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マーケティングを本気で学びたい人へ|目的別おすすめ本12選


マーケティングを勉強しようと思って、本屋やAmazonを開いてみる。


すると、あまりにも多くの本が並んでいて、どれから読めばよいのかわからなくなります。


マーケティング戦略を学ぶ本。


消費者の心理を学ぶ本。


データ分析や統計学を学ぶ本。


組織を動かす方法を学ぶ本。


すべてマーケティングには必要ですが、扱っている領域はまったく違います。


有名な本を上から順番に読むよりも、いま自分が身につけたい能力から逆算して選んだ方が、読書の効果は高くなります。


この記事では、私が実際に読み、仕事でも活用してきたマーケティング関連書籍を、目的別に紹介します。


単なるベストセラーの紹介ではありません。


実務で使ってみた経験も踏まえながら、「どんな人に役立つ本なのか」がわかるように整理しました。

もし本を買うほどでは無いけど気軽に勉強したい人は先に下記の記事を読んでみてください。

※Amazonアソシエイトはやってません。



マーケティングを体系的に学びたい人向け


『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』森岡毅


マーケティングを初めて体系的に学ぶなら、最初におすすめしたい一冊です。

目的・戦略・戦術の違いから、WHO・WHAT・HOWの考え方まで、マーケティングの基本を順序立てて理解できます。

USJでの具体的な事例が豊富なので、抽象的なフレームワークを実務でどう使うのかもイメージしやすいです。

森岡氏の理論だけを唯一の正解とせず、まずマーケティングの全体像をつかむための入門書として読むのがおすすめです。


エビデンスベーストマーケティングを学びたい人向け


『“未”顧客理解―なぜ、「買ってくれる人=顧客」しか見ないのか?』芹澤連


既存顧客ではなく、まだ買っていない人を理解するための考え方を学べる本です。

多くの企業が優良顧客やファンばかりを観察するなか、事業成長には未顧客を理解し、新しい顧客を獲得する視点が欠かせないと説明します。

マンガや図解が多く、『戦略ごっこ』よりも読みやすいため、エビデンスベーストマーケティングの入口としても適しています。

「誰が買っているのか」だけでなく、「なぜ大多数の人は買っていないのか」を考える習慣が身につく一冊です。


『戦略ごっこ―マーケティング以前の問題』芹澤連


STP、差別化、ロイヤルティ、ファンマーケティングなど、マーケティングで常識とされている理論を実証研究から検証した本です。

300以上の海外論文や研究をもとに、「広く信じられていること」と「実際に確認されていること」を切り分けています。

情報量が多く簡単な本ではありませんが、日本語でエビデンスベーストマーケティングを学ぶ本として非常に優れています。

経験談や成功事例だけではなく、異なる市場でも再現しやすい知識を身につけたい人におすすめです。



『ブランディングの科学―誰も知らないマーケティングの法則11』バイロン・シャープ


世界各国の購買データから発見された、ブランド成長に関する経験法則を学べる本です。

ダブル・ジョパディ、購買重複、NBDディリクレなど、ブランドの売上を左右する市場構造が紹介されています。

顧客をファンにして囲い込むより、多くの人に思い出してもらい、買いやすい状態をつくる重要性が理解できます。

従来のマーケティング理論を疑い、市場で実際に起きている現象から戦略を考えたい人におすすめです。



エビデンスを実際の意思決定に使いたい人向け


『その決定に根拠はありますか?―確率思考でビジネスの成果を確実化するエビデンス・ベースド・マーケティング』小川貴史・山本寛


マーケティングにおける「根拠」をどのようにつくり、戦略や施策の意思決定に使うのかを解説した実践書です。

市場データ、顧客調査、購買行動、施策効果など、複数の情報を組み合わせて判断する考え方を学べます。

『戦略ごっこ』が既存のマーケティング理論を検証する本だとすれば、本書は自分たちの意思決定に必要なエビデンスをつくる側に踏み込んでいます。

経験や発言者の権威ではなく、確率と根拠をもとに社内の意思決定を前へ進めたい人におすすめです。



マーケティングを学問として本格的に学びたい人向け


『マーケティングの科学―セオリー・エビデンス・実践で学ぶ世界標準の技術』バイロン・シャープ


マーケティングを大学の教科書に近いレベルで、本格的に学びたい人向けの一冊です。

消費者行動、価格、広告、流通、ブランドなど、マーケティングの主要領域を理論・エビデンス・実践から扱っています。

624ページあるため気軽に読み切れる本ではありませんが、マーケティングを断片的なテクニックではなく、一つの学問として理解できます。

最初から通読するより、入門書を読んだ後に、必要なテーマを辞書のように参照する使い方もおすすめです。



強い権限を持たないポジションから組織を動かしたい人向け


『マーケティングとは「組織革命」である。』森岡毅


優れた戦略を考えるだけでなく、その戦略を組織の中で実行する方法を学べる本です。

会社では、論理的に正しい提案をすれば、必ず人が動いてくれるわけではありません。

