アナウンスがあります。
私が乗ったときは現金が使えませんでした。クレジットカードだけ使えました。状況が変わっているかもしれませんが、クレジットカードは持っておいた方がよさそうです。

搭乗記

ニューヨークからシカゴへ向かった時の記録です。
ニューヨーク New York, NY – Penn Station (NYP)
ニューヨーク出発は早朝です。朝食を駅の近くのレストランで食べてからホームに向かいました。今回はコーチ席での移動となります。1泊以上の路線は基本的に寝台を利用したいのですが、今回は寝台が満席でした。そこで、客層がよさそうなのでコーチのチケットを入手してみました。カージナルは定刻通り出発、ハドソン川のトンネルを抜けるとニュージャージー州です。窓から美しいニューヨークの摩天楼が見えました。

ワシントンD.C.までは北東回廊線を走ります。この路線はドル箱路線なので、線形が良く高速で走行します。早朝のニューアーク、フィラデルフィアを通ります。駅には通勤客が多くいますが、カージナルは優雅に通勤客の前を通り過ぎて行きます。

ワシントンD.C. Washington, DC – Union Station (WAS)
10時20分頃ワシントンD.C.に到着です。特に揺れることもなく気持ち良い旅です。この駅で電気機関車を切り離しディーゼル機関車に付け替えます。北東回廊線は電化区間ですが、ここから先は非電化区間なので、ディーゼル車のお世話になります。
この駅で多くのお客さんが降りました。コーチ車両は1人で2席を使うという状態になりました。乗車率は50%以下くらいでしょう。

アレキサンドリア Alexandria, VA (ALX)
20分程でアレキサンドリアに着きます。ここからはワシントンD.C.の美しい街並みが見えます、この駅を出ると急に景色が森や川になり、自然が目立つようになります。

シャーロットビル Charlottesville, VA (CVS)
窓からの景色は寂しい感じです。小さな町が点在しますが、どこも荒涼としています。あまり所得の高い世帯が住んでいないと思いました。そしてシャーロットビルです。ここはバージニア州の中でも大きな街のようです。10分程停車しましたので、列車から降りて深呼吸をしました。既に南部の雰囲気を感じました。

シャーロットビルを過ぎると、優雅なアメリカの田舎町が続きます。
我々が思い描く豊かなアメリカの郊外です。
しばらくすると畑が目立ち、山が迫ってきました。

ホワイト・サルファー・スプリングス White Sulphur Springs, WV (WSS)
この駅の近くにはThe Greenbrier Resortという有名なリゾート地があるそうです。こちらに向かうお客さんはアムトラックは使わない富裕層だそうです。

クリフトン・フォージ Clifton Forge, VA (CLF)
陽がだいぶ傾いてきました。あたりはマジックアワーです。この辺りには富裕層が訪れるリゾートが点在しています。とても美しい景色が続きます。

New River Gorgeを進むカージナル

チャールストンに着く前に夕食の時間です。カフェカーで軽食を食べました。ニューヨークでもっと美味しい食事を買っておけばよかったと思いましたが、後のまつり。ホットドッグをいただきました。

美しい自然の中を走るカージナル

チャールストン Charleston, WV (CHW)
夜の8時30分に到着です。既に陽は落ちて真っ暗です。ここからNew River Gorge National Parkに行くことができます。国立公園に向かうお客さんが降りて行きました。

その後、眠っているうちにシンシナティとインディアナポリスを通り過ぎました。目が覚めるともうイリノイ州に入っていました。景色は延々と続くトウモロコシ畑です。この辺りで時計を1時間変更です。

シカゴ Chicago, IL – Union Station (CHI)
シカゴにほぼ定刻(午前10時)に到着です。コーチ席はなかなかきつかったです。コーチ席を利用するにはこの距離が限界でしょう。これ以上は無理だなあと感じました。

停車駅

太字は主要駅

  • New York, NY – Penn Station (NYP)

  • Newark, NJ – Penn Station (NWK)

  • Trenton, NJ (TRE)

  • Philadelphia, PA – 30th Street Station (PHL)

  • Wilmington, DE (WIL)

  • Baltimore, MD – Penn Station (BAL)

  • Washington, DC – Union Station (WAS)

  • Alexandria, VA (ALX)

  • Manassas, VA (MSS)

  • Culpeper, VA (CLP)

  • Charlottesville, VA (CVS)

  • Staunton, VA (STA)

  • Clifton Forge, VA (CLF)

  • White Sulphur Springs, WV (WSS)

  • Alderson, WV (ALD)

  • Hinton, WV (HIN)

  • Prince, WV (PRC)

  • Thurmond, WV (THN)

  • Montgomery, WV (MNG)

  • Charleston, WV (CHW)

  • Huntington, WV (HUN)

  • Ashland, KY (AKY)

  • South Portsmouth, KY (SPM)

  • Maysville, KY (MAY)

  • Cincinnati, OH – Union Terminal (CIN)

  • Connersville, IN (COI)

  • Indianapolis, IN (IND)

  • Crawfordsville, IN (CRF)

  • Lafayette, IN (LAF)

  • Rensselaer, IN (REN)

  • Dyer, IN (DYE)

  • Chicago, IL – Union Station (CHI)

注意点

・ビューライナー車両(1階建ての低い車両)での運行です。
・WiFiあります。
・全線を通して乗ると1泊2日の旅となります。
・週3便のみ運行しています(近々毎日運行になるという噂があります)

最後に

全線通して乗ると1泊2日ですが、見どころはたくさんありました。ニューヨークからワシントンD.C.までの快適な高速鉄道区間、ワシントンD.C.からチャールストンまでの美しい大自然と夕景、朝のイリノイ州郊外・・・、他のアムトラックでは味わえない景色でした。そして客層が良かったです。コーチ席でも快適でした。ただ、1泊以上の旅は個室をおすすめします。若いバックパッカーでしたら気にならないでしょうが、シャワーもなくプライバシーもない座席に長時間座るのは、ちょっと苦痛でした。個室利用でしたら、カージナルはとても楽しい旅になるでしょう。

カージナルは最近、乗車率が上がってきたそうで、毎日運航の可能性も出てきたそうです。他のアムトラック路線と比べるとマイナーですが、1日ちょっとの短い路線なので、ニューヨークからシカゴ、ワシントンD.C.からシカゴに移動の際は飛行機ではなくカージナルを利用するのも面白いと思います。

カージナルのポスター

各回テーマ:
01 アムトラックの旅
02 アムトラックの路線
03 アムトラックのチケット購入・座席の種類
04 アムトラックの駅
05 エンパイア・ビルダー号
06 カリフォルニア・ゼファー号
07 サウスウエスト・チーフ号
08 コースト・スターライト号
09 アセラ号
10 エンパイア・サービス号
11 レイク・ショア・リミテッド号
12 メープル・リーフ号
13 シルバー・サービス号(シルバー・メテオ号 / シルバー・スター号)
14 キャピタル・リミテッド号 / フロリディアン号
15 シティ・オブ・ニューオリンズ号
16 サンセット・リミテッド号
17 テキサス・イーグル号
18 クレセント号
19 カージナル号
20 ノースイースト・リージョナル号

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