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2025年 上半期VTuber楽曲10選

 どうもです。

 今回は、タイトルにもある通り、「2025年上半期VTuber楽曲10選」の企画記事になります。毎年恒例のやつですね。自主的に書いてる人も少しずつ集まって来ると思うので、私も書きました。
 ※2024年の記事はこちらから⇒上半期10選下半期10選

 10曲選ぶに当たって、ある程度制約を決めないと一生決まらんので、昨年同様、自分は以下の制約下で決めました。

・毎週書いてる感想記事に掲載済みの楽曲からのみ選曲
・もしリリース日がずれている場合は最も早い媒体に合わせる
(※サブスク配信よりMVの方が早い場合はMVをリリース日に)
(※ライブや特典での限定的な先行公開は除く)
・2025年1月~6月に音源初リリースとなったオリジナル楽曲のみ対象
(※アルバム収録曲の内、昨年リリース済みの楽曲は敢えて対象外)
・ゲストボーカルとなる楽曲は対象外
・アーティスト名義被りはNG(1アーティスト1曲まで)

 10選企画は誰かに知ってほしい以上に、自分が本当に大好きで仕方ない選りすぐりの10曲にしました。ではどうぞー。


★1『Orbital Period』/ 星街すいせい

◆リリース日:2月2日
◆所属:ホロライブ
◆作詞・作編曲:古川本舗、編曲:和音正人
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/FJw53s

 2025年初のシングル。今年は3rdアルバム『新星目録』のリリースを皮切りに、2月1日には活動当初から長年の夢であった日本武道館公演『SuperNova』を実現。その大舞台で初披露されたのが本楽曲でした。(ライブレポはこちら
 幻想的で美しいオーケストレーションが夜空の様に拡がり、その中で優しく力強いメロディが沁み渡るミドルバラード。どこか心臓の鼓動にも似た反復する旋律が深く琴線に震わせてきます。そして語り掛ける様に、けれど確かに遠くまで届いていく圧巻の歌声。その背景にあるのは、喉や鼻の不調により思う様に歌えなくなった時期の苦悩と、それでも尚「皆んなの悲しむ顔が見たくなかった」と語られた想い。星が瞬く夜空と云うスケールの下、孤独だからこそ一人と一人の声が重なり合う奇跡の美しさ、それはお互いにとって信じるに値する事で、信じたからこそ尊いのだと。"この景色を只、信じて良かった"―そんな風に思わせる共通認識的な切実な言葉の数々が真っ直ぐに胸に刺さります。現地では、流石にエモーショナルすぎて涙を流さずにはいられなかったですし、一生忘れられない想い出です。


★2『むすんでひらいて』/ 幸祜 -KOKO-

◆リリース日:2月5日
◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞:TKT(AliA)、作編曲:EREN(AliA)
◆デジタル配信:https://lnk.to/MusundeHiraite

 2025年初のシングル。約8ヶ月の休止を経て活動再開した後、初のリリースとなりました。5月14日に開催された初の現地ワンマンライブ『PLAYER III』でも、アンコールラストで披露されました。(ライブレポはこちら
 ライブでは、休止中は不安や悔しさなどネガティブな事だけでなく「前向きな言葉を沢山掛けてくれて幸せを実感できた」と語ってくれました。そんな湧き出てきた感情をそのまま伝えてくれた様なエモーショナルロックナンバーに仕上がった1曲。晴れ晴れしい壮麗なサウンドは彼女の再出発を祝福しつつ、切なげな香りを漂わせています。心を揺さぶるメロディを更に際立たせるのは、力強くどこまでも伸びやかな歌声。感情の揺らぎを丁寧かつナチュラルに言葉へと乗せていく歌唱の存在感・説得力が本当に好きです。"今度は全部 僕が伝えていく番だから"と歌う言葉には、"感謝"と"決意"が強く滲んでおり、まるで手紙の様な歌詞がダイレクトに胸を打ちます。実際、現地では、何度もありがとうを重ねる姿があり、その直後にこの曲が届けられたので、もう涙を誘うと云うより、涙を引き寄せられる瞬間でした。


★3『僕は僕の速さで』/ ヨノ-Yono

◆リリース日:3月4日
◆所属:RK Music
◆作詞・作曲:ヨノ-Yono、編曲:椿山日南子
◆デジタル配信:https://linkco.re/sUx5msyz

