第12話|パピコとピノ | それぞれの思考回路
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第1話|抱っこと決意|シングルファザーとなった最初の日
https://note.com/fast_deer7937/n/n74aef03be245
「そろそろ出るよ〜」
昼ご飯を外で食べて、
そのまま服を買いに行く予定じゃった。
ところが、パピコがなかなか動かん。
見ると、扇風機の前から離れとらん。
そして突然、
「お父さん……
これを押すと、なんで首振るん?」
『おお!!天才や!!!』
秒で親バカが発動した。
今から出るはずだったことも忘れて、
気づけば扇風機を分解しとった。
傘歯車やら、クランクやら。
仕組みについて熱弁したけど、
理解できたかどうかは、正直わからん。
ただ、この目の付け所が嬉しくて、
すぐに説明してやりたくなった。
パピコは、
黒ひげ危機一髪なんかでも、
よく「中、どうなっとるん?」と聞く子じゃった。
今現在、
特別に数学や物理が得意、というわけではない。
けれど、
わからないことを調べて、
自分の中に落とし込む力は、
ちゃんと身についとる気がする。
———
話は変わって、夜の散歩。
懐中電灯を持たせて歩いとったら、
ピノが急に笑い出した。
「みてみて、おこーしゃん
たまごみたい」
懐中電灯の光が、
道路を照らす形が卵みたいで、
それが楽しかったらしい。
「たまごが おどりよるよww
おおきくもなる!!
きょうりゅうの たまごが
おどりよるよwww」
『天才や!!!!』
今度は、こっちの天才。
歩くときの振動で揺れる卵を
躍りよると表現するのがまた可愛い。
ピノの感性は、
独特で、ユーモラスじゃった。
突然はじまるオリジナルソング。
保育所から持って帰ってくる絵も、
突っ込みどころ満載。
けれど、
意外と設定がしっかりしとって、
その話を聞くのが好きじゃった。
今もこの感性は健在で、
家族の笑いの中心には、
だいたいピノがおる。
こうやって書いてみて思った。
今も昔も、
ピノが我が家のバランサーじゃった気がする。
-------とっちゃRECO-------
子どもの「気づき方」には、
大きく分けて二つのタイプがあると言われとる。
ひとつは、
「どうなっとるん?」と、
仕組みに目がいくタイプ。
もうひとつは、
「こう見える」「こう感じる」と、
意味やイメージを広げるタイプ。
前者は構造思考、
後者は発想思考と呼ばれることもある。
どちらが正解という話ではなく、
脳の使い方の癖の違いらしい。
当時のとっちゃは、
無意識に前者のほうを
「賢い」と感じとった節がある。
けれど、
家の中を笑わせとったのは、
たいてい後者のほうじゃった。
それに気づいたのは、
もう少し後の話。
------とっちゃRECO-------
▼パピコの話を読む
第7話|パピコの言葉使いと切り返し|娘の言葉使いが変化してきた
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第21話|似顔絵|ピノの持つユーモア
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