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『若者が“年の功に打ち勝つ”には』

心エコー検査でユウ先生(循環器の先生)から
「いずれぼくの病院にも研修に来れたらいいね」
と言ってくれた。

シンさん(上司)にそのことを伝えた。
今日、大動脈弁に石灰化があった
患者さんについてユウ先生が、
「逆流がないからこの程度なら大丈夫」
と言っていたと伝えたら、

シンさんは
「この程度とかその"程度"は
 やっぱり循環器の病院で鍛えないと
 わからないから研修に行けるなら
 行かせて欲しいよね」と言っていた。

シンさんがいかに、
日頃から人の会話を具体的に
理解するために聞いているかがわかる一言だった。
私もそういうふうに物事をとらえられるように
意識していきたい。

来月の検査の予定を話していたらシンさんが、
「私、9月いっぱいまでって事務長に言ったのね」
と言われた。
びっくり驚いて今日1日は
それで頭がいっぱいだった。

私はまだ一人でやるのは不安だ。

まず一年の流れをわからないから
どの時期に何を準備すればいいかが不安。
それに、患者さんへの接し方や
検査の声掛けの方法が合っているか不安。
シンさんの患者さんとの接し方、
職員とのやりとりなどとても勉強になる。

患者さんと接するとき、
私はどうしても若いから
「君にはわからないだろうけど。
 若いから相談できないわ。」
って思われている感じがする。

そういうときシンさんは
やっぱりいろいろ経験されてきてるし、
返す言葉言葉が患者さんに安心感を与えている。

その醸し出す空気は今の私にはないから、
私はどういうスタンスで患者さんに
検査説明をすればいいか模索しなかいけない。

それにはやっぱり、
シンさんの患者さんとのやりとりを
もう少し勉強させて欲しい。
日数が少なくなってもいいので、
ぱったり辞めてしまうというのは、やめてほしい。
どうか、おねがいします。


シンさんとの別れが現実になりつつあることに
半分ショックだったのを覚えています。

ショックと同時に、
チャレンジする気持ち、不安な気持ち、
自信のなさ。

いろんな気持ちが込み上げてきました。

そんな複雑な気持ちを一つ一つ解消すべく、
必死だったのを覚えています。


【今日の学びポイント】
「この程度」という言葉には、
経験の厚みが詰まっている

数値や所見そのものより、
「どこまでを問題としないか」は
現場で鍛えられる感覚。
循環器の現場でしか身につかない判断がある。

人の話を“理解するために聞く”姿勢は、
技術と同じくらい重要

シンさんの一言から、
会話を情報として具体化する力が、
安心や判断につながると学んだ。

不安は能力不足ではなく、
責任感が芽生えているサイン

一人でやることが怖いのは、
流れ・準備・患者対応を
全体で捉えようとしているから。

年齢ではなく「スタンス」が安心感をつくる
経験年数の差は埋められなくても、
説明の仕方・声掛け・間の取り方は学べる。


【シンさんに育ててもらった私】

精神科検査技師の日記#24『人生の次のステージに進むには?成長と別れの予感』

精神科検査技師の日記#27『共感を目指さない関わり方』

精神科検査技師の日記#33『"飽きない"は専門性の原石』

精神科検査技師の日記#36『成長期の違和感は、だいたいこんな顔をしている』


【自己紹介】


【今年の目標】

※登場する人物や会話は、心の記録をもとにした創作です。

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