【反省】一級建築士試験|学科に2400時間もかけてしまった話し
こんにちは、いえたろうです。
私はR6の一級建築士試験に合格し、現在免許申請中。無事に免許登録が完了し、一級建築士になりました。
つまり、「まだ一級建築士ではない(仮)」 です。
私はコロナ禍が落ち着いたR4の10月に海外勤務から帰国し、以前から挑戦したかった一級建築士試験の勉強を始めました。
R5の学科試験は、ありがたいことに 一発合格(125点満点中110点)。
「落ちる気がしない」と思っていた ほど、勉強は順調でした。
ところが… 製図試験では、あっさり不合格。
ランクⅢ。Why? Japanese Architect Exam!?
「え…? 学科の成績って関係ないの?」
そう、学科試験の点数は製図試験に一切影響しません。
「学科が良ければ合格しやすい」という都市伝説は、完全にウソです。
それなのに、私は 学科試験の勉強に2400時間も費やしてしまいました。
今振り返ると、「ここまでやる必要あった?」と反省しています。
この記事では、「学科試験に時間をかけすぎてしまった私の経験」 を元に、「本当に必要な勉強」 その「How To」を解説します。
時間を無駄にせず、最短で合格したい方は、ぜひ読んでみてください!
簡単だったR6学科で“ギリギリ合格”して、製図でサラッと受かってる人を見ると…悔しい気持ちはどうしてもあります。笑
こっちは2400時間もやって落ちてるんだぞ…!って、思っちゃいますよね。笑
【この記事のメリット】
◉2400時間かけて学んだ本質を、たった10分で知れる
🔹 はじめに
「一級建築士の学科試験は、長時間勉強しないと受からない」
そう思っていませんか?
私はR4 10月から勉強を開始し、R5 の学科試験に一回で合格することができました。
…実は、私は約2400時間を費やして勉強しましたが、今振り返ると「学科試験に時間をかけすぎた…」と後悔しています。
なぜなら、4月時点の模試時点で、すでに合格基準点を超えていたため、それ以降の学習時間は不要だった可能性があるからです。
なお、4月の模試時点では『資格学校のカリキュラム全ての範囲を学習できていない状態』でもありました。
この記事では、学科試験に最短で合格するための「効果的、且つ、必要な学習方法」を徹底解説します。
※この記事を読むと、以下のことがわかります!
1.どの科目を重点的に勉強すべきか?
2.どの程度の学習時間を目安とすべきか?
3.過去問を何回転すれば合格ラインに到達できるか?
4.試験直前にやるべきこと&やらなくていいこと
「効率よく合格したい受験生」向けの戦略を完全公開します!
補足ですが、私は運頼みで合格する気はなく、世の中に出ている数字データを目安に確率を可能な限り上げるための方策を考えて取り組んでいました。
私は学科合格率は15〜20%ではなく、合格率90%以上(少なくとも80%以上)を目指して、それに相応しい計画を立てていました。
そのため、運頼みで試験に挑むことや、少ない勉強時間で試験に受かると思わせることや、合格率数%と言われる独学は、あまりお勧めできません…。
時間やお金はあまりかからないなのかもしれませんが、結果身になりにくく、急がば回れになるためです。
🔹学科試験の特徴と合格基準
学科試験の合格基準は毎年変動しますが、平均的な基準点は約90点(約70%) です。
【試験科目と配点】
計画 20点
環境・設備 20点
法規 30点
構造 30点
施工 25点
合計 125点
※ 「各科目の最低基準点(足切り点)を超えつつ、125点満点中の総合点で約90点程度以上を取る」のが合格条件で、毎年合格基準点はその年の難易度によって変わります。
例えば私が学科合格したR5は合格点が88点でした。
(私は110点でした。)
R6年の学科試験では92点と逆ブレし、上がっています。
R6の学科試験は、難度が高かったR5と比較すると全体的に難度は低くなったこともあり、合格基準点でも大きな差が出ました。
※余談ですがR6学科難易度は低く、代わりに製図試験が課題テーマから、学習しなければならない内容、本試験まで、非常に難易度の高い(?)ものになってしまっていました。
良くも悪くも、R6では学科合格者も大きく増えたのですが、その分製図で撃沈する人も多数だったかと思います。
