「現代のプロメテウスとしてのAI」に向けて
note の運営からヘッダーのメッセージをもらったじぃじです。「ドキドキしますね。結果をお楽しみに!」とか書いてあるけど…タイムスケジュールは次のとおり。

で、昨日、#創作大賞2025 のハッシュタグを覗いたら、応募作品はえらい数なので…やっぱり妙な期待は持たない方が良いなぁって思っちゃいました😛
という事で、夏(休み)の宿題7月分は終わったということで、気を抜かずに8月分にかかることにします。
投稿作品「200年間読み継がれている小説の書き方」全4話をマガジンに収めました
とりあえず後で探すのに苦労しそうなので、投稿した4話をマガジンに収めました。ちなみに各話毎は…
(0)200年間読み継がれる小説の書き方
(1)『フランケンシュタイン』 怪奇小説の定番キャラクターの背景にある原作のプロット
(2)原作者メアリー・シェリー:フェミニズム批評からこぼれ落ちる史実の断片を拾い集める
(3)18歳の少女が世界初のSF小説を書けたのは何故か?
…です。改めて通しで眺めてみたんですが…やっぱ長げぇよ😛
今回の19世紀の歴史モノは勉強になりました
元々歴史オタクのじぃじ、この種の文章は結構書いてきているのですが、これまではほぼ全部が20世紀の範中で治ってました。今回、初めての19世紀の英国の歴史を扱ったので、歴史的に俯瞰する感覚を掴むのに苦労しました。当初は「いわゆるヴィクトリア朝(Victorian Era)の時代の話なのかな?」と思っていたのですが、メアリー、というか彼女の両親はその直前のヨーロッパ大陸の混乱期に活躍した人々で、彼女はその後始末を強いられた世代ってことのようです。
(こういう言い方をするとメアリーには気の毒な気もしますが)時代の語り部としては絶妙なタイミングで生涯を終えた人物なんだなぁと感じています。じぃじ個人の感覚では、歴史にはある種の不連続点みたいなものがあるように感じている…例えば日本人の場合は、第二次世界大戦の時代は大東亜戦争から太平洋戦争へ呼称が変わったくらいの大転換がありましたが、メアリーもまた「時代の転換を日々肌で感じながら生きた人物なんだろうなぁ」って理解すると、彼女の身の上に起こったいろいろな出来事が得心できるようになりました。実際、現在も「時代の転換を肌で感じる日々」ですが…じぃじだけがそう思っているだけかも知れませんが😛
メアリーの時代には象徴的な出来事がありました。実は『フランケンシュタイン』の初版が出版された翌年にヴィクトリア女王が生まれてるんですよね。そして彼女が即位した、つまりヴィクトリア朝が始まったのは第3版が出版された6年後の1837年なんですね。この時点で立憲君主制を確立して政治的安定を得ていた英国は、果てしなく王政復興と民主化を繰り返して足踏み状態だったフランスや、メキシコの独立後のゴタゴタから戦争続きになってしまったアメリカ、中世的な価値観にまだまだドップリ使っていたドイツを尻目に、産業革命を足がかりにひたすら経済的利益の獲得に邁進しました。これがじぃじの世代が知る大英帝国の姿なんですが…まぁ、因果関係を証明するのは難しいでしょうが、初版では振る舞いが過激すぎる主人公ヴィクター・フランケンシュタインの描写を、第3版では少し抑えたかたちに描き直した理由は、メアリー自身が時代の空気の変化を感じ取っていたからかも知れませんねぇ。
「現代のプロメテウスとしてのAI」に向けて
さて、第4話の「現代のプロメテウスとしてのAI」の話を少しだけ。『200年間読み継がれる小説の書き方』の冒頭で「最初のSF作家は18歳の少女だったという史実に驚いて…」と書きましたが、じぃじはこれまでSFとして語られてた話が急に現実になって来ているような印象がありましてね。で、ふと思いついたのがSFの定番プロットの1つ「自ら作った人造物に滅ぼされる話を最初に考えたのは誰?」を追い求め始めた訳です。
その「誰か」がなんと18歳の少女だったと分かってからは、関心の方向性が微妙にズレた感じは自覚しているのですが、でも『フランケンシュタイン』の序文にエラズマス・ダーウィンとガルヴァニズムが出てきたことには再びビックリしました。というのは20世紀初頭にも、彼ら発想を受け継いだ研究者がいることを知っていたから…おっと、これから先は「現代のプロメテウスとしてのAI」で説明します。お楽しみに。
ともあれ…
今回の『200年間読み継がれる小説の書き方』のおかげで、科学技術が急激に進化して社会に大きな影響を与える「歴史的に不連続な状況」は周期的に起こること実感しました。具体的には、19世紀には1830年代の電気という新エネルギーの実用化、20世紀は1940年代の(核エネルギーと)コンピュータの実用化が該当するでしょう。そして21世紀は今我々が日々目にしている生成AIによる知能に関する革命的な出来事の数々から、「ひょっとしたらまた歴史的不連続の断層に突き当たってるのでは?」とじぃじはぼんやり考えています。
考えてみれば数年前はシンギュラリティに漠然と不安を感じる人が多かったけど、今は「生成AIをつかいこなさなきゃダメ」みたいな風潮になってますよね😛 そうすることで人生を豊かにできると信じられる人は、その方向で頑張って貰えば良いと思うのですが、今のじぃじは歴史的に過去200年間を俯瞰することで、この先我々はどこに向かっていくのか?あるいはどこに行き着くのか?あるいはこれまでも繰り返してきた堂々巡りに再び引き摺り込まれるのか?多少の見通しくらい持つことができると思ってます。
最後に…
実はじぃじ、今一般に流通している1831年の『フランケンシュタイン』第3版だけでなく、1818年に出版した『フランケンシュタイン』初版を読んでみたいなぁ…と考えています。この件は後日また別に記事を書きたいと思ってます😛
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