53ミャンマー情勢(巨大地震Part3)人災と震災に喘ぐミャンマー人:受入機関さんへの切なるお願い
今回は、ミャンマー人を受け入れてくださる日本の受入機関様へのお願いを含みます。
少し真面目な内容ですが、
届けばいいなと思います(*´ω`*)
今回は、以下の㊿の記事の続編です。
海外への渡航規制
㊿の記事で、「3月25日以降、1つの送出機関の1か月あたりの送出可能人数が15人までになりました。」と書きました。
ミャンマー労働省が、送出担当局長の名前でOWIC(Overseas Worker Identification Card)を発給していますが、その発給が制限されるということです。

この規制の発表後、3月28日13時に大地震が起きました。
ネピドーにある労働省の建物は崩れて、大臣は負傷し、事務次官は亡くなりました。
そのため、OWICの発給には大幅な遅延が生じています。
そもそもOWICって何?
OWICとは、1999年の外国雇用法(Foreign Employment LawまたはLaw relating to Overseas Employment)において、労働省が海外に労働のために出国するミャンマー人に携行を定めたものです。空港や陸の国境のイミグレーションで提示が求められます。

ミャンマーの法律で定められた出国の時に必要なカードですので、日本に入国する際は不要です。
※いわずもがなですが、日本への入国には、日本の法律の要件を守る必要があります
日本企業に切られるミャンマー人
このOWICがなければ、ミャンマー人は出国できません。
しかし、受入機関やその先の日本企業は、例えば、2025年4月1日から採用して職場で働いてもらう予定だったわけです。

そんな日本企業からすれば、労働者が予定通り働いてくれないのは大問題です。
そこで、ミャンマー人の内定は取り消されます。
ここからミャンマー人の苦悩がはじまります。
人災(労働省によるOWICの発給停止・遅延)⇒震災(労働省の機能不全)⇒日本企業による内定取り消し⇒ミャンマー人は路頭に迷う

ミャンマー人の闘い
仮に、この記事の読者の方が、ミャンマー人で就職先の内定が取り消されそうな場合、どうしますか?
ヒントは、以下の地図です。

正解は、「OWICの提示が必要のない陸の国境から、まずはタイに駆け込む。そして、タイから日本に渡航する。」
になります。
え、「OWICって出国の時に、提示が必要ではないの?」
と思われた人は、センスがいいです。
しかし、ミャンマーは、いたって典型的な途上国です。
抜け道なんて、いくらでもあるようです。
少し前まで、メキシコからアメリカに入る移民、中東からドイツに入る移民が沢山いましたが、多過ぎて、現在は取り締まりが強化されていて、入れないようです。
私が2024年7月に訪れたタチレク(Tachileik)は、パスポートがなくても、日帰りであれば、ミャンマーからタイに渡れるようです。

ちなみに、OWICがない状態で、日本に渡ってしまうと、ミャンマーに戻った時に、二度と海外に再出国できない気がしませんか?
正解です!!!
でも、ご安心ください。
いま、日本に渡航するミャンマー人は、二度とバカ殿が支配する破綻国家のミャンマーには戻ってこないと心に誓っています。
彼ら・彼女らが再びミャンマーの地を踏むのは、バカ殿がいなくなって普通の国家に戻った後になります。
見えないオバケを恐れる受入機関
様々な苦労をして、ミャンマー人がタイまで辿り着いたとします。
しかし、最近、日本国内の受入機関でも、受け入れるミャンマー人がOWICを所有しているか、有無を確認するようです。
所有していなければ、受け入れない例も出てきているようです!!!

ここで、行政書士の資格もある桐島は、敢えて言います。
「受入機関さん、あんた、なんで、ミャンマーの法律を遵守してるんや!
忖度しすぎやないかい。あんたは、世界のあらゆる法律を守る意識高いグローバル人なんかい?!意識の高さは理解できるけど、あなたが守ろうとしているのは、どうしようもないバカ殿が支配するミャンマー政府の法律やで!」
と、、、笑
それは、見えないオバケを恐れる態度そのものです。

ミャンマー人を受け入れるロジック
「そうはいっても、受入機関だって、色々なリスクを嫌うでしょう」
というツッコミがあると思います。
それに対して、
2025年4月2日に放送されたNHKのクローズアップ現代から引用します。
放送の最後に、前駐ミャンマー大使の丸山さんは、以下のようにコメントしています。

丸山さん: 今、建物が壊れて、市民の多くの方は路上で生活をしていますので、今後1か月たったときには、雨季が始まりますので、やはり雨をしのぐ建物、避難所、これは全く避難所が出来ていませんので、この避難所をどうやって作るのか。それから食料、水、医療という支援は、引き続き、ずっと重要だと思いますので、これを継続してやっていくということが、まずは重要だと思っています。
桑子: あとは、そもそもの内戦状態ですよね。この両者の対立をどう解決するかというところも考えていかなくてはいけないんじゃないですか?
丸山さん: もちろん、この民主化というのは、われわれ日本政府にとっては非常に大きな課題ですし、最重要の問題だと思っていますけれども、ただ、時間のかかる問題でもあります。その時に、その間に苦しんでいる国民が多くいるわけですから、特に今回の地震で苦しんでいる国民がいるときに、その人たちをどうやって寄り添って助けていくのかというのが、われわれ日本に課せられた課題だと思っています。
桑子: どういうことができるでしょう?
丸山さん: 国民に寄り添って、必要な支援を届ける。もしくは、ミャンマーに住めないということで、海外に出たいという若者がいっぱいいますので、それを1人でも多く、これは官民挙げてということですけれども、就労、留学で日本を目指そうという若者がいれば、その受け入れる努力をしていくということだと思います。
桑子: あとは、一人一人に何かできることがあるとすると?
丸山さん: 目の前で困っているミャンマーの方がいれば、それを努力をするということももちろんですけれども、ミャンマーについても、日本の国民の方々が、一人でも多く関心を持ち続けていただきたいというふうに思っています。
ミャンマー人のためにできること♪
前回の記事で、
×地震発生→ミャンマー人可哀そう→緊急支援→その後は復旧・復興
○地震発生→ミャンマー人可哀そう→緊急支援→その後はミャンマー人への支援
だと言及しました。
「支援」というと、医療物資・食料・水を現地に届けること、募金をすることというイメージがあります。
しかし、「支援」は、あくまでもミャンマー人の自立を助けるためにあるもので、長続きはしませんし、「支援」の後が重要です。
「支援」の後のことを見据えると、むしろ、以下が本質的です!!!
ミャンマーに住めないということで、海外に出たいという若者がいっぱいいますので、それを1人でも多く、これは官民挙げてということですけれども、就労、留学で日本を目指そうという若者がいれば、その受け入れる努力をしていく
受入機関さんへのメッセージ
日本の受入機関の皆様へ
ミャンマーで何が起きているかわかりにくいです。
そのため、「見えないオバケを恐れる」気持ちはわかります。
しかし、人災の後の、震災により、多くのミャンマー人が絶望の危機に陥っています。
ぜひとも、ミャンマー人に対する人道支援の見地や日本企業の労働力不足によるミャンマー人に対するニーズの存在から、見えないオバケを恐れて、絶望の危機にあるミャンマー人を奈落の底に突き落とさないでください。

重たいメッセージになりましたが、
震災の被害にあったミャンマー人のために、何かできることはないかとふと思った時、
日本の受入機関さんには、できることがあることがわかりました。
次回は以下です。
