日常 ~桜城市編② 後編2~
瑛です。
『ようこそ、桜城市へ』初のリレーとなります!
【読む順番】
❶日常 ~桜城市編② 前編~
↓
❷日常 ~桜城市編② 中編~
↓
❸日常 ~桜城市編② 後編~
こちらはまあ!様の記事になります。
❹❸から後の話、さぁ、参りましょう!
ひとしきり歌ったあと、喉が渇き、コップの水を飲み干す志央莉、瑚々愛、帆乃華。
「な、中々古い、歌やん。ってこっこはよー分かったなぁ」
コップを机の上に置くと志央莉が言った。
「これは~、知ってたよ〜」
「私も知っていましたから」
瑚々愛と帆乃華が言う。
「はい、親子丼」
いつの間にか店員の雨香えるが丼の乗ったお盆を持ってきていた。
「うわ~、美味しそう~」
瑚々愛が目を輝かせる。
「蓋見て何がわかるねん」
志央莉の言う通り、丼には蓋がしてあったので中身は全く見えないし、匂いもほとんどしていない。
「ほんとです」
瑚々愛に同情せず、志央莉の方に乗っかった帆乃華だった。
「ゆっくり食べて下さいね」
女将の市田渋乃が顔を出した。
「おおきに」
「おおきにって何?」
志央莉の言葉に疑問符を立てるまこ。
「おおきに、って、ありがとうって意味の浪花言葉や」
「おおきに」
まこは志央莉の言葉を聞いて、自分でも行ってみる。
「そうや」
志央莉はまこに言う。
「親子丼と言えば、鶏肉と卵や。ほな他人丼って具、何入ってるかわかる?」
「た、他人丼……?」
「ちなみに、いとこ丼ってものもあるねんな、これが」
「い、いとこ丼……?」
まこの頭は大混乱だ。
「他人丼は鶏肉以外の肉と卵、いとこ丼は鴨肉と卵」
さっき声をはりあげていたヒゲの男、伊那谷どんが答える。
「ずっと丼ばかり食べるわけじゃないのね」
「お、おい、一応丼の区別ぐらいつくよ」
店員の雨香えるにそう言われ、そういう伊那谷どん。
「そうや、まこ、覚えときや」
「うん!」
その後は全員無言で親子丼を食べていく。
「ご馳走様!」
『田舎料理 柿の木』から出て、歩き始める。
「まこ、どないする?」
「ママの所がいい」
まこは志央莉の左手に自分の右手を重ね合わせてきた。
「!!」
瑚々愛はビックリして志央莉に近づこうとするが、
「皇先輩、今日ぐらいはいいのではないですか」
と帆乃華に止められてしまった。
「まぁ~、いいか~」
志央莉とまこの後ろ姿が、完全に母親と子供みたいに見えてしまい、これに割って入れない程の雰囲気をかも出している。
「なんなら、私にしてくれてもいいですよ」
「!!」
帆乃華の言葉に、瑚々愛がビックリして彼女を見る。
「冗談ですよ」
と言った瞬間、瑚々愛が帆乃華の右腕に抱きついてきた。
「これでいい~?」
(か、可愛いです!)
小首を傾げる瑚々愛に帆乃華の心は撃ち抜かれてしまった。
続く
『ようこそ、桜城市へ』初のリレーとなりました。
この後は誰にバトンが渡るのでしょうか。
楽しみですね!!
【登場キャラクター】
まあ!様
比呂川まこ
柿の木様
雨香 える
市田 渋乃
伊那谷 どん
に登場頂きました。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
