「冷凍餃子フライパンチャレンジ」失敗と誠意と試行錯誤
さて、日曜日の昼下がりです。僕がいる部屋には燦々とした冬の日差しが入り込んで思いのほか暖かいです。
でも、これがお外になると話は全く変わります。風がピュー~~っ吹くと体感温度は一気に下がったりして、病み上がりの僕的には少し避けたいのです。なのでお部屋で布団に包まってみの虫のような生き物と化しているだっくです。
さて、今回はですね。ニュースではなくて、またもや「しちゃうおじさんのお話し」なのです。この方とにかく超律儀なんです。僕みたいないい加減な人間が絡むのは少し遠慮しちゃおうかなあ、なんて思うくらい真面目です。
昨晩書いた書き物にコメントを頂けたので、ちょっくら書き足しお返事しようと思ったら結構な長さになるのが確実だったので一記事起こすことに致しました。
やりとりの経緯はこんな感じでした
元にした記事
それに反応した僕の記事
しちゃうおじさんのコメント
>実際、現代においては知識のインプットは多過ぎます。それもどうでも良いような情報と役に立つ情報が同じくらいの重さを持って取り込んでしまいます。
これ実体験から実感していて、知識ばかりインプットしても頭の中がゴミ屋敷状態になって、次第にはまともな日常会話すら困難になっていきます。
知識など追い求めなくても、目の前の課題に向き合えば、今できることが無限にあって、それに優先順位をつけて時間と労力を割いていく必要があるので、ようわからんインフルエンサーのテキトー知識などに触れる必要が一切ないのですよね。
noteでも『有料記事を誰よりもたくさん読んでいる!』とアピールしている人がいますが、そういったレベルの方は、だっくさんの記事を読んでも理解ができないでしょう🐤
こっそり書きミスを直してみたりしました(強調部)
僕が気になるのはやはり血肉になった知識とか染みついて最早反射の一部にしてしまったようなところ
すごく当たり前のことなのですけど、失敗しない人間はまずいません。
「私、失敗しないので」と何度も何度も言い放っているドクターXの大門未知子大先生ですら、ピアノ少年の吉行和十の肺腫瘍の手術を行ったときは腫瘍を全摘出するために、神経を離脱する術式を選択し指を動かなくさせる失敗をしていました。(リハビリで回復するのですが大門が失敗したことには変わりありません)
ただ、失敗をどう受け止めるかには大きな差があるし、そこで駄目になっちゃう人が大多数なため、転ばぬ先の杖というマジックアイテムを求める人が多いのです。
言ってしまえば、まだ転んだことがない奴が転ぶのは痛いという情報だけを賢しく学び、何が何でも転ばぬようにしたりするのです。無駄な足掻きです。
さっさと転んで痛い目を見てワアワア泣き喚いてから、転ばぬように覚えていく過程が学びであり、実践なのです。
どうもタイパ云々を言う人に限って、逆に遠回りしているようなところがありますよね。
”知識など追い求めなくても、目の前の課題に向き合えば、今できることが無限にあって、それに優先順位をつけて時間と労力を割いていく必要があるので”とかすごくいい生きた言葉です。
例えば辻庸介さんの話なんかも通底していますね
辻庸介さんは、マネーフォワードを創業したフィンテック起業家です。
1976年大阪府生まれで、京都大学卒業後、ソニーやマネックス証券を経て、2012年にマネーフォワードを設立しました。個人向け家計簿アプリ「マネーフォワードME」を開発し、金融のデジタル化に大きく貢献しました。
現在は東証プライム市場に上場する企業の代表取締役社長として活躍しています。革新的なサービスと挑戦する精神で、日本のフィンテック業界をリードする起業家として知られています。
こう聞くと空の上の凄い人で僕らには関係無いと一気に醒めちゃう人も多いかとは思います。でもね、辻さんがビジネスの世界で順風満帆だったかと言えばそんなことはないです。
マネーフォワードを創業し成功を収めるまでに、多くの失敗と試行錯誤を経験しました。著書「失敗を語ろう」で、起業後の困難を赤裸々に語っています。
例えば、最初のプロダクトが全く使われなかったり、サービスが接続先金融機関からBAN(接続拒否)されまくったり(一社や二社じゃないです。フルボッコです)、データセンター一帯の大停電で大事なユーザーのデータが吹っ飛びそうになったりもありました。
共に社会を変えていく仲間だと思っていた競合スタートアップに訴えられたり、60名の社員を迎えて立ち上げようとしたサービスは無期限の延期にせざるを得なかったり、改善のつもりでリニューアルしたサービスをたった1日で撤回したりもありました。
また、プロダクト開発に集中するあまり、メンバー間の価値観の不一致や関係性の崩壊といった「人」に関する問題も最大の課題だったと振り返っています。
