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『Tシャツが乾くまで』第3話感想

毎週感想を書くようになるとは思ってもいなかったが、何故かこの『Tシャツが乾くまで』の感想記事のアクセスが尋常ではなく多いのでなんとなく書いてみることに。

冒頭からなかなか急展開。「不在」の意味合いが大きく変わってくる。「不可抗力による不在」ではなく、「意志のある不在」だと判明。こうなると、松山ケンイチの「意志」が問題になってくる。

「相手のことばっかり考える」みたいな話は、結構分かるなぁ。僕も割と、「相手に『気を遣ってる』とバレないように気を遣う」みたいなことを意識しているつもりだ(上手く行ってるかは分からないが)。ってか、「気を遣ってる」って相手にバレてたら、それはもう「気を遣ってること」にはならんよなと思う。たぶん人によっては「めんどくせぇー」とか思うだろうけど、個人的には「その方が自分的にラク」という感覚があるし、だから別にそんなに無理してやってる感じはない。松山ケンイチも蒼井優も、割とそういうタイプなのかなというのが、個人的には親和性を感じるところだ。

「見つかったら先どうぞ」「えっ、殴るのですか?」「はい」「おしっ、俄然やる気出てきた」とか良い会話だよなぁ。

中島歩の、テンションを変えない喋り方はやっぱり凄く好きで、あれがあるから、時折浮き彫りになる激しい感情がより強く感じられるなと思う。

「家族だから」に、「大学の同期に、家族に前科持ちがいて就活苦労した奴がいて」って話をぶつけてくるの、良い。僕もホント、「関係ねぇよな」としか思えない。

イタズラ電話??? おいおいおい。

僕は、親しい人でも好きな人でも、「完全に理解したい」なんて思わなくて、っていうか「理解できないところがあってほしい」と感じるぐらいなので、「分からないことがたくさんある」というのは良い状態だ。で、中島歩も蒼井優も割と、そういうタイプに近いんじゃないかなと思う。で、にも拘らず「愛する人の知らなかった部分を知ろうとする」みたいな展開が自然に演出されているのが上手いと思うんだよなぁ。これが、「『相手のことは何でも知りたい』みたいに思っている人の言動」だとしたら、そこまで興味が持てなかったかもしれない。

で、そういう話で言うと、今回中島歩が想像で構築した「事故がなかったら、家に帰ってきた夏帆がしていただろう事後報告」のシーンが素晴らしかった。「本来的には知らなくても良かったはずのことを、スラスラと口から出せるほどに想像できてしまっている」という状態が、中島歩の「異変」を描き出しているような気がする。

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