第98回アカデミー賞ノミネート予想と結果。
本日22:30からノミネート発表。作品賞は10、その他の部門は5作品ずつ選ばれて3月15日の本番を待つ。以下は個人的な予想。
2025日本映画の挑戦。
国際長編映画賞(旧・外国語映画賞)
本命 シークレット・エージェント(ブラジル)
対抗 センチメンタル・バリュー(ノルウェー)
当確 シンプル・アクシデント 偶然(フランス)
当確 シラート(スペイン)
線上 ヒンド・ラジャブの声(チュニジア)
逆転? 国宝(日本)
しあわせな選択(韓国)
パレスチナ36(パレスチナ)
→ 残念ながら予想的中。さすがに今年は層が厚かった。大健闘だよ。
ヒンド・ラジャブの声 以外は有力な4作品ともNEON配給。目利きがすごい。
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
本命 フランケンシュタイン
当確 罪人たち線上 ウィキッド 永遠の約束
線上 スマッシング・マシーン線上 マーティ・シュプリーム 世界をつかめ逆転! 国宝
ワン・バトル・アフター・アナザー
アルトナイツ
大健闘 アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし
国宝は予想では厳しいがワンチャンあると考える。
とくにメイク・ヘアで、本番まで望みを繋げるか。
→ ウィキッドとマーティが落ち、われらが国宝と、アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし が入った!
日本映画がメイクアップ&ヘアスタイリング部門でノミネートされるのは史上初。
アグリーシスターは先週から日本で公開。本当は怖いシンデレラ。
国宝は本番でもワンチャンある。ファンは動画を回しまくり、アカデミー公式アカに日本語で良いからリプ付けるのですよ。
長編アニメーション映画賞
本命 KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ
(アメリカ)
当確 アメリと雨の物語(フランス)
当確 ズートピア2(アメリカ)
線上 アルコ(フランス)
線上 星つなぎのエリオ(アメリカ)
逆転? 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章
猗窩座再来(日本)
逆転? 果てしなきスカーレット(日本)
劇場版チェンソーマン レゼ篇(日本)
バッドガイズ2(アメリカ)
イン・ユア・ドリームズ(アメリカ)
羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来(中国)
長編アニメーション部門は、『エリオ』を日本の2作品が逆転できるかが焦点。3月の本番はこのままだと『KPDH』が獲ることになりそう。
『果てしなきスカーレット』、良い映画なのに…12月にはアカデミー賞でも3番人気だったのにな……国内でリンチにあってしまってとても不憫だ。
→ 残念ながら予想的中。6-8番手に日本アニメが3本も並ぶ事態。しかし米仏の有力作を崩せなかった。あと一息、惜しかった。

主要部門は罪人たちが最多記録を更新するか。
ノミネートの最多部門記録は『タイタニック』の14部門。
今回『罪人たち』がこれを更新すると予想した。
これに続くのが『ワン・バトル・アフター・アナザー』。
本番は『罪人たち』が作品・演技で『ワン・バトル・アフター・アナザー』『ハムネット』、美術・衣装で『フランケンシュタイン』、音楽で『KPDH』と多正面の争いになり、主要賞はかなり分かれることになるのでは。本番はまだ2か月先だが、自分の受賞予想も「本命」表記で示しておく。
→ 予想通りの結果となった。
『罪人たち』が史上最多の16部門でノミネート。
『ワン・バトル・アフター・アナザー』も13部門14ノミネート。
『センチメンタル・バリュー』が8部門9ノミネート。ノルウェー作品として初めての快挙だ。
『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』と
『フランケンシュタイン』もそれぞれ9部門でノミネート。しかしギレルモ・デル・トロ監督は監督賞でのノミネートを逃した。
『ハムネット』は8部門でノミネート。
このあたりの有力作品が、主要賞を奪い合う壮絶な年になるだろう。
『ブゴニア』『トレイン・ドリームズ』『F1/エフワン』とブラジル映画『シークレット・エージェント』のそれぞれ4部門も侮れない。
