🚹「どうしてわかってくれないの?」の前に──『夫のトリセツ』が教えてくれる男女のすれ違い
妻の目には、夫である自分がどのように見えているのだろう。
そんな疑問を抱いたときに手に取ったのが、
黒川伊保子さんの著書『夫のトリセツ』でした。
今回は、本書の中から
第2章①-12「男は、女が共感で生きていることを知らない」
という節の内容を、概要とポイントを交えてご紹介します。
この章では、夫婦の会話でよく起こる「すれ違い」の理由が、
男女の脳の違いという視点から解説されています。
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概要
妻は、つらかった出来事を夫に話すとき、
「共感してほしい」「ねぎらってほしい」「味方してほしい」
という気持ちで話します。
ところが夫は、その話を聞くと
「原因は何だったのか」
「どうすれば解決できるのか」
と考え、ついアドバイスや改善策を伝えてしまいます。
妻は「共感してほしい」のに、
夫は「問題を解決してあげよう」としてしまう。
このズレが、夫婦の会話のすれ違いを生みやすいのだと説明されています。
男性が知らない「共感で回復する仕組み」
女性は本能的に、誰かに共感してもらうことで
「自分は一人ではない」
「味方がいる」
と感じ、心が回復するようにできていると言われています。
そのため、仕事の悩みやママ友とのトラブルを話すときも、
求めているのは「正しい答え」ではありません。
たとえば、
「それは大変だったね」
「つらかったね」
「よく頑張ったね」
こうした共感やねぎらいの言葉が、何よりも大切なのです。
男性にとっての愛情は「問題解決」
一方で男性は、
「危険から守る」
「同じ失敗をさせない」
ことを愛情表現だと考える傾向があります。
そのため、
「君にも原因があったんじゃない?」
「こうすればよかったんじゃない?」
といった改善のアドバイスをしてしまうのです。
これは決して冷たいわけではなく、
「大切な人を守りたい」
という思いから生まれる、男性脳の自然な反応だと
本書では説明されています。
「共感で生きている」ことを伝えるコツ
著者は、
「夫はそもそも共感の仕組みを知らない」
という前提で、丁寧に伝えていくことを勧めています。
たとえば、こんな伝え方です。
「今から話すのは、アドバイスはいらなくて、
『それは大変だったね』って言ってもらえると嬉しい話なんだ」
「どうしたらよかったかは自分でもわかっているから、
今日は『よく頑張ったね』って言ってくれるだけで十分」
このように、何を求めているのかを具体的に伝えることで、
夫も「ここは共感が必要なんだ」と学んでいきます。
この章が伝えたいこと
この節の目的は、夫婦のどちらかを責めることではありません。
妻側には、
「共感してくれない=愛情がない」
と決めつけない視点を。
夫側には、
「女性は共感で回復する」
という仕組みがあることを知ってもらうこと。
つまり、
「どうしてわかってくれないの?」から一歩進み、
「知らないなら、伝えていこう」という姿勢へ。
そのきっかけを与えてくれる内容になっています。
夫婦の会話のすれ違いに悩んだことがある方にとって、
少し視点が変わるヒントになるかもしれません。
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