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WEEK4 教育と経営-経済発展の鍵/A Year with Peter Drucker - 52weeks of Coaching for Leadership Effectivenessを読む その4

「河童の目線で人世を読み解く」市井カッパ(仮名)です。
「すべての組織と人間関係の悩みを祓い癒し、自然態で生きる人を増やす」をミッションに社会学的視点から文章を書いております。

御覧いただき、ありがとうございます。

noteのできるだけ毎日更新を実践しています。現在の曜日ごとのテーマはこちら。金曜は「ドラッカー・コーチングの日」のテーマとなります。内容はというと、下記の書籍を毎週、一週分ずつ読んでいく、というものです。

こちら、ドラッカーの正当な後継者であるマチャレロ先生が、ドラッカーの言葉を使って1年間のコーチングプログラムにしてみた、という本で、毎週毎週のコーチングを想定しているので52週間のプログラムになっているという本です。これを毎週、翻訳しつつ紹介していくという企画をやりたいと思っています。

前回の記事はこちら

以下、今回の内容です。


章タイトル 教育と経営-経済発展の鍵

今回はWEEK4を読んでいきます。前回から「MANAGEMENT IS A HUMAN ACTIVITY(マネジメントは人間の活動である)」というパートに移っています。

WEEK4のタイトルは、Education and Management、となっています。直訳すると「教育と経営」となります。サブタイトルがついていて、Key to Economic Development とあり、こちらも直訳すると「経済発展の鍵」となります。日本語で「経済発展」というと国家や社会の話のように思いますが、英語の原文では個人の「経済的に成長すること」という風にも読めます。この後の内容的には国家や社会の話をして、それを個人にも適用していく流れになっていますので、両方の意味が込められているのだと思います。

Introduction はじめに

いつものようにこちらの部分は、マチャレロ先生の説明になっています。主語が「私」になっていますので混乱しがちですが、ドラッカーの引用ではありません。翻訳したものをAIに要約させたものが下記になります。

2008〜2010年にかけて、マニラ・トンド地区でベン・ベルトラン神父が創設したE-Veritasは、基礎教会共同体(BEC)と連携し、貧困層が安価で新鮮な食料を入手できる電子取引ネットワークを構築した。同時に、住民、とりわけスモーキーマウンテンの清掃人出身者を中心に、IT・取引運営・管理・リーダーシップを担う知識労働者を育成し、人的資本を形成した。

E-Veritasは「道徳的目的を持つ企業」として、通常の企業活動に加え、マイクロファイナンスや貧困削減を目的とした寄付によって運営され、地域の経済的・社会的自立を支援している。また、ピーター・F・ドラッカー&伊藤雅俊経営大学院や慈善家との連携により、地域の浄水インフラ整備も実現した。

この取り組みは、経済・社会ピラミッドの底辺にいる人々を引き上げる実践的モデルを示しているが、その前提として、腐敗から一定程度守られたコミュニティ組織(BECなど)を先に構築することの重要性が強調されている。

A Year with Peter Drucker WEEK4 より翻訳したものをChatGPTにて要約

マチャレロ先生はこのプロジェクトに関わられていたようです。

続いて「Read」の部分を訳していきます。

I Read 読む

今回は、2004年12月8日の「エグゼクティブ・サマリー:ピーター・ドラッカーとのリーダーシップと組織開発に関する対話」からの引用です。こちらも要約したものを紹介します。

従来の開発理論、とりわけ資本投資が自動的に開発を生むという考え方は失敗してきた。世界銀行の初期に、ユージン・マイヤーやジョン・J・マクロイの顧問としてこの理論を信じていたが、実際には資本投資と発展の間に強い相関はなく、エジプトが日本のように発展しなかった事実がそれを示している。

その例外が韓国であり、朝鮮戦争後、ドワイト・D・アイゼンハワー大統領のもとで教育を最優先とする戦略が取られた。多くの韓国人学生がアメリカで教育を受けて帰国し、高等教育とミッションスクールの普及が人的資本を形成し、経済成長の基盤となった。

一方、イスラム世界では経済発展が限定的であり、起業家精神が見られるのはインドネシアなどごく一部にとどまる。マレーシアなどの発展例も、教育を重視する華人の影響が大きい。総じて、経済発展の決定的要因は資本ではなく教育である、という点が強調されている。

A Year with Peter Drucker WEEK4 より翻訳したものをChatGPTにて要約

要約には反映されていませんが、ドラッカーはかつて韓国で日本人がキリスト教の宣教師を5000人射殺したという事実も書いていて、世に言われているようにドラッカーは単なる「親日家」ではなく、ちゃんと「傍観者」=「社会生態学者」だなーと思いました。

ドラッカー=社会生態学者についてはこちらの記事を御覧ください。

今回はこの部分に珍しく問いかけはなく、教育の重要性を訴える話となっています。

II Reflect 考察

こちらはマチャレロ先生による考察部分です。まず冒頭に下記の文章が来ます。

先進国と発展途上国において、経営は支配的な資源になりつつあります。発展途上国では、財政援助を行うよりも、リーダーや将来のリーダーを教育するために資源を配分する方が効果的です。

A Year with Peter Drucker WEEK4 より翻訳

それに続く内容は、ドラッカーからの引用とマチャレロ先生のコメントです。今回もまず見出しを紹介します。

1. 「韓国経済発展の原動力としての教育」
2. 「知識社会の中心」
3. 「生涯学習パラダイム」
4. 「知識の生産性」

1. 「韓国経済発展の原動力としての教育」では、『ポスト資本主義社会』からの引用により、日本と韓国の経済成長の話が紹介されています。マチャレロ先生のコメントはありません。