🔹得点推移と学習時間
私は、資格学校で開催された3月時点での合格判定テストで67点(70点満点換算) でした。(内容は今までの講義範囲で習ったことの中から出る)
そして4月の第一回の模擬試験(全範囲から出る、本番形式。カリキュラムで習ってなかろうが全部から出る)では、目標を合格基準点にギリギリ達成の88点として臨み、結果97点(125点満点)でした。
そして、本試験では 110点(125点満点) を獲得し、余裕をもって合格しました。落ちる気は全くありませんでした。
🔹得点推移
$$
\begin{array}{|c|c|c|c|c|c|c|c|}
\hline
\textbf{テスト} & \textbf{計画} & \textbf{環境・設備} & \textbf{法規} & \textbf{構造} & \textbf{施工} & \textbf{合計} \\
\hline
4月(模試1) & 18 & 18 & 22 & 21 & 18 & 97/125 \\
\hline
5月(模試2) & 16 & 18 & 25 & 21 & 20 & 100/125 \\
\hline
6月(模試3) & 17 & 15 & 27 & 27 & 20 & 106/125 \\
\hline
7月(総合模試) & 15 & 18 & 28 & 25 & 19 & 105/125 \\
\hline
7月(本試験) & 15 & 15 & 29 & 28 & 23 & 110/125 & 合格 \\
\hline
\end{array}
$$
うーん。
本試験では計画と環境・設備が思ったほど伸びませんでしたねー。
それぞれ18点ずつくらい取れててもおかしくなかったと思っていたんですけどね…
結果、R5は環境・設備が例年よりも難しかったようですし、計画も新しい問題を出しやすいからですかね。
この両科目は足切りまでの距離が近いし、新しい問題が出しやすいから、要注意ですね。
🔹 総学習時間
私の学科の本試験までの総学習時間:2,400時間(自宅学習1,900時間+講習500時間)
——やりすぎです。
ここで合格に必要学習時間の目安です。
参考に私の4月の第一回目の模擬試験(97点)時点の学習時間は、約1300時間でした。
私が勉強開始の際に、分析した合格までの学習時間は1400時間でしたが、実践を経て腑に落ちました。
🔹 効率的な勉強方法
🔹科目別攻略法|最短で点を取る方法
ここからは、「どの科目を重点的に勉強し、どのように学習すれば最短で点を取れるのか?」 について、具体的な戦略を解説していきます。
私が実際に 110点(合格基準点88点) を獲得した学習法を、そのまま再現できるように整理しました。
◆ 効率よく点が伸びた科目
法規(22 → 29点/ 30点中)
構造(21 → 28点/ 30点中)
上記2科目の法規、構造は、「戦略的に学習すれば短期間で点が伸びる」 というよりも、『伸びしろが大きい』ため、優先的に対策すべきです。
なお、私は1回目の模擬試験前まではカリキュラム全てを学習が終わっていませんでしたが、模試直前の詰め込みである程度点数を取れていました。
それでも本試験まで点数が伸びたことより、この両科目が得点稼ぎに有効、且つ、伸びやすいことがわかりました。
法規・構造は稼ぎどころです。点の。
別のnote記事で解説しています。
◆施工は、過去問での基礎固めや、数値の暗記を重ねれば、比較的簡単に点数を伸ばせます。
◆逆に、計画・環境設備は、「最初から高得点が取りやすい」が、伸びにくい科目 且つ 『今までにみたことない問題が出しやすい科目』です。
なので、早期に固めておき、後半は復習のみで基礎固め対応するのが最適 です。
気をつけたほうがいいのが、計画と環境設備は、満点が20点のため、足切り点までの距離が近いということがあげられます。
そのため足切りを遠のけるために、試験直前には、過去問やテキストに出てきた数値の暗記固めを行うことを絶対にお勧めします。
私はR5の計画と環境・設備が非常に難しく感じました。本試験中に曖昧な答えは❌にした自己採点をして足切りは回避できていると確認していましたが、思ったより点数が伸びず、当時悔しく感じました。
ほぼ満点を狙ってたのに!
