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塩分のとりすぎと胃がんの意外な関係

塩分のとりすぎというと、高血圧や腎臓病を思い浮かべる方が多いかもしれません。
私も改めて勉強するまで、胃がんとの関係をここまで強く意識していませんでした。

塩分のとりすぎ
「塩分は控えめにしましょう。」
そんな話は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、高血圧や心臓病のイメージが強いせいか、「自分は血圧が正常だから大丈夫」と思っている方も多いのではないでしょうか。
私も、高血圧や腎臓病との関係ばかりを意識していました。
でも実は、塩分のとりすぎは胃がんのリスクを高めることが知られています。
今回はそのあまり知られていない事実についてお話ししたいと思います。

授業準備
私は大学教員として講義を担当しています。
講義の準備では、自分の専門外の分野についても改めて学び直すことがあります。
先日、講義の準備をしていたときのことです。
その中で、塩分と胃がんの関係を改めて調べる機会がありました。
知識としては知っていたつもりでしたが、文献を読み返してみると、思っていた以上に関連が深いことを再認識しました。

塩分のとりすぎによる病気
塩分をとりすぎると、まず体の中で何が起きるのでしょうか。
血液中の塩分濃度を薄めようとして体が水分を溜め込み、血液の量が増えて血管にかかる圧力が上がります。
これが高血圧です。
高血圧が続くと血管が傷み、やがて脳梗塞・脳出血・心筋梗塞といった命に関わる病気につながります。
腎臓も同様で、塩分の処理に長年追われた腎臓は少しずつ機能が落ち、慢性腎臓病へと進行することがあります。
こうした循環器や腎臓への影響は、広く知られているところです。

胃がん
高血圧や腎臓病への影響はよく知られていますが、塩分は胃にも影響を及ぼします。
胃がんの最大の原因はピロリ菌への感染ですが、塩分も胃がんの発生に深く関わっていると考えられています。
塩分が胃の粘膜を直接傷つけることで、ピロリ菌が引き起こす炎症がさらに悪化しやすくなります。
その傷が長い年月をかけて積み重なり、最終的にがんへと変わってしまうことがあるのです。
また、ピロリ菌がいなくても、塩分の過剰摂取によって胃の粘膜が傷つくことはあります。
さらに、遺伝的に胃がんになりやすい体質の人では、塩分の過剰摂取によってリスクが高まる可能性があります。
つまり、「血圧も正常、腎臓も問題なし」という方であっても、塩分のとりすぎは胃にじわじわとダメージを与え続けているのです。

できる対策
では、どうすればよいのでしょうか。
まず意識していただきたいのが、食品の栄養成分表示を見る習慣です。
スーパーやコンビニで食品を手に取ったとき、パッケージの裏を見てみてください。
「食塩相当量」という項目があります。
これが1食あたり2gを超えているようなら、その食品は塩分が多めだと思っていただいてよいでしょう。
日本人の塩分摂取量は以前より減少していますが、それでもWHOが推奨する1日5g未満を大きく上回っています。
減塩というと大げさに聞こえるかもしれませんが、食品表示を確認する、味噌汁を1杯減らす、漬物の量を少し控える。
そんな小さな積み重ねが必要です。
私自身もそうでしたが、高血圧でも腎臓病でもなければ安心だと思ってしまいがちです。
だからこそ、一度食品表示を見てみる価値はあると思います。
私も最近は食品を買うときに「食塩相当量」を見ることが増えました。
こうした小さな積み重ねが、胃がんをはじめとするさまざまな病気のリスクを減らす第一歩になるのではないかと思っています。

まとめ
・授業準備をきっかけに塩分と胃がんの関係を改めて調べてみた
・塩分は高血圧や腎臓病だけでなく胃にも影響する
・ピロリ菌感染がある場合は胃へのダメージが大きくなりやすい
・減塩は食品表示の「食塩相当量」を見ることから始められる
・私自身も、小さな減塩を意識して続けたいと思っている


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