 3rdシングル。2024年10月27日にRK Musicからシンガーソングライターとしてデビューしてすぐ、自ら作詞・作曲を手掛けた1stシングルをリリース。以降も驚く程のスピードとクオリティでオリジナル楽曲を届け続けてくれています。
 1stオリ曲からずっと完成度が高すぎて…正直言葉が見つからない程。本楽曲は、"自分の過去と向き合い、同じ事を繰り返さぬようにと込めた手紙のような曲"、”「走れなくていい、立ち止まってもいい」と胸を張って言えるような世界で生きていてほしい、という願いも込めた”、と語られています。込められた想いは余りにも切実でありながら、それが優しさとして確かな輪郭を持っており、色鮮やかで壮大に広がっていくサビが自然と涙腺を刺激してきます。セルフコーラス含め幅広い音域を自在に操る歌声は、どこか勇敢で包容力も併せ持つ深みを帯びていて。楽曲の世界観をより引き立てつつ、寄り添ってくれる温もりがありますね。実はリリースされた当時、私自身思い悩んでいた事があり、そんなタイミングでこの曲に出逢えた事が救いでした。心から感謝しています。本当にありがとう。そして、5月9日に開催された『OVER ONE』では現地でその生歌を聴くことができて感動…。6月29日には1st EP 『はじまりの音』のリリースを記念した3Dソロライブも開催されました。彼女はこれからもっとビッグな存在になりますよ。このステキな才能を世界が放っておくはずがありません。


★4『サクラミラージュ』/ ReGLOSS

◆リリース日:3月10日
◆所属:ホロライブ
◆作詞・作曲:OHTORA、作編曲:New K
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/x5Zk8A

 5thシングル。3月30日にYouTube上で無料配信されたミニライブ『Sakura Mirage』にて初披露されました。メンバーの1人である火威青は活動休止中により残念ながら不参加となってしまいましたが、残された4人が圧巻の完成度で届けてくれたパフォーマンスには感謝しかなかったです。
 ReGLOSSの楽曲の中でもイチバン好きです。サクラが咲き誇る春の景色と、そこに交差する儚さと未来への期待を、風情あるポップサウンドで鮮やかに描き出した1曲。巧みな休符使いでグルーヴィーにビートを刻んでいくんですが、特にサビが気持ち良すぎてエグい。パッと花咲く瞬間の煌めき、舞い上がる花弁、散り際の美しさ。その全てを見事に表現していて、日本語特有の趣ある響きを活かしたリリックも歌メロにより一層の立体感を与えているなと。3連符のメロディを重ね掛けしているのも最高アクセントだし、随所で韻を華麗に踏み倒していく歌詞も凄い。メンバーの歌声も其々個性が際立ち、パワフルさとスタイリッシュさを共存させながら、ラップは一撃必殺のキレ味を魅せつけていて。ダンスの躍動感が目に浮かぶ程に、生きたパフォーマンスが楽曲にも込められています。青くんが帰ってきて、5人揃ってのパフォーマンスを次は現地で観れる日を信じて待っています。


★5『みらいのかたち』/ ヰ世界情緒いせかいじょうちょ

◆リリース日:3月25日
◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞:ヰ世界情緒、作編曲:香椎モイミ
◆デジタル配信:https://phenomenon-record.lnk.to/Mirainokatachi

 2025年初のシングル。初披露されたのは、昨年8月7日に開催された3rd ONE-MAN LIVE『Anima Ⅲ』でした(ライブレポはこちら)。作詞のみならず、MV内で身に纏う「セブンスヘヴン」の衣装デザインまでも彼女自らが手掛けたこの楽曲には、彼女の存在そのものが詰め込まれています。
 "生きていくこと、心の根にあるもの。 わたしの魂を歌と言葉に込めた"、と語る壮大なバラードナンバー。自己表現に留まる事なく、只ならぬ覚悟と未来への指針をひしひしと感じますね。過去と未来、後悔と希望。全ての"わたし"を引き連れながら、それでも尚一歩を踏み出す意志が、音と歌と言葉に宿っています。柔らかくも華麗さを纏ったオーケストラサウンドは、その豊潤さを少しずつ膨らませていく。歌声もまたその響きと溶け合いながら、ひたむきな力強さと、優しくも叙情的なメロディラインを丁寧に編み上げていく。まるで人生そのものの様なドラマティックな展開が押し寄せ、ダイナミズムに満ちたラストは圧巻。初めて聴いた時には涙が止まらなかったです。6月13日に開催された「KAMITSUBAKI XPERIENCE」でも聴く事ができたんですが、その時も沁みすぎて普通にちょっと泣いた。ヰ世界情緒と云うアーティストが持つ美学や誠実さ、そして強さ。その全てが楽曲やライブなどの作品へと継がれていくこの“物語”を、これからも見届けていきたいです。


