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#創作大賞、読むぞ 宣言③『パンケーキは僕を流れ弾から救ってくれる』たきのけんまさん

パンケーキは僕を流れ弾から救ってくれる たきのけんまさん


「パンケーキのような平たい食べ物を食べるとき、人は顔を横に傾けてしまうのだ」との作者の言葉に、いやいやトンカツも平たいでしょと無粋な疑念を挟みつつ、こういう日常の些細なこと、はっきり言ってしまえば、どうでも良さそうなことを、真剣に取り上げて、独自の解釈をしたり、定義づけをしたり、法則性を与えたりする大所高所的生真面目にやにや態度が好ましく「斜めというのは、いつだって優しい角度だった」っていうのは初めて聞いたけど、もしや『斜め屋敷の殺人』のファンなのかなと心中つっこみつつも、私はこういう文章が好物だったことを思い出した矢先に、どこから持ってきたんだ、この「豚箱」と笑ってしまう独特の言葉選びも優れてセンス良く、作者の諧謔の壺を狙うコントロールに恐れ入るのは、それが用意周到に計算されたものではなくて、野球少年が遊び半分、ボールの握りを変えて投げていたら「あれ落ちちゃった」あたかもそこから千賀のお化けフォークは生まれたのですというような創作における自由さの賜物であることを想像させるせいで、「ガチャガチャのガッの角度」と「縄文時代から人類に刻まれた、ある種の生存プログラム」の関連性をまあいいやと疑いもせずに、おっと銃声、スナイパーの放った弾丸は、咥えたパンケーキの15センチ上の眉間を撃ち抜くはずが、衝撃波だけを残して隣の家に消えていくのだ、残念だったなゴルゴよ、これももしや知的遊戯の成せる技?とスカされた感じもして、この斜めなりに一本筋の通ったスタイルの由来と来歴はシーナさんかショージさんかと、作者の生い立ちまでも想像している自分が、最近の殺伐とした慌ただしさや金勘定までも忘れているではないかと、やけにくつろいで背もたれに身を預ければそこに文章のラストが訪れて、作者は妻が示したアンチテーゼ的行動に無抵抗で納得してしまうのは、あれ? なんだそれ、「熱したフライパン」が怖いのかなとシューっと脱力、抜けていく感じが愉快で、そうだ、このあたかもノンアルビールで酔ったかのような感覚のままにレビューしてしまおう、でも良いのかな、いや、問題ないでしょ、note創作大賞は、なんでもありだから。

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あまりに楽しく読んだので、調子こいたレビューをしてしまいました。
たきのさん、失礼があったら(ありますよね)ご容赦ください。でもふざけたくなるほど面白かったのです。

作者はほかにどんな小説を書くのだろうと思って探したら、note投稿コンクールで入賞した作品がありました。やはり独特の言葉選びと、シュールと現実の引っ張り合いのような展開が見事です。理屈は要りません。笑えます。

たきのけんまさんは、ペンで世に出る日がきっと近いと思いました。

○今週、気になった作品 どれも大作で労作です。
noteの歴史と一緒にnoterさんのnote歴を勝手に調べてみた  コッシーさん
【読書泊のしおり】心地よく本に浸る旅 おかえりさん
FUJIFILMを選んでなかったら、今の私はいなかったと思う shoさん

以上、【#創作大賞、読むぞ 宣言】 3週目でした。また来週末に。


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