『シンプル・アクシデント 偶然』『シラート』も2部門と、今や国際長編映画部門は単独ではなく、他部門でもノミネートされる作品同士が争う、レベルの高い部門となった。
『ウィキッド 永遠の約束』は何とノミネートなし。10部門ノミネートされ、衣装デザインと美術の2部門を得た前編を思うと、前後編の落差が大きすぎる。後編それほど不評というわけでもないのに。
作品賞
本命 ワン・バトル・アフター・アナザー
対抗 罪人たち
当確 ハムネット
当確 センチメンタル・バリュー
当確 フランケンシュタイン
当確 マーティ・シュプリーム 世界をつかめ線上 シンプル・アクシデント 偶然
線上 シークレット・エージェント
線上 シラート
線上 トレイン・ドリームズ
逆転! ブゴニア
大健闘 F1/エフワン
ウェポンズ
→ 10本中8本的中。海外作品が2作品までだったのは、割とハリウッドの保守層が出た感じ。
監督賞
本命 ポール・トーマス・アンダーソン
(ワン・バトル・アフター・アナザー)
対抗 ライアン・クーグラー(罪人たち)
当確 クロエ・ジャオ(ハムネット)線上 ギレルモ・デル・トロ (フランケンシュタイン)線上 ジャファル・パナヒ
(シンプル・アクシデント 偶然)
逆転! ジョシュ・サフディ
(マーティ・シュプリーム 世界をつかめ)
逆転! ヨアヒム・トリアー
(センチメンタル・バリュー)
ヨルゴス・ランティモス(ブゴニア)
→ 線上の2作品で入れ替わり。ギレルモ監督、無念。
主演女優賞
本命 ジェシー・バックリー(ハムネット)
当確 ローズ・バーン
(If I Had Legs I'd Kick You)
当確 レナーテ・レインスヴェ
(センチメンタル・バリュー)線上 チェイス・インフィニティ
(ワン・バトル・アフター・アナザー)
線上 エマ・ストーン(ブゴニア)
エヴァ・ヴィクター(Sorry, Baby)
シンシア・エリヴォ
(ウィキッド 永遠の約束)
テッサ・トンプソン(ヘッダ)
大健闘 ケイト・ハドソン
(Song Sung Blue)
→ 4本的中。ミュージカル作品からケイト・ハドソンがノミネート!
主演男優賞
本命 ティモシー・シャラメ
(マーティ・シュプリーム 世界をつかめ)
当確 レオナルド・ディカプリオ
(ワン・バトル・アフター・アナザー)
当確 マイケル・B・ジョーダン(罪人たち)
線上 ヴァグネル・モウラ
(シークレット・エージェント)
線上 イーサン・ホーク(Blue Moon)
ジョージ・クルーニー
(ジェイ・ケリー)
ジェシー・プレモンス(ブゴニア)
ジェレミー・アレン・ホワイト
(スプリングスティーン 孤独のハイウェイ)
イ・ビョンホン(しあわせな選択)
→ 予想通り。本番はシャラメが、ディカプリオを苦しめた「ガールフレンド・ギャップ」を、ノミネート3度目にして破れるか。相手がディカプリオというのがまた皮肉だ。
マイケル・B・ジョーダンとヴァグネル・モウラはこれが初ノミネート。
名優イーサン・ホークはもろもろ5回目かな。
助演女優賞
本命 エイミー・マディガン(ウェポンズ)
対抗 インガ・イブスドッテル・リッレオース
(センチメンタル・バリュー)
当確 テヤナ・テイラー
(ワン・バトル・アフター・アナザー)
当確 ウンミ・モサク(罪人たち)
線上 エル・ファニング
(センチメンタル・バリュー)
逆転? アリアナ・グランデ
(ウィキッド 永遠の約束)
オデッサ・アザイオン
(マーティ・シュプリーム 世界をつかめ)
エミリー・ブラント
(スマッシング・マシーン)
ニーナ・ホス(ヘッダ)
→ 予想通り。これまでホラー映画に冷たかったアカデミーが、エイミー・マディガンにオスカーを与えるのかどうか。今回ホラー作品が全部門通じて3作品も拾われており、これはマディガンが獲るのではと予想している。
助演男優賞
本命 ショーン・ペン
(ワン・バトル・アフター・アナザー)
当確 ベニチオ・デル・トロ
(ワン・バトル・アフター・アナザー)
当確 ステラン・スカルスガルド
(センチメンタル・バリュー)線上 ポール・メスカル(ハムネット)
線上 デルロイ・リンドー(罪人たち)
逆転! ジェイコブ・エロルディ
(フランケンシュタイン)
マイルズ・ケイトン(罪人たち)
アダム・サンドラー(ジェイ・ケリー)
→ 4作品的中。過去にaftersun/アフターサンでノミネート経験のあったメスカルが落ち、エロルディが初ノミネート! これは嬉しい誤算だった。
