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中国でトラブル体験しチャイナ#05/万里の長城行方不明事件

前編がまだの方はこちらからどうぞ!

音のなる不思議な石を入手

この日はオフだったので、4人でホテルのフロントと交渉して、1日タクシーを貸し切って万里の長城へ行くことになった。

あの衛星写真にも写るという万里の長城。すごく楽しみにしていたのだけど、この時からわたしの金銭トラブルが始まる。

ホテルの前でタクシーを待っている間、初日に見かけた上に投げると不思議な音がなる石を売っている露天商のおばちゃんに声をかける。

わたし「それはなぁに?」

露天商「らいくでぃす」

なんかきいたことある英語を一言いって、上に石を2つ投げ上げると不思議な音がなる。試してごらん、という感じでわたしの手のひらにその石を置いた。小石大の磁石である。これをギリギリくっつかないように手のひらで握って上に放り投げると、空中でくっついいたり反作用で弾いて離れたりするのを繰り返して不思議な音がなるようだ。ちょっとコツがいる。値段を聞いてみると、なんと1元。20円もしない。わたしは買って3人のもとに戻った。

ビィィィィ〜〜〜ン!(音は徐々に高くなる)
という音がなる石。响尾蛇蛋(シァンウェイシェーダン)というらしい。
実は日本の科学館などで今でも「唄う石」などの名称で売っていることがあるのだとか。

M先生「お!ついに手に入れたか!ちょっと僕にも貸してよ。」

M先生に渡して、コツを教えるけど、なかなか成功しない。そうこうしているうちにタクシーが来て、M先生は悔しそうにこういった。

M先生「僕も次見かけたら買おう。絶対に音をならしてやるぞ〜!」

こうやってムキになるところは研究者だなぁ、と思うわたしであって。

万里の長城へ

結構な距離があり、昼食は途中の街で取ることになった。

タクシーの運転手さんに完全におまかせすると、看板がなく、店内には電灯もない薄暗い食堂に入っていく。

当時の中国は、北京の中心街ですら、夜、電灯がなく、ドアもない開放的な家が多数あったくらいなので、郊外の食堂に電灯が無いことなんて普通だった。

ほどなくして、家庭料理っぽい中華料理が運ばれてくる。

麻婆豆腐っぽい料理やチャーハンなどだったが、これは大変美味しかった王府井の高級店よりも美味しかったかもしれない。
こういう地元のタクシー運転手しか知らないような名店が一番美味しい料理を提供するということをしみじみ感じた。

値段も驚くほど安い。
わたしたちはタクシー運転手の分は奢ってあげることにした。この運転手、人がよく、英語は単語くらいしか喋れないのだが色々と一生懸命説明はしてくれるのだ。

万里の長城についた。

Kさんは「限界まで行ってくる」とスタスタひとりで行ってしまった。

わたしとNさんは、4つ目くらいの丘でリタイア。

マラソンが趣味のM先生は6つ目くらいの丘まで行って、一人になってさみしくなったのか、体力は残っているのに戻ってきた

Kさんはあっという間に見えなくなってしまった。

それだけでも1時間くらいの登山と等しい運動となったわけだが・・・Kさんはすでに姿が見えないくらい遠くに行ってしまっている。

2時間経過・・・Kさんは帰ってこない。地図をみると分岐しているところもあるようだ。どう歩いていったかは誰も知らない。

M先生「置いて行っちゃおうか」

わたし「さんせーい」

Nさん「・・・・・・。」

さすがに万里の長城にひとり、英語も喋れないKさんを放置するのは死を意味するだろうという風に最終的には意見がまとまり、なんとか待つことになった。

その後3時間経過。Kさんは帰ってこない。

万里の長城は行ったことがあるみんなはご存知だとおもうけど、結構急な傾斜のところもあり、普通に滑落したら死ねるレベルだ。

Kさんはすごいスピードで、普通観光客が到達できないであろうところを目指して歩いていっていた。

ついに死んだか・・・。

みんながそう思い始めた頃、Kさんと思しき人影が豆粒のように視界にはいってきた。元気そうだ。

Kさん「いやぁ、遠いですね。行けそうだったんですが、2時間たってることに気がついて途中で諦めて走って戻ってきましたよ。」

Kさんがいなくなって3時間半が経過している。2時間歩いて進んで、1時間半走って戻ってきたようだ。恐ろしい体力だ。

ぼんやり待っていただけのわたしたちの時間を返せ・・・。

M先生「次やったら置いていくからね!はははは!」

わたし「1時間で置いていく・・・」

Kさん「ははは。冗談はやめてくださ・・・ぐふ

わらうな!本気だ!

わたしはKさんの脇腹に肘鉄をかました。彼はわたしの本気に気がついたようだ。これで自由行動はしなくなることだろう。

帰ろうとしたとき、万里の長城の土産物屋さんにM先生が「おおっ」と言いながらすすんでいく。

あの不思議な音がなる石を売っている店があったのだ。

価格は1000円。わたしは20円でゲットしたものが50倍の価格で売られていた。M先生はわたしの方を指さし、「あいつは20円でゲットしたぞ」というようなことを言っていたので、わたしは自分の石を上に投げて上手に音をならす。

結局交渉の結果、M先生は100円でゲットしたらしい。それでも5倍・・・。

中国でものを値切るときはまずは100分の1の金額から攻めても良いようだ・・・覚えておこうね!

ケータイ電話の紛失

ホテルに帰ってきたんだけど、みんなすでにバテバテで、夕食は自由行動ということになった。M先生はすでに小籠包みたいなものをゲットしていて、部屋で過ごすつもりのようだ。

そこでわたしは気がついた。

げっ。日本から持ってきたケータイ(ガラケー)がない

画質が悪いとは言え、この頃のガラケーにはもう写真を取る機能が備わっていて、わたしのここまでの旅の全記録が詰まっているケータイだ。

タクシーの中で触っていたので、確実にタクシーに置き忘れてきたのは間違いない。ホテルのフロントに呼んでもらったタクシーなので、タクシー会社や運転手はすぐに突き止めることができた

しかし・・・ケータイは見つからなかった。

わたしたちがタクシーを降りて20分後には運転手とつながったのに、すでにケータイは後部座席にはない、というのだ。

わたしは、部屋に戻って日本に国際電話をかけ、ケータイをとめる手続きをすることを両親にお願いした。中国から国際電話で依頼すると通話料がえらいことになるからである。

それから数時間後、母に電話するとケータイは無事にとめることができたが、すでに通話料が7万円分使われていたということが判明した。

・・・これがわたしの今回の旅の経済的大打撃その1となる。

幸い当時のケータイはガラケー。

アマゾンで買い物したり、キャッシュレス決済ができたりするわけではない。でも、わたしのケータイを拾った中国人が、中国国内にじゃんじゃん電話したようなのだ・・・日本経由の通話となるので、中国国内とは言え国際電話価格である・・・。

良心のかけらもないな・・・。

そして、もう1点。

わたしは旅の写真の記録をすべて失った

もちろんまだ新しかったケータイの本体も失った。
当時はなぞのルールで本体はほとんど無料でゲットできていたのでヨシとする。

このあとギリシャでも全て失うことになるとはこのときは知らなかった。写真が全滅した海外出張はこの中国と、すでに公開済みの記事のギリシャの2回だけである・・・今のところ。

そしてすでに3000字くらいなので、この晩に起きたことに起因する大量の札束ゲット事件はまた次回・・・超長くなってきたね!この旅行記!
(つづく)

別の出張で2019年に撮影した万里の長城の写真はケータイに残ってた!

続編はこちら

追記

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