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【英国文豪、令和を歩く】第2回:President Trump in a rumble—never one to stumble.

京都、寺町通の片隅にある、琥珀色のランプが灯る古風な喫茶店。使い込まれたベルベットの椅子に、華やかな刺繍のストールを羽織ったウィルと、三つ揃えのスーツを端正に着こなしたドイルが向かい合っている

ウィリアムシェイクスピア                                                                                                                    

(デミタスカップの縁を指でなぞりながら)
ねえ、ドイル。この異国の「キョウト」という街は、まるでおしろいを塗った役者のようだわ。古めかしい顔をしながら、その実、海の向こうの騒がしい噂話にはひどく敏感なんですもの。……例えば、あの「黄金の冠」を被り直そうとしている、西の果ての騒がしい主……トランプ氏のことよ。

                                                                                                                   コナンドイル

(手帳を閉じ、眼鏡を拭きながら)
ああ、あの御仁のことだね、ウィル。僕の友人であるシャーロックなら、彼の言動を「あまりに露骨で、逆に裏を読むのが困難な暗号」と評するだろうな。論理的な演繹法よりも、直感と、大衆という名の巨大な観客を操る術に長けている。

(ふふ、と低く笑って)
まさに、舞台の上の乱暴な王(キング)だわ。台本なんて最初から破り捨てて、客席に向かって怒鳴り散らす。けれど、不思議なことに観客はその無作法にこそ熱狂するのよ。彼が語る言葉は、洗練された詩ではないけれど、人々の腹の底にある「乾き」を直接掴み取ってしまう。ある意味では、稀代の劇作家と言えるかもしれないわね。

劇作家、か。なるほど。だが僕から見れば、彼は「解決の見えない複雑な事件」そのものだよ。南アフリカの荒野で一攫千金を狙う冒険家のような危うさがある。彼が再びホワイトハウスという名の、世界で最も厳重な「密室」に戻ったのは、合理的な動機というよりは、彼自身の「矜持」の問題なのだろう。かつての敗北を、彼は自分の物語の終幕とは認めていない。

「終わり良ければすべて良し」……彼はそう信じているのでしょう。けれどドイル、歴史という舞台では、主役が退場を拒むほど、悲劇の色彩は濃くなるものよ。彼が振りかざす「力」という名の剣は、あまりに鋭すぎて、自分を囲む舞台装置まで切り刻んでしまっているように見えるわ。

確かに。彼の登場は、論理的な秩序を重んじる人々にとっては「空き家の冒険」のように、予期せぬ影が窓に映るような衝撃だろう。だが、ウィル、世の中には理屈では説明のつかない「情熱」という名の毒がある。彼を支持する人々は、緻密な証拠よりも、彼の放つ強烈な「個性の残像」を求めているんだ。

(コーヒーを一口飲み、窓の外の柳を眺めて)
「この世はすべて舞台、男も女もみな役者にすぎぬ」。……彼が次に演じるのが、国を再興する英雄のバラッドなのか、あるいはすべてを灰にする復讐劇なのか。どちらにせよ、観客の私たちは、幕が上がるのをただ待つしかないのね。ねえドイル、あなたの「観察眼」で、彼の次の台詞を当ててみてくれない?

(苦笑して)
お断りするよ、ウィル。彼の行動は、僕が創造したどの悪役よりも予測不能だ。ただ一つ言えるのは……このコーヒーが冷める頃には、また新しい「驚くべきニュース」が、海を越えてこの静かな京都の街にも届くということだけだよ。

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