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同じものを好きじゃない方がいい

以前知り合いがこんな話をしていて、メチャクチャ共感した。

【同じクラスの人が、私の趣味を聞いてきて、で、すぐにそれに触れたって話をしてきたから、嫌いになった。】

その「趣味」が、アニメだったか小説だったかマンガだったかなんだったか忘れたが、とにかく「自分の趣味に合わせようとしてきた人がいて、凄く嫌だと思った」っていう話に超共感させられたのである。ちなみに「その人が嫌いだった」ということではなく、あくまでも「自分の趣味に寄せてきたこと」に嫌悪感を抱いたという話だ。あと、結果的に、その人とは後に親友になったらしい。

彼女の話を何人かで聞いていたのだけど、「えっ? どういうこと?」みたいな反応の方が多かったように思う。まあ、そりゃあそうだろう。たぶん普通は、「自分の趣味に興味を持ってくれるのは嬉しい」と感じるはずだからだ。ただ彼女も僕も、そういう感覚にはならない。「たまたま同じ」だったとかならまあ別にいいのだが、「趣味を聞いて寄せてくる」みたいなのは、なんか凄く嫌なのだ。

というかそもそも、「同じモノが好き」という状態を僕はあまり好まない(全然違う状況だが、「同担拒否」みたいな感じだろうか)。「趣味で人と繋がる」みたいなのがそもそも嫌いで、ずっと避けてきた。「その趣味をずっと好きでいなきゃいけない」みたいに感じられてしまうからだ。基本的には「縛られること」が好きではないので、「好きになったものを、いつでも好きじゃなくなれる」という状態でいたいと思ってしまう。

また、「違うものが好きな方が世界は広がるよね」とも考えている。僕は基本的に「知的好奇心」だけで生きているので、日々「より色んなことを知りたい」と思っているのだ。そしてそうであるなら、「違うものが好きな人」と関わる方が目的に適うだろう。

あるいは、「違うものが好きなのに繋がれている」という状態の方がより良い関係な気がしてしまう、というのもある。なんというか、「同じものが好きだから関われている」というのは、どうにもフツーな気がしてしまう(まあフツーが悪いってことはないのだが)。というか、「同じものが好き=価値観が合う」という判断は、ちょっと短絡的すぎる気がするのだ。

以前オタクの女の子から聞いた話を今でも覚えている。彼女は、「同じモノ(キャラ)を『同じ理由』で好きになることなんてほとんどないし、『好きな理由』が違うと『えっ!?』ってなっちゃうことが多い」みたいなことを言っていた。だから僕と同じように、「同じものが好きな人とはなるべく関わりたくない」と考えているようだ。例えば、同じアイドルを「ダンスや歌が上手いから好き」なのと「顔が可愛い(カッコいい)から好き」なのとでは全然違うし、分かり合えないんじゃないかという気がする。

今の時代、「好きになる対象」は多種多様なわけで、その上で「好きな理由」まで同じという可能性はかなり低いように思う。だったら、「同じものが好き」という状況を求めすぎない方が健全じゃないかなぁ、という気がしてしまうのだ。

ただ僕は、「嫌いなモノが同じだといいな」という感覚は持っている。嫌いなモノの場合は「嫌いな理由」が違ってても大した問題にはならないし、また個人的には「嫌なことを避ける方が、良いことを引き寄せるより大事」だと考えているので、そういう意味でも「嫌いなモノが同じ」方がベストな気がしているのだ。

なんにせよ、今の世の中は「同じモノが好きかどうか」が無駄に重視されているような気がしていて、なんか嫌だなと思う。「違う人」と関わる方が、面白くない?

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