…ですが、それは私の認識上の、勘違い 且つ 過ち で、学科で勉強時間を使いすぎたこと自体を悔しがるべきだったんだ!!
(足切り回避できていることを判断できるレベルにあったのはNICEですが。)
🔹 科目別攻略法|最短で点を取る学習戦略
最短で点を取るために、
✔『得点源を設ける』⇒例えば、法規と構造。
✔『得点源の実力を上げる』⇒ほぼ満点を狙う
✔『覚えれるものは早く覚え、復習フェーズに移る』
✔『過去問の回転数を上げる』
✔『ストップウォッチで時間計測するルーティーンを作る』
を推奨します。
🟠 法規|検索スピードを極限まで上げる
法規は「検索力 × 瞬時の判断力」が得点に直結する科目です。
🔹法規で点を伸ばすためにやったこと
◆条文検索トレーニング(1問○秒以内で検索する練習)
◆アンダーラインのみではない。マーカーこそが肝。
◆過去問10回転 × 「条文に直接マーカー」
◆よく出る条文を「暗記」ではなく「条件判断」で覚える
🔹 検索スピードを鍛える方法
・ストップウォッチを使い、1問あたりの検索時間を測る
「どこに時間がかかったか?」を分析し、該当条文を記憶。
・「よく出る条文リスト」を作成し、試験直前に瞬時に判断できるようにする
🔹法規の勉強は「検索スピードを鍛える」ことが本質です。
そのために
・「問題集を解く」ことで理解を深め、問題と答えの事例を知ることを行います。
・「法令集にマーカー」して、『一度見たことあるパターン』と認識できるようにしておきます。
これらを行うことで、似たような問題が出たときに、『似たような検索ルートをとったぞ』と認識でき、回答の手掛かりに瞬時に手が届くようになります。
⇒過去問10回転すれば、検索せずに答えが出る問題が増えるため、結果的に大幅な時短が可能に!
⇒法令集は、ハイライトマーカーを使って自分なりにアレンジすることで、検索力を向上させるツールに育てる!
🟠 構造|文章問題を「視覚化」する
構造の文章題は、「日本語が難しく、頭に入らない」 という問題があります。(また、私は海外から帰国したこともあり、日本語がよくわからない…という現象もありました。いや、日本語慣れしたあとも構造の文章題は『何言ってるか意味わからん!』状態でした。)
そこで、私は 「すべての文章問題を図・イラスト・式に変換する」 ことを心がけました。
構造で点を伸ばすためにやったこと
難解な文章問題はすべて「図・表・式・イラスト」に変換
公式は暗記するのではなく、『刷り込み』
図・表・イラスト」を毎回『召喚』して刷り込む
◆ 「図で覚える」とは?
問題集を解くときに、必ず簡単に図式やイラストを交えながら行います。繰り返していくうちに、『文章の示す意味』『関係性』などがすぐに掴めるようになります。高得点を出すための効率の良い反復学習の一つです。
例えば下記。






➡️ 構造は文章を「図・表・式・イラスト」に置き換え、問題集を回転させる中で、毎回召喚するだけで、理解度が格段に向上!
🟠 施工|暗記すべき「数値」と「プロセス」を最小化する
施工は「暗記科目」ですが、すべてを覚える必要はありません。
⇒️ 「覚えるべき要点」を徹底的に覚える意識が重要!
⇒️間違えた数字は正しく暗記し直して、再確認で試験前に全て暗記固めをする
施工で点を伸ばすためにやったこと
✅ テキストの要点のみをまとめた、施工ノート作成
✅過去問10回転で、刷り込み
🔹 「施工ノート」とは?


