絶望的に親に向いていない人はいる(たぶん僕は虐待しちゃう)
子どもの虐待のニュースに触れる度、いつも相反する2つの感覚に襲われる。
1つは「なんて酷い」だ。子どもを虐待するなんて、マジでクズ過ぎると思う。そんな人間はホントに世の中から一刻も早く退場すべきだし、「害悪」として隔離されるべきだろう。
で、もう1つが、「きっと僕もそっち側なんだろうなぁ」である。僕は結婚していないし、子どももいないが、自分では何となく「虐待する側の人間だろう」と思っているのだ。いや、別に暴力を振るったりはしないだろう。ただ、ネグレクトは確実にする自信がある。ちなみに、別に僕自身は親から虐待されたなんてことは別にない。
さて、僕は赤ちゃんに限らずだが、「会話が成立しない存在」にまったく興味がなかったりする。だから、恐らく僕が何かペットを飼ったりすることもないだろう。会話が出来ないからだ。これは、「そもそも喋れない赤ちゃん」だけではなく、「会話(思考)能力の低い人」全般に対して感じることだ。僕はきっと、藤井聡太や芦田愛菜みたいな子どもだったら興味持てると思うが、そうじゃなかったら「うわー、こいつに興味ねぇ」って感じて関わろうとしないと思う。
また、赤ちゃんを見て「可愛い」とか感じたことがない。みたいなことを口にすると、「自分の子どもだと全然違うよ」なんて言われたりもする。まあ、確かにそうかもしれない。ただそれってギャンブル過ぎないか? 「自分の子ども」が生まれている時点でもはや後戻りが出来ないわけで、もちろん「自分の子どもだとやっぱり可愛く思えるね」ってなればいいが、そうじゃなかった場合は絶望でしかないだろう。「親になってみたら分かるって」みたいなことを平然と言う人が世の中には一定数いるが、ちょっと僕には信じられない。特に、僕は男なのでまだマシな気がするが、既婚女性が未婚女性にこういう話をする状況は結構地獄だなと思う。そういう「母性信仰」みたいな価値観は嫌いだし、そういうことを当たり前だと思っている人にも嫌悪感を抱いてしまう。
っていうかそもそも、「自分の子どもなんだから可愛いと思えないなんておかしい」みたいな圧力すらあるよなぁ、と思う。子どもを持つと、「子どもがいる=幸せ」「自分の子ども=可愛い」みたいな「逃れようのない大前提」の中に足を突っ込むみたいな感覚があって、そういう状況がそもそも嫌だ。「自分の子どもを可愛くないと感じる」みたいな選択肢が封じられているわけで、それはある種の「強制」でしかないと思う。イライラする。
さて、車の免許を取る際に「運転に向いているか」をチェックするペーパーテストみたいなのを受けた記憶があるのだが、あれの「子育てバージョン」があったら理想じゃないかと思う。正直僕には、世の中の多くの人が「自分は子どもを可愛がれる」と安易に信じすぎな気がするんだよなぁ。だから虐待なんかも起こる。強制にする必要はないが、そういうテストみたいなのを用意しておいて、「あなたは子育てには向いていないかもしれません」「子育てするならこういうポイントに注意しましょう」みたいなことがあらかじめ分かると少しは違うんじゃないかなと思う(まあそういうテストは実在するのかもしれないが)。いやホント、何にせよ僕は、「みんなもうちょっと躊躇した方がいいんじゃない?」と感じてしまう。
もちろん少子化だと言われているわけで、そんな「子どもを持つことを躊躇させる」みたいなことをしてる場合じゃないのは確かだろう。けど、いくら子どもが増えたところで、不幸な子どもが増えるんじゃ何の意味もないとも思う。ホント、みんな過信しすぎじゃない???
さて、その上で僕は、「子育て」に関してはもっと多様な可能性があってもいいよな、と思う。例えば、具体的にどう実現したらいいかは分からないが、「子育てを諦めてもいい選択肢」が社会にもう少しあってもいい気がする。さっき「『自分の子どもを可愛いと思えない』としても、既に自分の子どもはいるわけだから逃れられない」みたいなことを書いたが、そこで「子育てを諦める」みたいなことが許容されればもう少し可能性に幅が生まれそうな気がする(もちろん、生まれてきた子どもが不利益を被らないような制度設計が大前提だが)。例えば、「前科はつかない形で2年間の拘禁刑を経れば子育てを諦めていい」とか。かなりのハードルではあるが、選択肢として検討する人はいるんじゃないかな。
また、少し前に『消滅世界』という映画を観たのだが、その中で「みんなの子どもをみんなで育てる」みたいな仕組みが描かれていて、もはやこれも1つの選択肢としてありだろうと感じた。僕なんかホントに、「『血が繋がってるかどうか』に何の意味があるんだ?」みたいに感じてしまう人間なので、もし仮に僕が子どもに興味を持っていたとしても、養子で全然いいってなるんじゃないかなと思う(分からないけど)。
みたいなことを色々考える。いや、大前提として、「子育てしている人」へのリスペクトは半端なく持ってるし、ホントに頑張ってほしいと思う。そして僕は、きっとこれからも子どもを持つなんて選択はしないだろう。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートいただけると励みになります!