読めば読むほど、他人事と分かっていても胃が痛くなるような話ばっかり赤裸々に語られています。
それでも彼は、「失敗は挑戦者の証」として前向きに捉え、学びを次に活かす姿勢を貫きました。特に「正解を選ぶのではなく正解にする」という信念で決断力を発揮し、仲間と共に地道な努力を重ねてきました。
辻さんだから上手く行ったんじゃないの?世の中そう上手くいかないっつーの
いやね。そうはいっても世の中きれい事ばっかりじゃ無いですよ。それこそ身近であればあるほど嫉妬してしまったり、相手の力量やリソース、距離感を見誤ってしまったり失敗するネタなんていくらだってありますよ。
だから、辻さんみたいに成功して過去を笑い話に変えられる人がラッキーという解釈は確かに正しいです。
でも、失敗を避けようなんて小賢しいことばかり考えていたらろくなリターンも無いというのも事実なんです。もしかしたら、上手いこと不労所を得て年額1000万円だか2000万円だか得られるかもしれませんけど、それって空しくならないのか不思議です。
「わからないということ」「失敗するかもしれないこと」それにストレスを感じている場合じゃ無いんですよ。むしろ、やるべきことや試行錯誤しなきゃいけないこと、ちっちゃい頭の中で考えるんじゃなくてリスクを抱いて動いてみることがあってなんぼでしょう。
成功者を見てどう反応する買っていうのはパターンがあって、「その人だから出来たんでしょうって諦めて小賢しいことを企むパターン」と「すげーやべー、やってみんべのパターン」「学びになった。うんうん良かったねパターン」で、成功するのは「すげーやべー、やってみんべのパターン」だけです。
ホリエモンなんかが言うには、そっちに行けるのは0.01%いあるかいないかの馬鹿だけってどこかで書いてましたかね(うろ覚え)。僕は「学びになった。うんうん良かったねパターン」の駄目人間ですけどね。
味の素冷凍餃子の事例は、失敗を活かした良い例でnoteにもあるんで年末年始に読むのにオススメ
1件のSNS投稿がきっかけで始まったプロジェクト「冷凍餃子フライパンチャレンジ」
2023年5月、あるSNS投稿が味の素冷凍食品の目に留まりました。その投稿には、次の怒りと悲痛が入り交じったコメントとともに、張り付いた餃子の写真が添えられていました。
「油いらないって!!書いてたじゃん!!嘘つき!!」
この投稿を見た公式アカウント担当者は、すぐに社内で対応を協議。「張り付いたフライパンを送ってほしい」と呼びかけることを決定しました。
この一言が、後に「冷凍餃子フライパンチャレンジ」として知られるプロジェクトの始まりとなります。
SNS上での呼びかけは瞬く間に拡散され、全国から3520枚ものフライパンが集まりました。これらはすべて実際に使用されていたもので、消費者が直面する課題をリアルに反映した貴重なデータとなりました。
味の素冷凍食品は、この膨大な数のフライパンをもとに検証を開始し、製品改良への道筋を探ることになりました。
普通だったら、見なかったことにしたり、お茶を濁す程度のいい加減な対応をして終わりということを真っ向から取り組んだのです。
フライパン張り付き問題への徹底的な検証
集まったフライパンは、新品から使い込まれたものまで多種多様でした。
公式アカウント担当者のマーケッターは「長年冷凍餃子を提供していたけれど、実際にご家庭で調理しているフライパンを目にしたことは初めてでした。こんな風に使われているのだと現物を持って知ることが出来ました」と言っていました。
検証では、フライパンの材質や使用状況、洗浄状態など、あらゆる要素が調査されました。
その結果、餃子が張り付く主な原因として「フライパンに残るたんぱく質汚れ」が特定されました。特に使い込まれたフライパンでは、この汚れが表面に蓄積し、それが調理時の張り付きにつながっていることが判明しました。
この発見を受けて、味の素冷凍食品は日用品メーカーのライオン株式会社と共同でさらなる検証を実施。
ライオンの台所用洗剤「CHARMY Magica」を用いて汚れを除去したところ、多くのフライパンで張り付きが改善されることが確認されました。この結果は、「餃子張り付き問題」の解決に向けた重要な一歩となりました。
他社、それも異業種まで駆り出しての対応は、最早金銭ありきの対応ではありません。本気で問題解決だけを着地として行っていたのです。
製品改良と新たな調理法の提案
検証結果をもとに、味の素冷凍食品は製品改良にも着手しました。
特に注目されたのは「羽根つき餃子」の焼き上がりを左右する皮部分です。皮には新たな加工技術が施され、高温でも焦げ付きや張り付きが起こりにくい仕様へと進化しました。