★6『Onward』/ Hebi

◆リリース日:4月22日
◆所属:3Y CORPORATION(韓国発)
◆作詞・作編曲:조원상 (LUCY)・이도훈
 作編曲:EUGENE (HIGHBRID)・O.YEON・최영훈
◆デジタル配信:各種ストリーミングサービスにて配信中

 デビューと同時にリリースしたEP『Chroma』に収録された新曲。日本語版のMVも制作されていますが、ビジュが好きすぎるのでSHOWCASEでのパフォーマンスVer.を貼らせて頂きました。絶対に観て。
 K-POPらしい可愛さとカッコよさを残したロックナンバーとなっており、明るく爽快な空気を広げながら、前を向いて走り出したくなる様な躍動感に満ちています。シンガロングによるライブ映えもグッド。そして、切ない影を落とすからこそ響くメッセージ性の高い歌詞。EP『Chroma』全体に込められたのは、誰もが胸に抱く夢と、それを諦めてしまいそうになる現実との葛藤。Hebi自身もまた、不安や恐怖を克服したいと云う想いを刻んだと言います。この楽曲も、繰り返されるサビの歌詞が印象的で、”心の花火を目印に ずっとそばにいるから”と、見えない距離さえ越えて心を照らし、“前へ”進む為の優しさを感じます。そんな言葉に命を吹き込む歌唱力も圧巻です。開幕ロングトーンだけで心を掴まれるし、ソウルフルかつ透明感に溢れたオーラを纏う歌声は、一筋の光。レンジが広い豊かな表現力から生まれる感情のグラデーションも非常に鮮やか。最後に、貴女の歌声と再会できて本当に良かった。ライブが開催されたら韓国まで飛び立つ準備はできています。


★7『砂の糸』/ 水魚みおみぃむ

◆リリース日:4月27日
◆所属:個人勢
◆作詞:水魚みぃむ・モモ、作曲: 水魚みぃむ・ヤミヤミ
 編曲:ヤミヤミ・wagataki
◆デジタル配信:https://linkco.re/tfpmEcQz

 3曲入りニューシングル『Vesper』に収録された新曲。水魚みぃむ自身が作詞・作曲を手掛けており、今作もモモ(デザイン・作詞)、ヤミヤミ(作詞・作編曲)、wagataki(作編曲)と共に"TeamiiM"として制作されました。
 初めて聴いた時、ガチで感動しましたね。彼女が約2年前にリリースした「ミクロコスモ」に並ぶ衝撃。息を呑む静謐な導入は、まるでステージ上にメンバーが輪になって演奏を始める光景が脳裏に浮かぶ様。そこから広がっていくのは、幻想的かつシアトリカルな世界観。起承転結の流れが鮮やかで、まるで短編映画に触れているかの様な物語的な展開に引き込まれます。歌詞も詩情が溢れており、そっと胸に仕舞い込んだ想い出の恋、それでもどこか相手を想い続けている灯。タイトルの“砂の糸”というメタファーが絶妙で、それは確かに脆くいつか崩れてしまうかもしれないけれど、儚いままに美しいその形を、詩として留めたのかなと。切なさと優しさが同居する想いを、水魚みぃむはその歌声で、しっかりと深く心の奥に届けてくれました。彼女をこの企画記事で選出するのはコレで3年連続ですが、音楽好きとしては、こういう型に絶対に嵌らない、自分達にしか出来ない音楽が正しく評価されて欲しいなと願うばかりです。本当に好き。


★8『遠くはなれる思考の聞きとり』/ 長瀬有花

◆リリース日:5月16日
◆所属:RIOT MUSIC「汽元象レコード」
◆作詞・作編曲:Kohei Hiromura (from pepetterz)
◆デジタル配信:https://kigensho.lnk.to/mofumohu

 5月23日にリリースされたコンセプトアルバム『Mofu Mohu』に収録された新曲。初披露されたのは、昨年10月12日のワンマンライブ『effect』。あの夜から個人的ハイライトとしてずっと印象に残っていた1曲です(ライブレポはこちら)。
 バンドサウンドを軸に、有機的なリズムで絡み合うエレクトロニカを織り交ぜ、長瀬有花の脱力感溢れる稀有な歌声と繊細な表現力によって、独自の世界観へと染め上げていく1曲。インディロックやエモ、シューゲイザー、時に中盤ではハードコアっぽくもなるカオティックさ。ジャンルの境界を涼しい顔で踏み越えながらも、シャープな変拍子と自由なビートで此方の感覚を揺さぶってくるのに不思議と心地良い。そんな変幻自在な展開の中でも、常に確かな浮遊感を感じる異常さよ。この浮遊感は、長瀬有花というフィルターを通さなければ成立しなかったはずで、"どんな次元であっても切り離して、溶け合って"と云う一節は彼女の為のものでしょう。あらゆるモノを融解させ、音楽と云う表現が本来持つ“自由さ”を柔らかく突き付けてくれた名曲です。更に、5月30日にスタートした全国4都市での『もふもふツアー』の初日東京公演でも披露され、圧巻のパフォーマンスを魅せてくれました。彼女のライブはずっと自由でウェルカムで、手を差し伸べてくれている様な優しく開かれた世界なので、誰でも気軽に遊びに行って欲しいですね。


