🚺見えない家事が、心の距離を広げる──『妻のトリセツ』が教える「名もなき家事」の正体
妻との接し方がわからず、ある日ふと手に取った1冊があります。
黒川伊保子さん著『妻のトリセツ』です。
夫婦のコミュニケーションを脳科学の視点から解き明かした
ベストセラーで、話題になった本でもあります。
今回は、第1章⑤「『名もなき家事』がふたりを分かつ」
の概要とポイントをまとめます。
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概要
この章で語られるのは、「名前も評価もされない細かい家事」が、
妻を静かに追い詰めているという現実です。
料理・洗濯・掃除のように “名前のある家事” 以外にも、
・トイレットペーパーの補充
・調味料やゴミ袋のストック管理
・郵便物の仕分け
・子どもの提出物の確認
など、数えきれないほどの細かな仕事があります。
これらは多くの場合、妻が自動的に担っています。
しかし夫からは「見えていない」「当たり前」と受け止められがちです。
その積み重ねが、妻の精神的負担や
「わかってもらえない」という孤独感を強め、
やがて夫婦の溝へとつながっていく――
それが本章のテーマです。
ポイント1:名もなき家事が妻を追い詰めている
たとえばゴミ出しや洗濯も、実際には
分別ルールを把握する
ゴミ袋の在庫を確認する
回収日を把握する
まとめる
出す
洗濯物を干す
取り込む
たたむ
しまう
など、10段階近い工程があります。
夫が「俺だってゴミ出ししてる」「洗濯機を回している」と胸を張るのは、そのうちの1工程であることも少なくありません。
妻からすれば、「全体像を見ていない」という感覚になり、
怒りや虚しさが募る構造だと解説されています。
ポイント2:妻が本当に求めているものは「ねぎらい」
妻は「全部やってほしい」と思っているわけではありません。
「見えていないタスクに気づいてほしい」
「大変さを理解して、労ってほしい」
つまり、心へのケアを一番求めているのです。
「ありがとう」
「助かるよ」
「いつも家のことを考えてくれているね」
こうした言葉があるかどうかで、
同じ負担量でも妻の心の苦しさは大きく変わると説明されています。
ポイント3:自分で担当領域を決める
名もなき家事を減らすコツとして、
「何をしたらいい?」と丸投げで聞くのではなく、
自分で観察して担当領域を決めることが勧められています。
たとえば、
・ゴミ関連はすべて自分が担当する
・トイレットペーパーや洗剤、飲み物など特定のストック管理を引き受ける
と宣言し、継続すること。
これにより、妻が「常に気を張り続ける負荷」を下げることができる
とされています。
ポイント4:失敗しても「かわいげ」で続ける
ときにはやり忘れることもあるでしょう。
そのときに反発するのではなく、
素直に受け止めて「次はこうする」と学習する姿勢が大切だと感じました。
また、妻が何かをやり忘れたときには責めるのではなく、
「大丈夫?疲れてない?」
とねぎらう側に回る。
そうすることで、
夫婦はお互いの「名もなき負担」を労わる関係へと変わっていく
のだと思います。
この章全体は、「名もなき家事」を見える化し、共有し、
ねぎらいと具体的な担当宣言で夫婦の距離を縮めていこう、
というメッセージだと感じました。
大きな出来事ではなく、日々の小さな気づき。
そこに目を向けられるかどうかで、2人の未来は変わるのかもしれません。
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