上記は一例ですが、1単元の要点を見開きで分かるように、施工ノートをまとめました。
当初、非効率と思いましたが、(私にとって)テキストを暗記するよりはるかに効率的だと感じたためです。
(私にとって)教科書の分量が多いので、一単元を見開き1ページ〜2ページにまとめました。
目で見て復習できるようなノートにし、試験直前までノートを繰り返し楽しみながら読んでいました。
(学習ノート一冊に満たない程度に要点がおさまりました。)
合計でノート一冊程度。テキストより要点を圧倒的に圧縮。
機能的で、かさばらない分量なので、本試験直前まで楽しく復習することができました。
🙇私が作成した施工ノートは別記事での公開を考えています🙇
🔹 効率的な勉強の流れのまとめ
【学科試験は「戦略的な時間配分」が合格のカギ!】
ここでは、「4月時点で合格基準を超えた私の学習の流れ」 を公開します。
✅ 過去問は何回転すればいいのか?
→ 結論:7月の本試験までには10回転できればOK。3回転程度では合格率が不安定。
✅ 学習の優先順位を明確にし、無駄な時間を省く方法
✅ 4月までにどのレベルに到達すべきか?
→ 4月時点で合格点を超えていれば、学科は復習程度で程々に。製図の勉強を開始すべし。
⭐️具体的な学習方策は別記事にまとめます🙇
🔹 試験直前にやるべきこと
資格学校の 「直前講座」や「GW講座」や「よく出る問題」の復習
計画・環境設備・施工の数値を暗記
忘れかけている模試(1)(2)(3)の復習と、間違えた問題の再確認
🔹 まとめ|学科試験は「戦略」で勝てる
「無駄な勉強を削り、10回転で最短合格を狙え!」
「10回転しておけば、法規は大きく伸び、得点源に!」
「視覚化学習を使えば、構造は大きく伸び、得点源に!」
「4月時点で合格ラインに達すれば、時間の使い方をシフト」
→4、5月時点で合格ラインに達成した場合、可能であれば製図試験の勉強を始めましょう。ここまでで点固めやルーティーンができていれば、あとは復習しながらでも高確率で合格できると考えられます。
製図を有利に進めるために、
1.課題の読み取りをできるようにしておく
2.エスキスの型を身につける
3.製図の過去問を解いておく
4.記述の体系や型を身につけておく
等、スタートダッシュに時間を充てましょう。
もし仮に、私がR5の4月に戻るとしたら、製図試験対策のスタートダッシュとして、
1.課題の読み取りを覚え、
4.記述の型を覚えておきます。
🙇製図の学習につきましては機会があれば別ノートで公開します。🙇
あとがき
現在、私は試験を通じて学んだことを合格後も活かし続けるよう取り組んでいます。
振り返ると、一級建築士試験一年目に学科で高得点だったにも関わらず、製図試験で不合格になったこと。
これは私にとって良かったことだと思いました。
それは『成果に向けて継続的に努力を続けることができる』ことの大事さ、『年をまたいでも、中長期で成果を出すための戦略』をたてる大事さを知ったためです。
私の拙いノートをご覧になっていただけた方々。
ぜひ、楽しみながら学習を進められてください。
🙇この記事が役に立った!と思ったら、「スキ(いいね)」やコメントをしてもらえると嬉しいです!
「もっと詳しく知りたい」「こんな勉強法はどう?」という質問も大歓迎です!!🙇
より具体的な一級建築士学科試験の勉強法のノート記事は下記です。
🟪テキストは捨ててでも、アウトプットに注力。
🟪構造を得点源に。
視覚化ルーティーンのやり方。
【図解!ラフノート①】
②以降は※※現在執筆中です!
🟪法規満点を取るための作戦。
🟪製図リベンジについて
なぜ、学科高得点だった私が、反省したのか。
それは製図で不合格になったためです。
なので、リベンジについて記事にしました。
🟪一級建築士試験の勉強のコツの概要
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