7歳の子どもに大人用ワクチンを薄めて使用
東京都北区で、また信じられないような誤接種がありました。記事には「誤接種」と書かれてますが、これは誤接種といえるのでしょうか?
誤った認識による接種
「FNNプライムオンライン」に下記のような記事があり、私はとても驚きました。
7歳女の子に“大人用”コロナワクチン 医師が「薄めて」子ども用分量で接種 東京・北区
2022年6月13日 月曜 午後3:23 FNNプライムオンライン
7歳の女の子に、分量を調整した大人用の新型コロナウイルスワクチンを接種していたことがわかりました。
東京・北区によりますと、今年4月16日、7歳女児が12歳以上の姉とともに新型コロナワクチン接種のため区内のクリニックを訪れたところ、12歳以上の姉は通常通り大人用のワクチンを接種。一方、妹の7歳女児はファイザー社製の小児用ワクチンでなく、有効成分が小児用ワクチンと同じ量になるよう分量を調整した大人用ワクチンで、接種が行われた、ということです。
この病院では小児の接種を行っていなかったものの、予約システムの年齢制限の設定ミスで12歳未満の予約ができるようになっていました。
さらに区によりますと、医師は「大人用のワクチンの分量を調整し小児用ワクチンの有効成分と同量になるよう接種すれば問題ない」という誤った認識や「接種に来たので打ってあげなくては」という考えで7歳の女児に接種した、ということです。
今月7日、2回目の接種で訪れた別のクリニックが、接種済証を確認したところ、女児の1回目接種は大人用のワクチンだったことが判明、区に報告したということです。2回目の接種は小児用ワクチンで行われ、現在まで健康状態に問題は無いということですが、北区は区内の医療機関に対し「小児用ワクチンは大人用ワクチンとは別製剤であり、大人用ワクチンを用いて小児接種を行うことは認められない」と改めて説明し、再発防止を徹底するよう指導しました。
<誤接種とされる内容>
7歳の子どもに対して、分量を調整した大人用ワクチンで、接種が行われた。
<問題点>
・小児の接種を行っていなかったのに、予約システムの設定ミスで12歳未満の予約ができるようになっていた。
・医師は「大人用のワクチンの分量を調整し小児用ワクチンの有効成分と同量になるよう接種すれば問題ない」という誤った認識を持っていた。
・医師は「接種に来たので打ってあげなくては」と思った。
まず、予約システムに問題がありました。けれども、一番の問題は医師が「大人用のワクチンの分量を調整し小児用ワクチンの有効成分と同量になるよう接種すれば問題ない」と思っていたことです。これは重大な問題だと思います。
大人用と小児用で添加剤が違うことについては、以前取り上げました(下記参照)。
添付文書を見れば、違うことがわかります。


添付文書は、下記のページで確認できます。
そもそも、大人用と小児用に成分の違いがあることは、メディアでもほとんど取り上げられていません。そのことも、気になっていました。医療現場にも、この情報は周知されていないのでしょうか。
FDAの資料によると、添加剤の違いは保存しやすいためだと言われていますが(上記Vol.17参照)、そうだとしても、「大人用を薄めればいい」という考えには驚きます。「来たから接種してあげたい」というのも、怖いです。予約システムの手違いだったならそれを謝罪して帰すべきなのに、こんな対応は人の命を軽視しているとしか思えません。
他でも、まだまだ誤接種が起きています。
小児に12歳以上のワクチン誤接種 11歳男児、年齢確認ないまま…千葉・松戸の病院
2022年5月21日 05:00 千葉日報
千葉県松戸市は20日、市内の病院で小学生男子児童(11歳8カ月)が2回目のワクチンを接種する際、小児用でなく12歳以上のワクチンを接種する間違いが発生したと発表した。
市によると、病院には5~11歳と12歳以上の2会場があり、男児の保護者が間違えて12歳以上の会場に入り、予診票などで年齢確認がされないまま接種した。接種後の年齢確認で間違いが判明。男児に健康被害の報告はないが、経過観察を続ける。
小児用ワクチンは当初、12歳以上のワクチンの量を少なくして使っていたが、その後小児専用ができ、それを使っていた。いずれもファイザー社製。
これは、「男児の保護者が間違えて12歳以上の会場に入り、予診票などで年齢確認がされないまま接種した」という、基本的な確認ミスです。
それより気になるのが、「小児用ワクチンは当初、12歳以上のワクチンの量を少なくして使っていた」という部分です。「その後小児専用ができた」ということは、小児用が出来る前に12歳以上用を少なくして11歳以下の子どもに接種していたということなのでしょうか? この部分を書くなら、もう少し詳しく書いてほしかったです。
以前多発していましたが、18歳以上が対象のモデルナ社製を対象外の年齢に接種したというミスもまだ起きています。
ワクチン3回目、モデルナを15、16歳に誤接種 石岡
2022年6月1日 10時30分 朝日新聞アピタル
茨城県石岡市は31日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種で、18歳以上にしか使用が認められていないモデルナ社製が、市内の15歳と16歳の2人に誤って接種されたと発表した。医療機関の年齢確認が不十分だったことが原因で、健康被害はないという。
市健康増進課によると、4月28日に市外の医療機関で15歳に、5月2日に市内の医療機関で16歳に接種された。2人は市の申請窓口を介さず、各医療機関で余剰分のワクチンを接種された。その際、生年月日の確認が不十分だったという。
市は、市内に24ある接種協力医療機関と、誤接種した市外の医療機関に対し、年齢確認などの徹底を改めて呼びかける。
ミスが起きるたびに、「年齢確認などの徹底を改めて呼びかける」などと言っていますが、いまだに同じようなミスがあちこちで起きています。このほか、メーカーの保管期限を超過したワクチンを誤って接種する事案も起きています。
新型コロナワクチンに関しては、わからないことが多すぎて、調べても正しい情報を得ることができません。それにもかかわらず、国は接種を勧めます。正しい情報がわからないまま、現場はただ流れ作業のように接種をしているから、こんなことになるのではないでしょうか。
