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「検討中」を「決定事項」と書くAIの嘘——ビジネスを壊す「勝手な要約」を防ぐプロンプト術【生成AI部下と上司の仕事日誌】Day3

「部長、この会議の議事録をAIに作らせました!」

定例会議の音声をAIに投げ、「議事録作って」と頼んだら…
「次回までに検討」だった話が「決定事項」に変わり、
部長の発言と課長の発言が入れ替わっていました。

上司に提出したら即総ツッコミ。
結局、手作業で作り直し…。

生成AIは便利ですが、議事録のような「事実記録」では、
勝手な補完がそのまま“事故”になります。


この連載では、
🤖 生成AI部下(アグボくん)がやらかす
❄ 空気が凍る
という“現場あるある”をもとに、

・なぜズレたのか
・どこが設計ミスだったのか

を、実務目線で整理していきます。

この連載は、実際に寄せられた相談の中から
「これは多い」と感じたテーマを取り上げています。
ひとりの失敗談ではなく、
現場のあるあるとして読んでもらえたら嬉しいです。

※このシリーズのまとめはこちら!


1. 「議事録を任せたら『ちゃんとまとまってる』ように見えた😅」

状況:
会議後、録音データを生成AIに渡し、
「要点をまとめて議事録にして」と指示。

問題:
・「検討中」だった話が「決定事項」に
・発言者が入れ替わる
・誰も言っていない結論が補完される

結果:
上司に提出 →
「これ、どこで決まった?」と総ツッコミ。
結局、元の音声を聞き直して手作業で修正。

「議事録を楽にしたかっただけなのに…」
そんな経験、ありませんか?


2. 「議事録作って」が危険な理由😿

実際に起きた事故例:
「A社導入時期を次回決定」

「A社導入を承認」と書き換えられ、上司激怒。

原因はこれです。

・AIは「事実」より「それっぽさ」を優先
・議事録=記録ではなく、要約と解釈になっている
・「決定事項」「検討事項」の区別を教えていない

つまり、
「AI部下(=生成AI)が悪い」のではなく、
「上司(=指示する側)が議事録のルールを指示していなかった」だけなのです。


3. 私の実体験:AI議事録を信じかけた話

私も使い始めのころは、会議の文字起こしをAIに渡して「議事録作って」と頼んだら、こんなことになっていました。

  • まだ決まっていないことが「決定事項」になっている

  • 全然言っていないことが「言ったこと」になっている

会議の会話は話が行ったり来たりして、途中で「あ、でもさ、さっきの件さ~」と戻ったりしますよね。
でもAIにはそれが理解できず、前の話に戻っているのに今の話として処理されてしまうことがあるんです。

そこで、私はこう対処するようになりました。

① まず出力項目を先に決める

議事録なら「概要/決定事項/検討事項/宿題事項」を出力してもらうよう指定し、会議の議題もプロンプトに入れます。

例えば、こんな形式で:

議題:(1) ○○○ - [核心概要]
1. 議論の概要:[背景と論点の要約]
2. 決定事項:[決まったこととその根拠]
3. 課題・懸念事項: ⚠️ [課題名] リスク:[発生理由] 対応策:[今後の動き]

こうすることで、後でチェックもしやすくなります。

② 会議中は自分でメモ

「これは絶対大事」と思ったポイントは手でメモし、AI出力時に抜けていないか確認します。
抜けていたら、【「○○」について抜き出して】などで出力してもらい、それを追加しています。

③ AIは初稿、人間が最終確認

生成AIの出力は全部「下書き」扱いにして、必ず自分で目を通す。
これは議事録に限らず、生成AIの出力すべてに言えることですね!

生成AIに8割作らせて、残り2割で人間が確認する
そうすると手間はだいぶ減るし、納得した資料ができると思います!!


4. 生成AIへの指示は「議事録にして」から、プラス一工夫で!

ダメな指示
「この会議、議事録にして」

良い指示
「以下の音声をもとに、
①決定事項
②検討事項
③未確定事項
を分けて議事録にしてください。

・発言者名を明記
・推測や補完は禁止
・不明な点は【要確認】と記載
・決定していない内容は“決定”と書かない」

さらに有効な追加条件

・推測で文章を作らない
・断定表現は使わない
・“決定”と書くのは、明確に決まった内容のみ
・箇条書きで整理する


補足:実際に使っている議事録プロンプト

ちなみに、
私が実際の会議で使っている議事録用AIプロンプトは、
別の記事でまとめています。

会議内容を整理するために作った
「決定事項を勝手に増やさない」「担当者を盛らない」ための議事録プロンプト3種類を有料公開しています。👇

議事録をAIで効率化したい方は、
参考にしてみてください。


6. まとめ

・議事録は「要約」ではなく「記録」
・AIは“決まっていないこと”も決めたがる
・だからこそ、
 👉 書き方のルールを先に教えることが重要

あなたの
「AI議事録でヒヤッとした話」
ぜひコメントで教えてください♪

次回は、
「プロンプトはカッコよくなくていい。困りごとをそのまま書けばいい」
いまさらですが、何を書いたら良いのかなというのを取り上げます。
「ちゃんとした質問をしなきゃ」「業務っぽく聞かなきゃ」と考えすぎて、一文字も打てなくなるあの感じです。

この記事が
「分かる…」と思えたら、
スキをもらえると嬉しいです♪


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