家族は超迷惑!な、わたしのアビヤンガ&入浴
※このお話は「わたしのディナチャリア」シリーズのひとつです。はじめての方は、まずこちら(ディナチャリアって何?)からどうぞ。
※アーユルヴェーダを知らない人にこそ読んでほしい連載です。カタカナは意味を都度そえるので、わからなければ飛ばして、気楽にどうぞ。
舌、鼻、うんち……と、毎回「変な人です」って白状してきたこのシリーズ。
今日は、変というより**「迷惑」**の回です。しかも、迷惑をかけてる相手は、家族。
先にあやまっておきます。いつもごめん。そして、ありがとう。
忘れられない、初めてのオイルマッサージ
アビヤンガ、というのは、体にオイルを塗り込むアーユルヴェーダのオイルマッサージのこと。今回はセルフオイルマッサージの話です。
わたしがこれを初めてやった日のことは、今でも忘れられません。
教室で習って、ワクワクしながらその日のうちに自分で太白ごま油をキュアリング(一度加熱して冷ます下処理)して、お風呂場で全裸になって、体にオイルを塗ったんです。(キュアリングのやり方は、こちらに書きました)マッサージの仕方は、先生が全部教えてくれました。
ひとつだけ、先に大事なこと。
オイルは、髪も肌も必ず乾いた状態で塗ってください。
濡れているとオイルが染み込みません。
お風呂場でやるのでつい先に体を濡らしたくなるんですが、順番は「乾いた体に塗る → マッサージする → それから湯船・洗う」です。
まずは頭。セルフ・シロビヤンガです。
頭のてっぺんにあるアディパティ・マルマ(大事なツボ)に、最初にオイルをぽたりと垂らして、あとは指で頭皮に刷り込んでいく。丁寧に、丁寧に。……もう、最高に気持ちよかった。
次は耳。耳たぶから、耳の穴の中まで小指を使って、耳の付け根も、あたたかくなるまでたっぷりマッサージ。そうすると、耳がぽかぽかして、こもった感じが軽くなる気がします。
(余談ですが。わたし、突発性難聴になったことがあって。これは治療が早いほどいいと言われる病気なので、まず真っ先に耳鼻科に駆け込んで、ステロイドの治療をちゃんと受けました。それでもこもった感じがなかなか抜けなくて悔しくて、耳のオイルマッサージを入念にやってみたら、すっと治ったんです。たぶん、耳の冷えがとれて、ヴァータが整ったんだと思ってます。──これはあくまでわたし個人の体験で、医学的な効果の話ではありません。もし突発性難聴かなと思ったら、オイルより先に、迷わず一刻も早く耳鼻科へ)
それからフェイシャル。
自分で自分の顔を、入念にオイルマッサージしたことってありますか?
顔って、思った以上にコリコリで、こんなに頑張ってくれてたんだ、って気づきます。
胸も入念に。ここはしこりがないか、毎日ふれて確認しながら(あくまでセルフチェックのつもりで。
検診の代わりにはならないので、定期的な検診はちゃんと受けてくださいね)。
人間の頭って重いから、鎖骨まわりもしっかりほぐす。
わたしが習ったやり方は、体の中心から、端に向かって塗ること。腕も足も、付け根から指先の順で、自分が気持ちいい強さと速さで、オイルを体の奥深くまで刷り込んでいく。お腹は時計回りに。腰もしっかり。
そして最後に、足の裏を丁寧に。
ここが重要で、目のツボがあるんです。
(目のケアの話はこちらにも書いてます)
自分で自分をマッサージするのが、こんなに気持ちいいなんて。
そして、湯船にドボン!からの、衝撃
全身くまなくオイルを塗り込んだら、そのまま湯船にドボン。
鼻の頭に汗をかくくらいを目標に、じっくり温まります。
そのあとが、衝撃だったんです。
汗ばんできて湯船を出て、石鹸で体を軽く洗ったら──ものすごい垢というか、泡みたいなものが、大量に排水溝に。一日で蓋されちゃうくらい。
ついこないだお風呂に入ったばっかりなのに、ですよ。
たぶん、頭皮なんて普段オイルでしっかり洗うことなんてないし、身体中の毛穴の汚れが根こそぎ取れたんだと思う。
だって、いつもちゃんと洗ってたもん。それなのに、これ。
また、お風呂上がりの耳の、赤ちゃんみたいなきめの整い方といったら!
