休職して1か月。友人からの「やっぱり来ないか?」のひと言で、僕は伸びきった髭を剃った | 【適応障害】『僕が僕に帰るまで』第4話
僕はこんな人です👇
3話のあらすじ
前話👇
僕を休職まで追い込んだのは、一つの大きな出来事ではなかった。
小さなモヤモヤの積み重ね
変わらない組織への違和感、見えないキャリア、将来押し寄せる仕事、先輩の不機嫌、上司とのすれ違い。
一つひとつは、「これくらいなら」と我慢できることだった。
だからこそ、限界に近づいていることに気づけなかった。
「自分が合わせればいい」と飲み込み続けた先で、心と体は止まった。
そして、1か月だけのつもりだった休職生活が始まる——。
帰路に着く、不安がよぎる
会社に連絡をいれ、
色々な不安や焦りを抱えながら
心療内科からの帰路についた自分
帰りにコンビニよってカップラーメンを買った
家に着く
とりあえずテレビをつけた
ワイドショーで恵さんがコメンテーターとあーだこーだ言っている
全く頭に入ってこない
買ってきたカップラーメンにお湯をいれ、ゆっくり食べた
タバコを吸う
「さー、これからどうすっかな」
もちろんプランはない
正直、今日心療内科から診断が出るまでも会社を休んでいたから、正直今日明日で生活が大きく変わることはない
でも、昨日までとなんか違う
胸にぽっかりと穴が空いた気持ちだった
「自分は、何のためにあんなに頑張ってきたんだろう」
「何が間違いだったのだろうか」
「俺が休職することは、社内でどんな風にアナウンスされるのだろうか」
「もしかしたら何もなかったように過ぎていくのかな」
「あることないこと、勝手に噂されるのだろうか」
確かめようのない不安
俺は苦しかった
家族への連絡
自分は実家暮らしだった
個人事業での失敗、父親が大動脈瘤になったことから、生活の立て直しや家族のそばにいることを考えてのものだった
「家族には何て言おうかな」
当然、仕事を休んでいたことは知っている
明らかに普段に比べ様子がおかしいとも思っていたはず
でも、具体的な診断が下るほどのことだとは思ってなかったかもしれない
とりあえず、母親に診断書の写真と内容をLINEした
返信がきた
まず、お疲れ様
頑張ったね
帰ってから話そう
ほっとした
誰にも言えない、受け入れてもらえる気がしない、自分なんかに価値がない
そんな気持ちが渦巻いていたから
両親が帰ってくるまで、時間が無限に感じた
父親には彼が帰ってきたときに直接伝えた
「診断が出て1ヶ月休むことになった」
「わかった。しょうがねぇじゃん」
言葉は少ない
でも、自分以外に自分の現状を伝えられた
何をしてくれたでもない
けど、それは凄くよかった
特に家族会議とかが開かれるではない
2人とも、普段と変わらず接してくれた
無の時間
それから数日、何もする気がおきなかった
以前は身体を動かしたり、
飲み屋に飲みに行ったり、
競馬やYouTubeなどをみたり
その他にも好きなことは沢山あった
けど、全くする気にもならない
寝たいと言うか、
何も考えたくない、
考えられない
テレビすらつけなくなった
テレビの中の、
キラキラした人々
活動している人々
視界にいれたくなかった
ただ、ベッドの上でゴロゴロする日々が続いた
家を出るにしても、タバコを買いにコンビニにいくくらいだった
正直、休職直後の時間のことを記事にするのって難しいなって思った
もちろん、書いた通り、
強烈な不安や虚無感に襲われる
それはリアルだ
でも、正直本当に何もしていないから書くことがない
何もしていないというか、できなかった
日中に寝てたりするから、生活リズムはバラバラ、ご飯を食べないことも多いし、風呂キャンすることも余裕であった
何もしていないことをしていた
懐かしい声、俺は髭を剃った
少しだけ動きがでてきたのは、
休職から1ヶ月弱、
突然の地元の友人からのLINEだった
「久しぶり、来月またバイトあるけど来る?」
自分は生活を立て直す意味もあって、
たまに地元で農業のアルバイトもしていた
特に春先は、毎年田植えやその前段階のすじまきのバイトがあって
友人は農業法人で働いていたし、
俺が生活立て直してることも知ってたから
定期的に仕事の連絡をくれていた

ごめん、行けない
気持ちは本当にありがたい
毎年行っていたから、少し罪悪感もある
でも、LINEだけど、
自然とこいつには適応障害だって言えた
農業の仕事のあと飲み会があるらしい
バイト来なくてもいいから来ない?
多分気遣ってくれたんだと思う
結局、断った
他の人になんて思われるかなって
農業の仕事、飲み会の当日
当然俺は家でゴロゴロしていた
夕方、友人から連絡がくる
「やっぱり来ないか?みんな心配してるぞ」
動揺する
「バイト参加してないのに行ってもいいの?」
「心配すんな」
涙が出た
同時に怖かった、緊張が走った
久々に家族とコンビニ店員以外の人と話す
何て思われるだろうか
俺は何とも言えない気持ちを抱え、
飲み会に行くための準備を始めた
鏡で久々に自分の顔を見る
こんな髭のびてたんだ
人生で一番のびていたと思う
のびきった髭を剃り、
俺は緊張しながら会場へ向かった
第5話「もう普通に話せない気がしていた。休職中、久しぶりに人と会った夜」に続く
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僕が会社に行けなくなった日のことは、第1話から読めます👇
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