キャスティング賞
本命 ワン・バトル・アフター・アナザー
当確 罪人たち
当確 ハムネット当確 センチメンタル・バリュー
線上 マーティ・シュプリーム 世界をつかめ
逆転? ウェポンズ
ウィキッド 永遠の約束
フランケンシュタイン
逆転! シークレット・エージェント
シラート
→ 4作品的中。今年から設けられた賞だが、北欧名優揃えたセンチメンタル・バリューがまさかの落ち。同じ外国枠から南米映画シークレット・エージェントが逆転した。
脚本賞(=原作なし)
本命 罪人たち
当確 センチメンタル・バリュー
線上 マーティ・シュプリーム 世界をつかめ
線上 シンプル・アクシデント 偶然線上 シークレット・エージェント逆転? Sorry, Baby
ウェポンズ
シラート
ジェイ・ケリー
逆転! Blue Moon
→ 4作品的中。こっちで南米映画シークレット・エージェントが落ちた。ブルームーン、評価を上げつつある。こういう動きする作品は傑作の証拠。
脚色賞(=原作付き)
本命 ハムネット
当確 ワン・バトル・アフター・アナザー
線上 トレイン・ドリームズ
線上 フランケンシュタイン
線上 ブゴニア
しあわせな選択
→ 予想通り。そらそうよ。
撮影賞
本命 罪人たち
当確 ワン・バトル・アフター・アナザー
当確 トレイン・ドリームズ
線上 フランケンシュタイン線上 センチメンタル・バリュー逆転! マーティ・シュプリーム 世界をつかめ
ハムネット
F1/エフワン
シラート
ヌーヴェルヴァーグ
→ 4作品的中。ハムネットやっぱりここで落ちたか。
編集賞
本命 ワン・バトル・アフター・アナザー
当確 罪人たち
線上 マーティ・シュプリーム 世界をつかめ
線上 F1/エフワン線上 ハムネット
逆転! センチメンタル・バリュー
ハウス・オブ・ダイナマイト
シークレット・エージェント
フランケンシュタイン
シンプル・アクシデント 偶然
→ 4作品的中。ハムネットここでも落ち、海外作品が食い込んだ。
美術賞
本命 罪人たち
対抗 フランケンシュタイン線上 ウィキッド 永遠の約束
線上 マーティ・シュプリーム 世界をつかめ
線上 ハムネット
アバター:ファイヤー&アッシュ
逆転! ワン・バトル・アフター・アナザー
ヘッダ
→ 4作品的中。ウィキッド、ノミネート全滅て。アカデミーはウィキッドにひどいことしたよね…。
衣装デザイン賞
本命 罪人たち
対抗 フランケンシュタイン
線上 ハムネット線上 ウィキッド 永遠の約束線上 ワン・バトル・アフター・アナザー
逆転! アバター:ファイヤー&アッシュ
逆転! マーティ・シュプリーム 世界をつかめ
ヘッダ
ブゴニア
ザ・ザ・コルダのフェニキア計画
→ 3作品的中。ここでアバターはちょっと意外だった。
作曲賞
本命 ルドウィグ・ゴランソン(罪人たち)
当確 ジョニー・グリーンウッド
(ワン・バトル・アフター・アナザー)
線上 マックス・リヒター(ハムネット)
線上 アレクサンドル・デスプラ
(フランケンシュタイン)線上 スティーヴン・シュワルツ
(ウィキッド 永遠の約束)
逆転? ダニエル・ロパティン
(マーティ・シュプリーム 世界をつかめ)
逆転! イェルスキン・フェンドリックス
(ブゴニア)
→ 4作品的中。ブゴニアの作曲は、ケンブリッジ卒の作曲家イェルスキン・フェンドリックス。常にヨルゴス・ランティモス監督と組んできた異才だ。でもこの部門は本番、罪人たちのルドウィグ・ゴランソンが3度目のオスカーを獲るか、レディオヘッドのグリーンウッド弟が初のオスカーを手にするか、どちらかだろう。
ちなみにリヒターとデスプラはすでに同賞の受賞経験がある。
主題歌賞
本命 Golden
(KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ)
対抗 I Lied to You(罪人たち)当確 The Girl in the Bubble
(ウィキッド 永遠の約束)
線上 Dear Me(Diane Warren: Relentless)
線上 Train Dreams(トレイン・ドリームズ)
逆転? Drive(F1/エフワン)
No Place Life Home
(ウィキッド 永遠の約束)
Dying to Live
(Billy Idol Should Be Dead)
逆転! Sweet Dreams of Joy(Viva Verdi!)