2. 「知識社会の中心」では、The Daily Druker (邦訳『ドラッカー365の金言』)の5月9日の内容が引用され、「知識社会では、教育が中心の問題となり学校が中心の組織となる」(邦訳より引用)という話が語られます。

そして、これにはマチャレロ先生の先生のコメントがついています。

従業員が成長するにつれて、経営能力と起業家能力が向上し、仕事を通じて直接的に、そして提案を通じて間接的に、組織に高いレベルの生産性と革新をもたらすため、自身と組織の成長にコミットする経営陣は、永続的な組織を育みます。

以下のユハン・キンバリーの事例は、2つの点を示しています。1つ目は、製造業の労働者は機会を与えられれば知識労働者になることができるということです。2つ目は、製造業の労働者は一定レベルの管理責任を担うことができるということです。言い換えれば、彼らは「責任に基づく経営」を実践する方法を学び、ドラッカーの「工場コミュニティ」に関連する機能を担うことができるということです。

A Year with Peter Drucker WEEK4 より翻訳

「工場共同体」の元の英語は、plant Community です。こちらもAIに調べてもらったところ、『企業とは何か』『新しい社会と新しい経営(原題 The New Society: The Anatomy of Industrial Order)』『産業人の未来』などに出てくる概念で、「工場コミュニティ」「工場を中心とする共同体」「工場という共同体」と訳されているようです。

ちょっと面白かったのは、AIが日本人がこの言葉を情緒的に解釈して誤解してしまった、と主張してまして、これは面白かったのですが、話がズレますので、別記事でアップしたいと思います。

3. 「生涯学習パラダイム」では、ドラッカー&マチャレロ先生によるManagement Cases からCase1「リストラしないマネジメントは可能か ユーハン・キンバリーの事例」の引用が紹介されています。こちらの最新翻訳版は下記になり、こちらは、Revised Editionです。

その後、マチャレロ先生のコメントがついていますが、このコメントは『イノベーションと起業家精神』から、マクドナルドのレイ・クロックの話を要約したものであることが書かれています。

4. 「知識の生産性」では、『ポスト資本主義社会』から「知識の生産性を高めるマネジメントが重要」という話が引用されています。

その後、マチャレロ先生はこうコメントしています。

私が初めてマクドナルドについて知ったとき、所属していた組織の投資委員会に、マクドナルドがやっていることは「ハンバーガー」を作っていることだけで、持続可能な競争優位性にはならないと伝えました。しかし、私は大間違いでした。レイ・クロックは、自分が引き継いだ組織の運営、マーケティング、サービスに知識を適用しました。彼は、既存の経営プロセスに知識を適用することで、組織の生産性を大幅に向上させました。

A Year with Peter Drucker WEEK4 より翻訳

以上となりますが、今回は「問いかけ」があまりでてこなかったですね。

III Practicum-Prompts 実践のきっかけ

やっと問いかけがいくつか出てきます。こちらは全訳してみます。(見やすいように改行を増やしています。)

組織内で、知識労働者となり、管理職としての責任を担う可能性を秘めた従業員を特定してください。これらの従業員の研修の可能性について、上司と話し合ってください。

どうすれば、人々が最も効果的な方法と最短期間で、より多くの責任を担えるようになるでしょうか?

あなたとあなたの組織が発展途上国で事業を展開している場合、現地の人々の教育能力と管理能力を高めるために、どのような行動をとることができますか? ─ 教育と発展を促進するだけでなく、将来、あなたやあなたの組織とビジネスを行うことをさらに奨励するためにも。

あなたの組織は、あなたが事業を展開している社会の最善の利益を、あなた自身の最善の利益としていますか?

そうでない場合、それが実現できるように、経営陣にどのような最初のステップを提案できますか?

学習は生涯にわたる習慣になっていますか?

そうでない場合は、今週計画を立てましょう。「どのように学ぶか」という質問への答えを確実に理解することから始めましょう。新しい技術や組織に関する知識に限定するのではなく、自分自身を広げるように努めてください。

A Year with Peter Drucker WEEK4 より翻訳

4週目の内容はこちらで終わりです。一貫して、「稼ぎたければ学べ!」という話でしたが、その裏で「社会のために役立つ(=価値を産む)とはどういうことか?」という軸が語られていたように思います。

さて、いつものように、せっかくのドラッカー先生によるコーチングですので、自分も考えてみました。まずはこのいくつかの問いかけのうち、今の自分に響くものってどれかなーということを考えてみました。いわゆる刺さった質問です。

「あなたの組織は、あなたが事業を展開している社会の最善の利益を、あなた自身の最善の利益としていますか?」

今回は、これが響くなーと思いました。前回と同じことを書くことになりますが、社会貢献や世のため人のため、ということはよく考えますが、組織の利益の方はあまり考えないことが多いので、長続きするためにはちゃんと稼がなくてはなー、と思いました。ということで、ちょっと高め(?)の有料記事なんかも出して見ました。ひとつのチャレンジですね。

こちらの記事で、内容的には安い!と反応いただいて、とても嬉しかったです。チャレンジして良かった!w

あなたにとっては、何か響く問いかけはありましたか?

今回の章は以上です。

現場からは以上です。お読みいただき、ありがとうございました。面白かった、参考になった、という方は是非、高評価いただけると嬉しいです。フォローも大歓迎ですし、もちろん記事の引用・紹介も嬉しいです。

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