そこで思ったんです。
今までのボディソープで洗うのじゃ、汚れ取れてない。きちゃない! って。
つまり、体じゅうをオイルクレンジングしたあとに、サウナ(湯船)に入って汚れを流す感じ。さっぱりしそうでしょう?
しかも湯上がりの肌は、適度にオイルでしっとり。
わたしは、感動しました。なんて贅沢なんだろう、って。
オイル沼と、激アツ風呂
そこからは、もう沼です。
太白ごま油から始まって、ラベンダーのエッセンシャルオイルを混ぜてみたり、インドで処方されたオイルを試してみたり。今は薬草オイルを手作りするのにハマっていて、その中でもいちばんのおすすめがアロエオイル。……作り方は、機密です(笑)。
お湯のほうも、進化しました。
船戸崇史先生というお医者さんの『がんが消えていく生き方』という本に感化されて。
ご自身が腎臓がんを発症して、生活習慣で克服された外科医の方で、「加温」──体を温めることを、すごく大事にされてるんです。
HSP入浴法っていって、体温を上げて体を修復する力を引き出す入り方。
これ、みんな読んだ方がいい。
その影響で、わたしは今、オイルマッサージのあと、腕が赤くなるくらい熱いお湯じゃないと満足しない人になってしまいました。
目安は、腕や足が赤くなる温度。時間は、「熱くてもう出たい」ってなるくらい。
これくらい熱ければ、がんも嫌がるかな、なんて思いながら。
アビヤンガのあたたかいオイルと、激アツのお湯。
この合わせ技が、今のわたしの至福です。
ついでに、髪も泥水で洗う
ちなみに髪も、アーユルヴェーダ(というか、ヘナ)がきっかけで脱シャンプーして、今はハーブシャンプー(たまに自家製石鹸)に変えられました。
ハーブシャンプーって、おしゃれに聞こえるでしょう。
でも実際は、茶色い草の粉です。
水に溶かして使うんですけど、色はどっちかというと泥水です。
シャバシャバの泥水を、頭皮にすり込んで、放置!(このへんの話は、いつか別の回でくわしく)
やらない日のこと
気持ちよさの話ばかり書いてきたので、ひとつ大事なことを。
習ったときに、やらないほうがいいときも一緒に教わっています。
発熱があるとき
炎症があるとき
倦怠感が強いとき
お酒を飲んだとき
血圧が高すぎるとき
妊娠中は、軽く優しく(とくに初期の3ヶ月)
理由はシンプルで、ごま油は体を温める油だから。
熱がこもっているところに、さらに温めるものを足すことになる。
わたしはこれを、けっこう素直に守っています。気持ちいいものほど、やらない日を決めておかないと歯止めが利かないので。
私は整う。家族はゲンナリ。
さて。ここまで読んで、気持ちよさそう〜って思ってくれた方。
わたし自身は、そうなんです。
オイルマッサージのエステのあとに、激アツサウナ。
さっぱり汚れが落ちて、体はしっとり、髪はサラサラ。
最高のお風呂体験。
でも。
そのあとのお風呂場は、地獄のようです。
湯船は、マッサージオイルで油が浮いて、ヘリがギトギト
しかも、熱湯風呂みたいに激アツ
お風呂場の椅子も風呂桶も、油でギトギト
排水溝は、詰まる寸前
浴室の壁は、ハーブシャンプーの飛沫で、まるで泥水が跳ねたみたい
さすがに毎日はやりません。髪は毎日洗わないし、完全なオイルマッサージは週2回くらい。あとは色々端折ってます。
でも、激アツ風呂だけは譲りません。
掃除は、なるべく嫌われないように自分でやります。
でも油汚れって、完全には取れないんですよね。
だからきっと、わたしの優しい家族は、それを黙認してくれてる。
本当に、感謝しかないです。
……明日も、こっそりドボンします。ごめんね。ありがとう。
90日間のアーユルヴェーダ実験、本編はこちら。