意思決定者や関係者の利害、組織構造、人間の特性まで踏まえ、戦略が実行される確率を高める必要があります。

強い権限を持たない立場から周囲を巻き込み、組織を変えたい人にとって、実務的なヒントが多い一冊です。



人間の意思決定を学びたい人向け


『ファスト&スロー―あなたの意思はどのように決まるか?』ダニエル・カーネマン


人間がどのように判断し、なぜ合理的とはいえない選択をしてしまうのかを解説した名著です。

直感的で素早い「システム1」と、論理的で時間のかかる「システム2」という枠組みから、意思決定の仕組みを読み解きます。

アンカリング、利用可能性ヒューリスティック、損失回避など、マーケティングにも関係する多くの概念を学べます。

直接的なマーケティングの教科書ではありませんが、消費者と自分自身の判断を理解するための基礎になります。


上巻


下巻


消費者が商品を選ぶ仕組みを体系的に学びたい人向け


『消費者行動論―購買心理からニューロマーケティングまで』守口剛・竹村和久 編著


消費者が商品を認識し、記憶し、評価し、最終的な意思決定に至るまでの流れを体系的に学べる本です。

伝統的な心理学に加えて、行動経済学、社会学、文化人類学、神経科学や脳科学まで幅広い研究領域を扱っています。

『ファスト&スロー』が人間の意思決定全般を扱うのに対し、本書はマーケティングにおける購買心理と消費者行動に焦点を当てています。

「人はなぜその商品を選ぶのか」を、感覚や個人的な経験ではなく、理論から理解したい人におすすめです。




統計とデータの基本的な考え方を学びたい人向け


『統計学が最強の学問である』西内啓


統計学が、なぜビジネスやマーケティングの意思決定に必要なのかを理解できる入門書です。

社会調査、疫学、心理統計、データマイニング、計量経済学など、異なる分野で統計学がどう使われているかを横断的に学べます。

計算方法を覚えることよりも、データから妥当な結論を導くとはどういうことかを理解するのに向いています。

数字に強くなりたい人だけでなく、調査結果や分析結果を正しく読み、誤った主張に惑わされたくない人にもおすすめです。



施策の本当の効果を知りたい人向け


『データ分析の力―因果関係に迫る思考法』伊藤公一朗


「広告を出した後に売上が伸びた」だけでは、広告に効果があったとは断定できません。

本書では、相関関係と因果関係の違いから、ランダム化比較試験、RDデザイン、パネルデータ分析などの考え方を学べます。

高度な数式を使わず、具体的な事例を通じて説明されているため、データ分析の専門家でなくても読み進められます。

施策を実行する人だけでなく、効果測定の設計や分析結果の解釈に関わる人にもおすすめです。



マーケティングリサーチを学びたい人向け


『「専門家」以外の人のためのリサーチ&データ活用の教科書』米田恵美子


リサーチを依頼する側や、調査結果を意思決定に使う側のために書かれた実践的な教科書です。

調査手法だけでなく、問題設定、仮説構築、調査設計、結果の解釈、社内での活用まで一連の流れを学べます。

リサーチが商品開発やマーケティングの意思決定にどう貢献するのかを、具体的な事例から理解できます。

アンケートを実施してグラフを作るだけで終わらず、データを問題解決につなげたい人におすすめです。



結局、どの順番で読めばいいのか


これからマーケティングを学ぶ人は、まず『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』で、目的・戦略・戦術の全体像をつかむのがおすすめです。


次に『“未”顧客理解』を読み、既存顧客だけではなく、市場全体を見る感覚を身につけます。


そのうえで『戦略ごっこ』と『ブランディングの科学』を読むと、マーケティングで語られる常識を、エビデンスから検証できるようになります。


消費者の判断を深く理解したい場合は、『ファスト&スロー』と『消費者行動論』へ進みます。


データを仕事で使う人は、『統計学が最強の学問である』で基礎的な考え方を学び、『データ分析の力』で因果関係を考え、『リサーチ&データ活用の教科書』で調査を意思決定へ接続します。


そして、マーケティングを学問として本格的に学びたくなったら、最後に『マーケティングの科学』へ進みます。


マーケティングは、一冊の本を読めば身につくものではありません。


戦略、市場構造、消費者行動、組織、統計、因果推論、リサーチ。


それぞれ異なる角度から学び、実際の仕事で使うことで、思いつきや流行ではなく、根拠を持って意思決定できるマーケターに近づいていきます。


このnoteについて


このnoteでは、今回紹介した本を読んで終わりにするのではなく、実際の仕事で使ってみて、特に役に立った再現性の高い考え方を紹介しています。


マーケティング理論、エビデンス、データ分析、リサーチ、組織の動かし方などを、実務で起きた事例と結びつけながら、できるだけわかりやすく整理しています。


「本で学んだ知識を、実際の仕事でどう使えばよいのかわからない」


そんな方にとって、学びを実践へ移すきっかけになるnoteを目指しています。


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