イギリスでは「昭和のモラハラ」は犯罪になる ― 強制・支配的行動罪とは
私が昨日記事を書いていて調べたら、世界の進歩に驚きました。
是非紹介させてください。
イギリスの「強制・支配的行動罪」と昭和のモラハラ
日本の「昭和のモラハラ男」的な言動は、
イギリスでは**「Coercive or Controlling Behaviour(強制的・支配的行動)」**という明確な犯罪になる可能性がある。
アウトになりやすい言動
• 経済的虐待: 自由なお金を与えない、家計を過度に支配する。
• 孤立化: 友人や家族との連絡を制限、外出のチェック。
• 威圧的態度: 怒鳴る、尊厳を傷つける言葉(「お前はダメだ」等)。
• 監視: スマホのチェック、行き先の報告強制。
・継続的な支配行動であること
・被害者に重大な心理的影響や恐怖を与えていること
「支配的行動」が実際にどう法律で扱われるか
イギリスの法律では、
「継続的な支配・支配行動」があることが重要で、
繰り返し・継続性、被害者への重大な影響が要件になります。
イギリスでもまだ証明は簡単ではない
ただし、法律があるからといって
警察がすぐ逮捕・起訴するわけではありません。
「証拠を積み上げる必要がある」
「継続性や影響を示す記録が必要」
という現実も世界的に言われています。
日本との違い
イギリス(イングランド・ウェールズ)では2015年の法改正により、肉体的な暴力がなくても精神的な支配が継続すれば、
最長5年の懲役刑などの刑事罰の対象となる。
(のちにスコットランドも独自法を制定)
日本では「亭主関白」や「夫婦喧嘩」で済まされることも、
イギリスでは
重大な人権侵害(犯罪)とみなされる。
なぜイギリスは早かった?
背景には:
• フェミニズム運動の長い歴史
• 家庭内暴力の実態調査が進んでいた
• 警察の運用マニュアル整備
• 「coercive control」という概念を理論化した研究者の影響
特に「支配構造」という言葉が法制度に入ったのが特徴。
つまり
犯罪率が高いからではなく
概念の整理が進んだから法制化された。
• 被害が可視化された
• 被害者の証言が社会問題化した
• 警察の対応の遅れが批判された
この流れで法整備が進んだ。
イギリスは
「自由の侵害=暴力」と定義した。
日本はまだそこまで浸透していないのが現状。
日本はまだ
「暴力=身体的損傷」という認識が強い。
日本ではDV防止法があるものの、
精神的DVの立証は容易ではなく、
実務上は身体的暴力に比べて認定が難しいと指摘されている。
精神的な研究も世界に遅れを取っているのは事実でもある。
アメリカや他国との比較
補足として
• アイルランドやスコットランドも同様の法律を持っている
• アメリカは州によって対応が分かれる
まとめ
制度の違いは、その社会が何を「暴力」と認識するかの違いでもある。
知っているかどうかで、見える景色は変わるのかもしれない。
「支配」という言葉の意味について、別の記事でも整理しています。
❤️関連記事
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!