また、調理法にも変更が加えられ、少量の油と弱火で蒸し焼きすることで失敗なく美しい羽根つき餃子が作れるようになりました。
さらに、この取り組みは単なる製品改良だけでは終わりませんでした。味の素冷凍食品は特設サイトやSNSを通じて検証過程や結果を公開し、透明性を高めることで消費者との信頼関係を強化しました。
SNSで寄せられた声に真摯に向き合い、それを製品改良へとつなげる姿勢は、多くの消費者から共感と支持を得ました。また、このプロジェクトは国内外で評価され、多くの広告・PR賞も受賞しています。
味の素冷凍食品は今回得られた知見をもとに、新しい価値提供にも挑戦しています。
これもこう綺麗に纏めてしまうと分かりにくいですが、公式アカウント担当者のマーケッターは「フライパンと一緒にお手紙が同封されていることが多いのです。それもそのフライパンはいつからどのように使ってきたかというその使い手の半生を露わにするようなものばかりでした。学生の頃から使っている。母から結婚の際頂いた。記念日に夫婦で一緒に買った。など感情が揺さぶられました」と言っていました。
生きている情報、知識とはことほどさようなものなのです。そして、こういった情報が存在するのは常に現場という鉄火場にあります。決してお綺麗なものなんかじゃなく、どう落ち着くかは出てみないと分からない、そういうものなのです。
別に今すぐ生きるの死ぬのっていう修羅場に飛び込まないと駄目なんて話はしていません。ただ、目の前のことに真摯に向き合ってああでもないこうでもないをするプロセス、課題が未解決で「わからないことだらけ」の状態はむしろ買ってでも体験しないと人間は成長などしないのです。
だから「わからない」という状態は、チャンスです。むしろ「わかっている」と思った途端に足を掬われます。
僕はまだまだ初学者だから出来ないことも多いけれど、この「わからない」を武器に手数多くあれこれしながら生きていることが楽しいのです。出来れば、そういう人がより多くて「そうだよね」「わかる」と言いあえる世の中になるといいなと思っています。
ちなみにフライパンプロジェクトは現在クローズにあたり、フライパンを再生する段階に至っています。ちょうど年末なんでしんみりしています。
僕が抜き出したのはごく一部なので、味の素冷凍商品フライパンnoteを年末年始読んでみてはいかがでしょうか?なんていうかとにかく良いですよ(語彙の無さよ)
ではまた
2025年3月7日、プロジェクトはおわってませんでした!
おまけ
ヤマザキマリさん曰わく
「うまく水たまりを避けて歩む人生では、大雨が降ったときに生き抜く能力を発揮できなくなるでしょう」。苦悩や困難と向き合う力を身に付けることで、損はない。
「まずは自我に縛られず、自分という生態や自分が属する社会を、動物を観察するような気持ちで俯瞰して見ることが大事です」
そうなんだよね。まあ、苦難や困難と向き合うなんて書かれると教条的ってだけで拒否感を示すだろうけど、大事なのは「自分という生態や自分が属する社会を、動物を観察するような気持ちで俯瞰して見ること」ってところです。
全体における個というのがいかなる存在であるかは主観的に目の前だけ見ていると分かりません。個別最適が結局は全体をいかに最適から遠ざけているのかを知るのと知らないでは差が出ます。
個別最適だから駄目って言うんじゃ無いですよ。所詮人間は個人ですから。ただ、個別最適にだって旗振り次第では、目の前以外の美味しい話がある訳です。
足元の10円を拾うために必死になって、意外と近くにある一億円を捨てるような馬鹿をしてては駄目なんですよ。
「自己主張や承認欲求は、自分の存在を肯定してもらいたい気持ちの表れだと思うのですが、宇宙のスケールや地球という惑星上で起こっている事象を踏まえると、自分が、自分が、などと固執している場合じゃありません」
まあ、ここまでマクロに染まるとちょっとアレで、宇宙や地球スケールで考えたら目の前のことは些事っていう無理筋の話になるので程々にした方が良いというのはあります。
木石でもなければ神でもない以上、僕らは生きている限り飯食って糞してセックスして寝るというくびきからは離れられない訳で使命云々言われても厳しいのです。
そもそも人類全体を考えれば、戦争は起きないし差別も起きない。現実を顧みれば何をお為ごかしを抜かそうが、人の命より金の方が高く見積もられるんです。だから、そこは高邁過ぎても駄目だと僕は思います。
ただ、目の前の小銭でどうのこうの言ってるというのは明らかにそれより遙か前にすませているべきことなので、いい加減目障りだなあとは思います。
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