→ 4作品的中。これはアリアナ・グランデかわいそすぎる…。やはり前作で上げておくべきだったのでは?
音響賞
本命 F1/エフワン
当確 ワン・バトル・アフター・アナザー
当確 罪人たち線上 アバター:ファイヤー&アッシュ
線上 フランケンシュタイン逆転! シラート
スーパーマン
ミッション:インポッシブル
/ファイナル・レコニング
ウィキッド 永遠の約束
→ 4作品的中。音響部門でスペイン作品が入るのは画期的!
視覚効果賞
本命 アバター:ファイヤー&アッシュ
当確 F1/エフワン当確 スーパーマン
線上 フランケンシュタイン線上 ウィキッド 永遠の約束逆転! 罪人たち
トロン:アレス
逆転! ジュラシック・ワールド 復活の大地
逆転! ロスト・バス
エレクトリック・ステイト
→ 2作品しか的中せず。罪人たちとロスト・バスはともかく、まさかスーパーマンよりジュラシック・ワールドが上という扱いになるとは驚いた。
長編ドキュメンタリー映画賞
本命 アンドリーウカまで2000m
当確 ジ・アラバマ・ソリューション
当確 パーフェクト・ネイバー
:正当防衛法はどこへ向かうのか線上 シーモア・ハーシュ:権力の闇に挑む男逆転! Cutting Through Rocks
線上 熱帯の黙示録
逆転! Mr. Nobody Against Putin
My Undesirable Friends : Part I
逆転! あかるい光の中で
ホールディング・リアット
愛の名の下に
→ 2作品しか的中せず。まさかの本命敗退…。
『Mr. Nobody Against Putin』はデンマーク制作。ウラル山脈近郊の貧しい鉱山町カラバシュにある学校での共同監督タランキンの姿を描く。生徒たちだけでなく、戦争が続く中で世論をコントロールしようとしたプーチン政権の動きも押さえている。しかし今の情勢だと、ウラルよりグリーンランドを撮った方が良かったのでは…。
『Cutting Through Rocks』は、渦中のイラン作品。イラン人女性として初めて地方の村議会議員に選出された女性を追った作品。まあ、こりゃ入るか。本番までにイランの状況がどう変わるか次第だけど、代替の本命はこっちにします。
『あかるい光の中で』は、アメリカの詩人であり活動家でもあるアンドレア・ギブソンの伝記。サンダンスで最高賞。
予想の結果、的中率78%。
短編3部門は全く見ていないので予想を控えたが、その他は結局21部門中、
作品賞は10本中8本的中。
5部門で5本全て的中、
10部門で5本中4本的中。
3部門で5本中3本、
2部門で5本中2本の的中となった。
110ノミネート中、86作品を的中した。
的中率にして78%。来年は80%越えられるように頑張る。って毎年同じこと言ってる…。
長後の都知事さんの予想、自分より面白いのでぜひご覧ください。