★9『ミリオン・コンプレクシティ』/ 心世紀

◆リリース日:5月21日
◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞・作編曲:矢野達也
◆デジタル配信:https://girls-rev-project.lnk.to/MillionComplexity

 6thシングル。2024年8月8日に開催された神椿フェスで鮮烈なデビューを飾った新プロジェクト「少女革命計画」によるユニット。衣装は完全再現、リアルの姿でのパフォーマンスに目を奪われたのが記憶に新しいです。本楽曲はデビュー曲「フェイクナイト・シンデレラ」を手がけた矢野達也氏が再び担当しており、真打とも言える名曲となっています。
 煩わしくて嫌になるはずの人間関係、それでも誰かを求めてしまう、そんな矛盾した感情を、まるで一幕の舞台劇の様に音楽で描き切った1曲。ブラスとストリングスが織りなすエレガントな音色が優雅に響き渡り、ジャズロックにも通じる変態的かつ技巧的な二転三転する展開がモダンなセンスで昇華されています。劇場的な美意識を感じますね。3人の歌声もまた、舞台で台詞を放つかの様に、繊細かつ大胆に歌い上げている姿が余りに鮮烈。冒頭以外にもポエトリーリーディングを取り入れており、ラップ的な歌い回しも追加。極め付けはラストのタイトルコールでの〆。オシャレすぎて初めて聴いた時は思わずニヤけましたね。更に、1サビ・ラスサビにはライブオタク向けに2連跳びポまで搭載されていて神。少女革命計画のオリ曲はソロ・ユニット・全体で既に30曲超えという驚異なんですが、7月11日に控えた初ワンマンライブはどうなってしまうのか、期待しかないです。


★10『それがいいよ』/ あかつき るき

◆リリース日:5月30日
◆所属:個人勢
◆作詞・作曲:あかつき るき、編曲:STUDIO YAONG
◆デジタル配信:無し

 自身初の作詞作曲による、新しいオリジナル楽曲。3月28日に募集を開始した、3D化とワンマンライブ開催を目指したクラウドファンディングでは最終達成率376%と云う驚異の数字を記録。そんなファンの熱意と期待に応えるかの様に、ライブは忘れられない夜となりました(ライブレポはこちら)。
 ギターがまるで風そのものかの様に爽快に鳴り響き、その背後でピアノが切なさを滲ませながら、胸を真っ直ぐ撃ち抜いてくるロックナンバー。甘えでも、諦めでもない。どこか吹っ切れたような足音が、フレーズの端々から確かに聞こえてくる。"それがいいよ"と笑い飛ばす様な、けれど真剣な眼差しも携えて突き抜けるサビ、その開放感からは強くて優しい決意を感じますね。そして何より圧倒的な歌唱力よ。どの音程でも豊かに響き、まるで声に手触りがあるかの様な柔らかさと、ひと声で景色を塗り替えてしまう程の感情の温度感を帯びた表現力が素晴らしい。ライブ当日も、力強く歌い上げる姿から目が離せなかった。特に、"どうせ いつか終わる命なら 今日の事 思い出せるくらいの日にしよう"と云う一節は、まるでそのライブの事を指している様に思えてならなくて。そんな"今日"にしてしまえるパワーが彼女には間違い無くあったから、自然と涙が流れましたね…。


~さいごに~

 毎年の事ながら、当時の衝撃やライブの想い出、日頃の再生数を頼りに選出しました。2025年は上半期で既に50本ほどライブに足を運べたお蔭もあり、スムーズに選出する事ができました。VTuber楽曲に限らず、楽曲に紐づいた想い出や感情は、やはり聴く人それぞれの中にある、掛け替えのないモノです。だからこそ、これからも大切にしていきたいし、そういう楽曲や出逢いがもっと増えていったら嬉しいなと思います。あとは、それを語ってくれるオタクが増える事も望んでいます。自分にとっての名曲が、また他の誰かに刺さったら幸いです。楽曲リリースに関わった全ての方々と、読者様に、最大級の感謝を。引き続き、愛とプライドを持って発信活動を続けていきます。今後もどうぞよろしくお願いいたします!

 ではまた!

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